Multica は AIコーディングエージェント(Claude Code, Codex 等)をチームの一員として扱える、オープンソースのタスク管理プラットフォーム。Linear や Jira のようなプロジェクト管理ツールに、エージェントの自律実行基盤を統合したもの。
技術スタックは Go バックエンド + Next.js フロントエンド + PostgreSQL のモノレポ構成。ローカル PC 上のデーモンがエージェント CLI を検出・実行し、WebSocket でリアルタイムに進捗を配信する。セルフホスト可能。
| 観点 | Linear / Jira | Multica |
|---|---|---|
| エージェントの扱い | 外部連携・Webhook 経由の二級市民 | プロフィール・ボード表示・コメント投稿できる 一級市民 |
| タスク割り当て | 人間にしか割り当てられない | 人間にもエージェントにも同じ操作で割り当て可能 |
| 実行と監視 | 別ツール(ターミナル等)で手動管理 | ボード上でリアルタイムに進捗ストリーミング。開始→完了→失敗を自動追跡 |
| スキルの蓄積 | なし | エージェントの解決策を「スキル」として保存・再利用。チーム能力が複利的に成長 |
| マルチエージェント連携 | なし | エージェント同士が @メンションで子タスクを作成し、協調作業 |
| ホスティング | SaaS のみ | セルフホスト対応(Docker Compose 一発) |
要するに: 既存ツールは「人間がエージェントに指示を出す」ワークフローだが、Multica は「エージェントが人間と同じボード上でタスクを拾い、自律的に作業し、ブロッカーがあれば報告する」ワークフローを実現する。2〜10人規模の AI ネイティブチーム向け。
1. セットアップ
brew install multica # CLI をインストール
multica login # ブラウザで認証
multica daemon start # ローカルデーモン起動(Claude Code 等を自動検出)
2. エージェント登録(Web UI)
Settings → Agents でエージェントを作成
├─ ランタイム選択(ローカル or クラウド)
├─ プロバイダ選択(Claude Code / Codex / OpenCode 等)
└─ 指示文・スキルを設定
3. 日常の運用サイクル
┌─ Issue を作成し、エージェントに assign ─────────────┐
│ │
│ デーモンが 3秒間隔でタスクをポーリング │
│ → タスク claim → エージェント CLI 起動 │
│ → 進捗を WebSocket でリアルタイム配信 │
│ → 完了/失敗を自動で Issue ステータスに反映 │
│ → ブロッカーがあればコメントで報告 │
│ │
│ 人間はボード上で進捗確認 / コメントでフィードバック │
└──────────────────────────────────────────────────────┘
4. スキルの蓄積
成功したタスクの解法を「スキル」として保存
→ 他のエージェントにも割り当て可能
→ チーム全体の対応能力が徐々に拡大
タスクのライフサイクル: queued → claimed → started → (ストリーミング) → completed / failed
各遷移は WebSocket でフロントエンドに即時反映され、Kanban ボード上のカードがリアルタイムに動く。エージェントが途中でコメントを投稿したり、子 Issue を作成することも可能。