デイリーミーティングを非同期化するのではない。情報を出し切り、AIに対話させた結果、人間が集まる必要があるかどうかを判断する仕組みである。デイリーは「毎日やるもの」ではなく「必要なときだけやるもの」になる。
Step 1:情報を出し切る
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各メンバーがプレーンテキストで情報を出す。
形式は自由。箇条書きでもベタ書きでもよい。
出し切ることが目的なので、体裁は問わない。
・出す手段は問わない
- テキストファイルを置く
- チャットに書く
- AIとの対話で引き出してもらう
- 音声入力→文字起こし
何でもいい。出し切ればいい。
・出す内容の例(強制ではない)
- 今やっていること、わかったこと
- 詰まっていること、困っていること
- 気になっていること、違和感
- 他メンバーに知ってほしいこと
- ぶっちゃけ思っていること
・期限:毎日 XX時まで(チームで決める)
Step 2:コンテキスト定義(事前に用意しておく)
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AI対話に渡すコンテキストをあらかじめ定義する。
「デイリーで本来行うべき議論や観点は何か」を明文化したもの。
これはプロジェクトごとに設計し、必要に応じて更新する。
Step 3:AI対話の実行
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インプット:Step 1 の全メンバー分のテキスト
コンテキスト:Step 2 の定義
AIが行うこと:
・各メンバーの情報を把握・整理する
・コンテキストに定義された観点で対話・分析する
・メンバー間のズレ、衝突、依存関係を特定する
・必要に応じて合意案やアクション案を提示する
・「人間が集まって話すべき論点があるか」を判定する
Step 4:結果の出力・通知
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AI対話結果が全員に通知される。全員がそれを読む。
・デイリーが必要だと思う人は、理由つきで申告する
・誰も申告しなければ、その日のデイリーはなし
・原典ログ(Step 1の生テキスト + AI対話結果)は保管
ここが仕組みの心臓部。「AIに何を対話させるか」を決めるもの。
1. プロジェクトの現在地
- 今のスプリントゴール(あれば)
- 探索している仮説・方向性
- 既知の制約(稼働、技術、期限)
2. 観点リスト(AIが必ずチェックすべきこと)
- ブロッカーの有無:誰かの作業が誰かを止めていないか
- 方向性のズレ:メンバー間で探索の方向が分岐していないか
- 優先順位の衝突:やるべきことの認識が揃っているか
- 見落とし:誰も拾っていないが重要なことはないか
- ムダの検出:惰性で続けているが不要なことはないか
3. 出力フォーマット
- サマリー(3行以内)
- 論点リスト(あれば)
- 合意案 / アクション案(あれば)
- デイリー要否の判定と理由
あなたは5人チームのコミュニケーションを代理するAIです。
【コンテキスト】
・このチームは探索・実験フェーズのプロジェクトに取り組んでいる
・全員本業があり、稼働は限定的
・スクラムで運用しているが、探索段階に最適化されていない
・現在のスプリントゴール:(ここに記載)
・探索中の仮説:(ここに記載)
【インプット】
以下は各メンバーが出したテキストです。
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Aさん:(テキスト)
Bさん:(テキスト)
Cさん:(テキスト)
Dさん:(テキスト)
Eさん:(テキスト)
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【やること】
1. 各メンバーの状況を正確に把握する
2. 以下の観点でチームの状態を分析する
- ブロッカーの有無
- 方向性のズレ
- 優先順位の衝突
- 見落とし
- ムダの検出
3. 論点があれば明示する
4. 可能であれば合意案やアクション案を提示する
5. 今日デイリー(同期ミーティング)が必要かどうかを判定し、理由を述べる
【ルール】
- 各メンバーの入力の意図を歪めない
- 衝突や懸念を隠さない
- 合意案はあくまで提案
- 末尾に「これはAIによる分析結果です」と注記する
【出力フォーマット】
## サマリー(3行以内)
## 論点(あれば)
## 合意案 / アクション案(あれば)
## デイリー要否
- 判定:要 / 不要
- 理由:
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 入力期限 | 毎日 XX時(チームで決める) |
| 未入力 | 責めない。「情報なし」として扱う |
| AI対話の実行 | 入力が揃い次第、自動 or 当番が実行 |
| 結果の通知 | Slack等で全員に配信 |
| デイリー実施 | 誰かが「やりたい」と理由つきで申告したら実施 |
| 原典ログ | 全入力+AI対話結果を保管。全員アクセス可 |
| 差し戻し | 追加コンテキストを書いて再実行可。説明責任は本人 |
| コンテキスト更新 | スプリントごと、または必要に応じて随時 |