クラウド上で自律的に動く AI コーディングエージェントを構築するためのフルスタック・テンプレートリポジトリ。Vercel Labs が公開している。
ユーザーがチャットで指示を出すと、クラウド上のサンドボックス VM 内でコードの読み書き・ビルド・Git 操作などを AI が自律的に実行し、最終的にコミットや PR の作成まで行える。
アーキテクチャは 3 層構造:
| 層 | パッケージ | 役割 |
|---|---|---|
| Web UI | apps/web (Next.js) |
チャット UI、認証、セッション管理、ワークフロー起動 |
| Agent | packages/agent |
LLM 呼び出し+ツールループによるオーケストレーション(Claude Opus 4.6 がデフォルト) |
| Sandbox | packages/sandbox |
隔離された VM(Vercel Sandbox)でのファイル操作・シェル実行 |
重要な設計判断として、Agent は Sandbox の外で動く。これにより VM のハイバネーション/再開と Agent の状態管理を分離し、耐久性のあるマルチステップ実行を実現している。
| 比較軸 | Cursor / GitHub Copilot Workspace | Devin / OpenHands (OSS) | Open Agents |
|---|---|---|---|
| 実行環境 | ローカル or SaaS | クラウドVM (SaaS) | クラウドVM (セルフホスト可) |
| ソースコード | クローズド | 部分的にOSS | 完全OSS・テンプレート |
| カスタマイズ性 | プラグイン程度 | フォーク前提 | ツール・スキル・サブエージェントを自由に追加 |
| デプロイ先 | SaaSのみ | 自前構築 | Vercelにワンクリック+Neonで自動DB分離 |
| 耐久性 | セッション依存 | 独自実装 | Vercel Workflow で永続化済み |
つまり 「プロダクション品質の AI エージェントを自分のインフラで動かしたいが、ゼロから作りたくない」 というニーズに応える。
ツール定義(read, write, edit, grep, bash 等)やスキルシステム(Markdown で定義)が最初から揃っており、サブエージェント(Explorer, Executor, Design)のパターンも実装済み。Vercel + Neon のプレビュー環境では DB ブランチが自動分離されるため、本番を壊さずに安全に試行錯誤できる。
1. セットアップ
├─ リポジトリをクローン
├─ 環境変数を設定(POSTGRES_URL, JWE_SECRET, Vercel OAuth, GitHub App 等)
├─ bun install → bun run web で起動
└─ GitHub App を作成し、Webhook・OAuth を接続
2. セッション開始
├─ Web UI にログイン(Vercel OAuth)
├─ GitHub リポジトリを選択してセッションを作成
└─ サンドボックス VM が自動でプロビジョニングされる
3. エージェントと対話
├─ チャットで自然言語の指示を送信
├─ Vercel Workflow が起動し、Agent がツールループを実行
│ └─ read/write/edit/grep/bash 等のツールをサンドボックス内で駆使
├─ リアルタイムでストリーミング表示(差分ビュー・ファイルツリーも確認可能)
└─ 必要に応じてサブエージェント(Explorer で調査、Executor で実装)に委譲
4. 成果物の反映
├─ auto-commit:ターン終了時に自動コミット
├─ auto-PR:変更をまとめて PR を自動作成
└─ サンドボックスのプレビューポート(3000, 5173 等)で動作確認も可能
5. カスタマイズ(発展)
├─ packages/agent/tools/ に独自ツールを追加
├─ SKILL.md 形式で独自スキルを定義
└─ subagents/ に専門エージェントを追加