あらゆるプラットフォームのあらゆる検索機能において、「新着」コンテンツを探すことは困難です。なぜかというとサポートされていないからです。あるいは、一見サポートされているように見えても、厳密に新着コンテンツを更新日時降順で表示されることはありません。
ではなぜサポートされていないかというと、インプレッションを稼げないからですね。YouTube、Tiktok、あるいはこの DEV Community でもいいですが、あらゆるプラットフォームは「より注目されやすいコンテンツ」を優先的に扱った方がインプレッションが伸びます。ですので、文字通りの新着 は軽視されるか、無かったことにされます。
皆さんもうんざりしていませんか。私達が日々目にするのは、同じような顔ぶれによる、同じようなコンテンツばかりです。もちろん、プラットフォームが選ぶ顔ぶれは優秀な人が多く、有益なコンテンツも多いですが、それでも明らかに偏りがあります。
多様性が足りません。これではセレンディピティも変革も生まれにくい。なぜなら両者はどちらも 既存の規範からは外れたところにある ことが多いからです。わかりやすく整備された道ばかり歩いていては未知は見つかりません。
文字通りの新着(Newest Literally) とは、新着コンテンツを厳密に更新日時降順で表示することです。
これにより、文字通りに新着が表示されるので、利用者は新着コンテンツを探索しやすくなります。もちろん新人の大半はベテランや注目ユーザーよりも弱いので、大したコンテンツがないことが多いですが、それでも原石はあります。そもそも何が役に立つかは人によって違うし、タイミングによっても違う。文字通りの新着にリーチできることは、セレンディピティや変革(のヒント探索)の観点からは非常に有益なのです。
文字通りの新着は私が言語化した概念ですが、昔からこれを得意とした国があります。日本です。
ブログサービスで言えば、はてなブログとnoteは、どちらも文字通りの新着を実装しています。ですので全く無知の素人も、コンテンツさえ優れていれば見出されることがあります。
本題に入りましょう。
文字通りの新着は私たちエンジニアにとっても無関係ではありません。
あなたはエンジニアとして、普段どのようにして情報収集をしていますか?おそらく権威によるフィルターがかかっているはずです。上級エンジニアの発信だから読む、知り合いの発言だから見る、社外の典型的に盛り上がっている個人やイベントの情報ばかり見る、などをしているはず。もちろんプラットフォーム側でインプレッション用の小細工が働いていて知らずのうちに影響を受けています。平たく言えば、あなたはフィルターバブルに包みこまれている可能性が高い。
文字通りの新着という考え方があれば、あなたはバブルを取り除けます。たとえばあなたが普段使うシステムやツールで、更新頻度降順でフィルターしてみるといいでしょう。あなたに余力と、ある程度の実力があるなら、日々投稿される発言やナレッジを文字通りの新着で表示する仕組みをつくってもいいです。
無論、バブルを取り除くという発想が得られたところで、いざあなたが文字通りの新着を見たところで、役に立つ情報と出会えるかどうかは未知数です。あなたの実力とスタンスにもよります。たとえば毎日平均 30 件ずつ増えていく「文字通りの新着」を眺めてキャッチアップできるでしょうか。これは想像以上に難しいし、疲れることです。上級エンジニアでも難しいですし、個人的にはスタッフエンジニアクラスの視座を持つ人材で、ようやくできる人が増えてくるかなぁという印象です。
文字通りの新着により、以下の恩恵が得られます。