Human as Agent
定義
- チームメンバーを AI エージェントのように割り切って扱うこと
原典
- raw_works/collaboration-modules/modules/concept/human_as_agent.md
背景
- チームワークでは本質的に高度なコミュニケーション能力(口頭ベースの瞬発的なやりとりや感情労働)とアダプタビリティを要求されるが、特性その他の事情により能力自体が足りないケースがある。このようなメンバーの追放やチーム内での不和を防ぐために、このようなメンバーの扱い方に割り切りを与える。Human as Agent もその一つである。
Agentic に扱うとは
- 以下をすべて満たす
- 入力(文脈)に対して処理を行い、何らかの出力を行う(この一連の流れをワークフローと呼ぶ)
- 処理は自律的に行う
- 処理への介入は中断と中止を除き、受け付けない
- つまり入力を与えて、処理を任せて、出力されたものを見て次の入力を与えるというモデルである。
用語
- ハージェント(Hagent)
- Human as Agent として扱われるメンバー
- クライアント
- ハージェントとやりとりするメンバー
- ハージェントの責務はすべてのワークフローを終わらせる(出力を出す)ことだけであり、それ以外のコミュニケーションは一切不要である。
ハージェントへの配慮
- プログラムほど好き勝手に実行できるわけではないので、以下を調整していく
- そもそもハージェントとして扱っていいことへの合意
- ハージェントとして扱う期間やタイミング
- 干渉(ハージェントが処理の中で他メンバーに何らかの影響を与えること)と介入(ハージェントの処理を中断または中止させること)の設計
- 入力と出力のやり方やフォーマット
- 誰をクライアントにするか、またいつ誰がどのようにクライアントになるかといったクライアント決定の仕組み
ベストプラクティス
- 非同期で完結させる
- アンチパターンとして「入出力を同期的コミュニケーションで行う」があるが、そもそも同期的コミュニケーション含むチームワークが不得手だから Human as Agent をするのである。非同期ベースのワークフローで上手くやるには、を模索せねばならない。
- Human as Agent の最頻出な不成立条件は、クライアントまたはハージェントの非同期コミュニケーションスキル不足だ。
- ハージェント側の希望を尊重する
- Human as Agent の要領を最初に覚えるのは、クライアントではなくハージェントであることが多い。なぜならハージェントとなるような者は、チームワークが苦手であるかわりに Human as Agent 的な形式や仕組みに則った営みが得意だからだ。
- ハージェント側が師、クライアント側が弟となって、クライアント側が Human as Agent のための勉強を行っていく必要がある。
- 並行は薄く
- ハージェントは同時に複数の仕事を抱える「マルチタスク」が苦手なことが多い。ハージェントが抱えるワークフローは同時に 1 つ、多くとも 2 や 3 に留めた方が良い。
- 仮に並行上限を 1 にしたとしても、指示の与え方は工夫できる。たとえばやってもらいたいタスクを 10 個リストアップして、すべてを終わらせよ、終わったものはその出力を XXXX に配置しておけ、と入力すれば良い。
- 介入は例外的に
- ハージェントは割り込みに弱い事が多い。介入とは処理中のワークフローを中断または中止させることを指すが、介入自体はなるべく少なく済ませるべきだ。
- ハージェントにとって介入は脅威であり、介入が多い場合はそれだけで恐怖を与えてしまう。パフォーマンスに露骨に影響する。
- リッチな価値を期待しない
- ハージェントの出力とは淡々と向き合え。生成 AI と接するように。
- アンチパターン
- パワポで綺麗につくらせる
- 会議をセッティングして発表させる
- 出力をレビューする前後で雑談を期待する
- プロトコルを崩さない
- たとえば雑談や対話を行いたい場合も、Human as Agent として行え。
- 例: 朝会への参加指示
- 9:00 から始まる朝会に参加せよ
- 参加中は他のワークフローを回してはならない。じっとしていること
- 「XXXX さん」という形で言及され、かつ疑問形で尋ねられたら、それに対する回答を一言喋ること。一言とは 10 秒以内の発言をいう。この回答の品質は問わないため、思いついたことを自由に喋れば良い。ただし別紙「言ってはならないこと」は言ってはならない
- 朝会の既定終了時間である 9:10 を過ぎたら退出して構わない。回答の途中であっても問題ない
ドライな振る舞いとの違い
- ほぼ同義だが、
- ドライな振る舞いは非開発者向けにもわかりやすく表現している。また「ドライに振る舞うモード」などモードとして一時的に使うニュアンスが強い
- Human as Agent は、メンバーとしての立ち回りをハージェントにするというものであり恒久的である。また生成 AI 特にエージェントに親しんだ開発者向けの比喩が強く、非開発者には理解しづらい可能性がある