GitNexus は、任意のコードベースを ナレッジグラフ に変換するツール。Tree-sitter で 14 言語の AST を解析し、関数呼び出し・インポート・継承などの関係を抽出したうえで、Leiden アルゴリズムによる機能クラスタリングや BFS による実行フロー検出まで自動で行う。構築されたグラフは以下の 2 つの経路で利用できる。
| 経路 | 対象ユーザー | 仕組み |
|---|---|---|
| CLI + MCP サーバー | 日常開発者(Cursor / Claude Code / Codex 等) | gitnexus analyze でインデックス → エディタが MCP 経由で 16 種のツールを呼び出す |
| Web UI | コード探索したい人 | ブラウザに ZIP やフォルダを投げ込む → WASM 上でグラフ構築 → Sigma.js で可視化 + LLM チャット |
コア技術スタック: Node.js / Tree-sitter / LadybugDB(グラフDB)/ Graphology / BM25+ベクトル検索の RRF ハイブリッド。Web 版は全て WASM でブラウザ完結(コードが外に出ない)。
| 観点 | GitNexus | DeepWiki 等のドキュメント生成系 | 一般的な Graph RAG |
|---|---|---|---|
| 目的 | 構造的な分析・影響範囲把握 | コードの理解・説明 | 知識ベースからの検索回答 |
| 事前計算 | クラスタリング・実行フロー・信頼度スコアまで構築済み | ドキュメントを生成するだけ | 生のエッジのみ、LLM が逐次探索 |
| 1 回の問い合わせ精度 | impact 1 回で blast radius(影響範囲)+ リスクレベルが返る |
— | 10 回以上のクエリチェーンが必要 |
| 小型 LLM との相性 | ツール側が重い処理を済ませるため小型モデルでも機能 | 大コンテキストが前提 | 大コンテキストが前提 |
| プライバシー | 完全ローカル(CLI も Web も) | サーバー送信あり | 構成次第 |
要するに「AIエージェントがコードを変更する前に “何が壊れるか” を 1 コマンドで把握できる」のが最大の価値。従来の grep / LSP では得られない、クラスタ横断の影響伝播とリスク判定が自動で付く。
1. セットアップ(初回のみ)
$ npx gitnexus setup
→ Cursor / Claude Code 等を自動検出し MCP 設定を書き込む
2. リポジトリをインデックス
$ cd /path/to/repo
$ npx gitnexus analyze
→ .gitnexus/ にグラフDB生成、~/.gitnexus/registry.json に登録
→ AGENTS.md, CLAUDE.md を自動生成
3. エディタで使う
・MCP 経由で AI エージェントがツールを呼び出す
・主要ツール:
- query("認証バリデーション") → 関連する実行フローを検索
- context("validateUser") → 呼び出し元/先・所属プロセス一覧
- impact("UserService.validate", "upstream") → 影響範囲 + リスクレベル
- detect_changes() → コミット前に変更の波及範囲を確認
- rename("oldName", "newName", dry_run=true) → グラフ対応の安全リネーム
4. コミット前チェック
$ gitnexus detect_changes → 変更が意図した範囲に収まっているか確認
1. https://gitnexus.vercel.app を開く
2. ZIP またはローカルフォルダをドラッグ&ドロップ
3. ブラウザ内で WASM がグラフを構築(数秒〜数十秒)
4. グラフを視覚的に探索 / 実行フローを追跡 / Nexus AI に質問
→ LLM は OpenAI / Gemini / Anthropic / Ollama から選択可能