1969年、人類初の月面着陸を成功させたアポロ11号に搭載されたApollo Guidance Computer (AGC) のオリジナルソースコードを、MITミュージアム所蔵の紙の印刷物からデジタル化して公開したリポジトリ。以下の2つのプログラムが収録されている。
| モジュール | ディレクトリ | 役割 | ファイル数 |
|---|---|---|---|
| Comanche055 | /Comanche055/ |
司令船 (CM) の誘導制御 | 86 .agc |
| Luminary099 | /Luminary099/ |
月着陸船 (LM) の誘導制御 | 91 .agc |
ソースコードはAGC独自のアセンブリ言語で書かれており、航法計算、姿勢制御、月面着陸誘導(THE_LUNAR_LANDING.agc)、エンジン点火制御(BURN_BABY_BURN--MASTER_IGNITION_ROUTINE.agc)、アラーム処理など、宇宙船の自律制御に必要なすべてのロジックが含まれる。ライセンスはパブリックドメイン。
| 観点 | 従来の手段 | このリポジトリ |
|---|---|---|
| 閲覧性 | MITミュージアムのスキャン画像(TIFF/PDF)を1ページずつ目視 | Git管理されたテキストファイルとして全文検索・差分比較が可能 |
| 正確性 | 個人サイトや書籍での断片的引用 | 原本スキャンと1行単位で照合する校正プロセスが確立されており、コメント内の誤字すら原本通りに保持 |
| 協業 | Virtual AGC プロジェクト(ibiblio.org)にソースはあるが、貢献の敷居が高い | GitHub の Issue / PR ワークフローで誰でも校正に参加可能。29言語に翻訳済みの README |
| 教育的価値 | 宇宙開発の技術資料は専門家向けが多い | MAIN.agc をエントリーポイントに、機能モジュール単位で読み進められる構造。エディタ用シンタックスハイライト(VS Code, Vim 等)も提供 |
要するに、「人類史上最も重要なソフトウェアの一つを、現代の開発者が読める形で保存し、誰でもアクセスできるようにした」 ことが最大の価値である。
git clone https://github.com/chrislgarry/Apollo-11.git
Comanche055/MAIN.agc または Luminary099/MAIN.agc を開く。 $ ディレクティブで全モジュールが順に参照されており、プログラム全体の構成を俯瞰できる。THE_LUNAR_LANDING.agc、ALARM_AND_ABORT.agc)を個別に読む。このリポジトリ自体にはビルドシステムは含まれない。実際にアセンブル・エミュレータ上で実行するには: