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ソフトスキルを 5C に分類する

サマリー

背景

そこで、エンジニアにとっても面白くて役に立つカテゴリーをつくりました。

5C

ソフトスキルの 5C 分類(5C) とは以下の五つを指します。

5C のポイント

三点で整理します。

ポイントその1: マネジメントやリーダーシップは含んでいない

ソフトスキルと聞いて「マネジメント」や「リーダーシップ」を浮かべる人は多いと思いますが、5C では扱いません。

どちらかと言えば、5C では「やり方」にフォーカスしています。

たとえば、Communication をするのか(二者間のやりとりをする)、Collaboration をするのか(アウトプットを育んでいく)、あるいは Consolidation をするのか(高密度な体験を演出して満足度を高める)を選びます。この 3 つのバランスを考えてください、と提示しています。3C バランス と呼びましょうか。

残念なことに、単一的なやり方を強要するマネージャーやリーダーはあまりに多い。たまたま噛み合うのならばいいですが、強要する形になっているのだとしたら最悪です。搾取に他なりません。このあたりを軽減する考え方が DEI ですが、大事なのは、より具体的な議論です。5C では Communication、Collaboration、Consolidation の 3 点で捉えます。

よくあるのが「Communication しか知らないパターン」と「常に Consolidation を強要するパターン」です。別にこれらの強要型に合わない人材は解雇して、合う人材が来るまで待つのでもいいですが、少なくとも人件費はかかりますし、現場も疲弊します。長期的に見ると競争力も落ちる。

私達は人間なので、やり方こそが重要なのです。3C バランスをぜひ意識してください――といわれても、どうすればいいかわからないでしょう。そこでソフトスキルが役に立ちます。

ポイントその2: 自分で自分の世話をする Care という視点がある

ソフトスキル、特にセルフマネジメントというと、一部のフリーランスか上級エンジニアが始めて触るもののように聞こえます。

私はそうは思わなくて、エンジニア万人が身につけるべき視点であり素養であると考えます。なぜならエンジニアリングは創造的なものであり、正解がないからです。したがって自分の、自分による、自分のための過ごし方を開拓するのが、最も快適で高いパフォーマンスを出すための近道になります。

しかし、自分のことを自分で管理するには、それなりのスキルが要ります。まさにソフトスキルでカバーできることです。

ポイントその3: Culture を据えていること

文化はやはり大事です。

現代はチームの時代と言えますが、チームがなぜ重要かというと、皆で一丸になって進むのが最も高いパフォーマンスが出るからです。グループはただの集まりですが、チームは「一丸になれたグループ」を指す と私は思います。

問題は「どうやったら一丸になるか」ですが、答えは文化です。何らかの文化 C1 がインストールされたら、そのチームは C1 をベースとして一丸になれます。別に C2 でも C3 でも構いませんし、もちろん C1 であっても長い目で見ると変化はありえます。

SSoT(信頼できる唯一の情報源)という言葉がありますが、これと同様で、文化はいわば SSoV――Single Source of Values です。

もちろん、その文化をどうやってつくるのか、また皆に従ってもらうのかという問題はあります。これは本当に難しいことです。「文化は結果論だ」という人も多いくらいには難しいです。

ヒントはあります。ソフトスキルです。ソフトスキルをどれだけたくさん知り、試して回せるかどうかが鍵です。たとえば心理的安全性という概念を知っている人と知らない人とでは、そのチームに合った文化をつくれる率にも差が出るでしょう。このような「概念」は数多くありますし、何なら 新たにつくることもできます

5Cに基づいた過去記事の分類

私はソフトスキル・エンジニアとして、様々なソフトスキルと概念を開発してきました。その一部は、この DEV ブログにも投稿しています。

そこで、過去記事を 5C に基づいて分類してみます。せっかくなので生成 AI を使いましょう。3 記事ほど分類してもらおうと思います。つまり 15 記事のリンク集です。また、せっかくなので複数モデルの出力を並べてみます。

ぜひ眺めてみてください。使えそうなソフトスキルや概念と出会えることを祈っています!

======== GPT-5.1 ========

Communication

Collaboration

Consolidation

Culture

Care

======== o1 ========

Communication

Collaboration

Consolidation

Culture

Care

======== GPT-5 ========

Communication

Collaboration

Consolidation

Culture

Care