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パターン：テンプレート・ベースド・コミュニケーション

サマリー

• ASD 部下とのコミュニケーションは、テンプレートに頼ることで上手くいくことがある

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背景とアプローチ

• 日本においては、仕事上のコミュニケーションもハイコンテクストであり、単に率直に必要な情報を交換すればいいというほど単純ではない
• ASD にはその無駄な感じや曖昧性が堪える
• 👉なるべく廃する方向に持っていく。わかりやすくいうとテンプレートを使う。これをベースとしたコミュニケーションに振り切ってしまう

アプローチ詳細

• テンプレートとは:
  • 定型句 と言い換えても良い
  • こういうときはこういう定型句を使ってね、を期待する（タイミングと型）
• テンプレートは貯めれば貯めるほどよい
  • 数十個に至っても不思議でない
• テンプレート・ベースド・コミュニケーションにより、建設的な対話と修正が可能になる
  • ❌「なんでこんなこともできないの……」
  • ⭕「このテンプレートを使ってみて、この点が上手くいかなかったから、ここを改良して……」
• テンプレートの管理は、ASD 部下に任せれば良い
  • 結局テンプレートをコピペして使うのは ASD 部下本人であり、本人には使い方や管理方法にもこだわりがある場合が多いので、任せる
  • 🐰下手にこちらで管理方法を指定したり、テンプレート内容を全部提出させたりすると、その運用の面倒くささで容易に形骸化または衝突が発生します。 テンプレート・ベースド・コミュニケーションの目的は「ASD 部下が迷わず、素早く、確実に、一定の品質を保って出せるようにすること」 です。その手段を管理することではありません
• テンプレートの追加や修正について
  • 上司その他メンバーから提案し、最終的な採用や管理は ASD 部下に任せるようにする
  • つまり テンプレートの追加や修正案を ASD 部下にインプットする と考える
  • インプットはできるだけ具体的にして、かつその具体的な内容をそのまま使ってもらうようにする
    • 細かい書式は ASD 部下に任せてもいいが、それ以外はなるべく変えないようにする
    • 🐰ASD 側としても「（正直なんでこれでいいのかよくわからないけど）これを使えば上手くいくのでとりあえず使う」ができると楽です
• テンプレートの適用方法
  • ⭕まずは ASD 部下本人に任せても上手くいかないコミュニケーションのうち、どれか一つを選んで、それをカバーするテンプレートを適用する。上手くいったら、他にも一つずつ増やしていく
  • ❌いきなり多数のテンプレートを定義して、今日からこれを使いなさい、とする

テンプレートの構造

名前、条件、定型句、使い方から成る。

• 名前（任意）
  • 基本的につけなくて良い
  • ASD 部下本人が、覚えやすさや認識のしやすさのために付けたいのであればつけてもいい
  • 🐰どのテンプレートを使えばいいか自体のやりとりが多発する場合は、テンプレート名に言及できた方が便利でしょう。上司やチームメンバーと ASD 部下間とで通じる名前を考えることになるか、単に連番をつけて番号で指定できるようにします
• 条件（任意）
  • どういうときに、このテンプレートを使うか
• 定型句（必須）
  • コピペして使うための、テンプレート本体
  • どこを書き換えればいいかはわかりやすく記載する
• 使い方（任意）
  • 補足説明
  • 条件に関する詳しい説明、どこからどのように投稿・送信するか等

テンプレート例: 「マネージャーへの催促」テンプレート

条件:

• マネージャーがボールを持っているのに、24時間以上催促がないとき

テンプレート1:

@＜マネージャーの名前＞ ＜要件＞の件はどうなっていますか。対応お願いします。

テンプレート2:

@＜マネージャーの名前＞ ＜要件＞の件はどうなっていますか。対応お願いします。
（投稿先がわからないので DM から失礼します）

使い方:

• このテンプレートをコピーし、然るべきチャンネルのチャット欄にてペーストし、＜＞の部分を補ってから投稿する
  • 普段はテンプレート1を使う
  • 「然るべきチャンネル」がわからない場合に限り、テンプレート2を使って個別チャットで送る
• 催促の判断には営業日や休暇は考えなくていい
  • 単に機械的に 24h 経過したかどうかを計算して、経過しているのなら催促すればいい

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