Rowboat は、Gmail・Google Calendar・議事録ツール(Fireflies / Granola)などの業務コミュニケーションを自動的に取り込み、人物・組織・プロジェクト・トピックのナレッジグラフを Markdown ベースで構築するローカルファーストの AI コワーカーアプリケーション。Y Combinator S24 採択プロジェクト。
技術的には Electron(メインプロセス)+ React/Vite(レンダラー) のデスクトップアプリで、AI 基盤には Vercel AI SDK を使用。データはすべて ~/.rowboat/ にプレーンな Markdown + Git 履歴として保存され、Obsidian 互換のバックリンク構造を持つ。
主な機能は以下の通り:
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| ナレッジグラフ自動構築 | メール・予定・議事録から人物・組織・プロジェクト等のエンティティを抽出しノート化 |
| Copilot(AIチャット) | 蓄積された文脈を踏まえてメール下書き・会議準備・資料作成等を支援 |
| Live Notes | 競合・市場動向・人物等を継続監視し自動更新するノート |
| スケジュールエージェント | バックグラウンドで定期実行されるタスク自動化 |
| 音声入出力 | Deepgram / ElevenLabs による音声メモ・読み上げ |
| ツール連携 | MCP プロトコル + Composio で 50 以上の SaaS(GitHub, Slack, Jira 等)と接続 |
| 比較軸 | ChatGPT / Copilot 等の汎用AI | Notion AI / Mem 等 | Rowboat |
|---|---|---|---|
| 記憶の持続性 | 会話単位でリセット | ノート内検索ベース | ナレッジグラフが複利的に成長。過去の会話・メール・会議の文脈が蓄積し続ける |
| データの所在 | クラウド(ベンダー管理) | クラウド | 完全ローカル。~/.rowboat/ の Markdown ファイルを自分で管理 |
| 透明性 | ブラックボックス | 部分的に閲覧可 | 全データが Markdown + Git。Obsidian 等で直接閲覧・編集可能 |
| モデルの自由度 | ベンダー固定 | ベンダー固定 | 任意の LLM を利用可能(OpenAI, Anthropic, Google, Ollama, LM Studio 等) |
| 業務統合の深さ | プラグイン依存 | 限定的 | Gmail・Calendar を直接同期し、MCP/Composio で広範な SaaS と接続 |
最大の差別化ポイントは 「記憶が複利で増える」ローカルファースト設計。汎用 AI は毎回コンテキストをゼロから与える必要があるが、Rowboat は過去のやりとりすべてをグラフ化して保持するため、使い込むほど的確な回答が返る。かつ、そのデータは手元の Markdown なのでベンダーロックインがない。
rowboatlabs.com/downloads からデスクトップアプリをダウンロード
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起動し、LLM プロバイダーを設定(OpenAI API キー等、または Ollama でローカル実行)
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Google OAuth を設定(gmail-setup.md に従い、Gmail・Calendar を接続)
Gmail / Calendar / 議事録ツールからデータを自動取り込み
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エンティティ抽出(人物・組織・プロジェクト・トピック)
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~/.rowboat/ に Markdown ノート群として保存(バックリンク付き)
@rowboat: 競合 X の動向を追跡して と書くと自動監視開始~/.rowboat/config/mcp.json に定義してドメイン固有ツールを接続rowboatx コマンドや Python SDK でプログラマティックにエージェントを利用