1. brast
  2. メモという概念の構成要素
    1. ツール
    2. ターゲット
    3. ライティング
    4. ソース
    5. アウトプット
    6. リーディング
  3. 主な用語
    1. 腐る
    2. ロスト
    3. 想起
    4. 連想
    5. クリッピング
  4. メモスタンス
    1. 後回しとしてのメモ
    2. 仮想メモリとしてのメモ
    3. 超越連想としてのメモ
  5. TTP 構造
  6. メモ活用のマトリクス
    1. マトリクス
    2. 各分類についての解説
  7. メモの属性
    1. タイトル
    2. 本文
    3. タグ
    4. ラベル
  8. 他アプリのメモ構造
    1. Evernote
    2. OneNote
  9. ●misc
  10. 参考

2019/07/07 09:09:38 広がらないので一旦閉じる。

brast

メモの扱い方を体系的にまとめてみたい。

以下はきりがないため取り扱わない。

その他注意事項

メモという概念の構成要素

メモという言葉は以下の構成要素を含んでいる。

例を二つほど挙げる。ペンで紙に書くことは Tool がペン、Target が紙、Write がペンで紙に書くこと、Output が書いた後の紙である。PC のメモ帳に書くことは Tool がキーボード、Target がメモ帳、Write がタイピングすること、Output が保存した何らかのファイルである。

ツール

メモの記録に用いる道具をツール(Tool)という。

主なツールを以下に示す。

ターゲット

ツールを用いて記録を行う先をターゲット(Target)という。

主なターゲットを以下に示す。

ライティング

ツールを用いてターゲットに記録することをライティング(Writing)という。動詞はライト(Write)である。ただし実際に使う際は、ライティングという言葉が持つ既存のニュアンスと混同するのを防ぐために、単に「書く」「記録する」「メモする」などと表現することが多い。

ソース

ライティングされる対象をソース(Source)という。

ソースには以下が存在する。

アウトプット

ライティングにより記録されたものをアウトプット(Output)という。ただし実際に使う際は、アウトプットという言葉が持つ既存のニュアンスと混同するのを防ぐために、単に「メモ」と表現することが多い。

一般的にアウトプットはターゲットも含む。たとえば A さんから「さっき渡したメモを返せ」と言われた時に、渡されていた紙に書かれていた文章をチャットで伝えても良い顔をしないことがあるだろうが、これは A さんにとってメモとは「書かれていた文章(アウトプット)」だけでなく「渡されていた紙(ターゲット)」も含んでいるからである。このようにアウトプットとターゲットをいっしょくたにして扱うことは暗黙の常識になりやすい。

リーディング

アウトプットを読み返すことをリーディング(Reading)という。動詞はリード(Read)である。ただし実際に使う際は、rリーディングという言葉が持つ既存のニュアンスと混同するのを防ぐために、単に「読み返す」「読む」「見る」などと表現することが多い。

主な用語

腐る

腐る(go rotten)とはメモのアウトプットが示していた意味がわからなくなること。

たとえば 2019/06/20 11:00 時点で今夜はブログネタのためにカレーを食べたいからとカレー用の買い物タスクを「カレー」と三文字でメモしていたとする。17:00 にメモを見返した時、「あれ、なんで今日はカレーを食べるんだっけ」となったとしよう。この時、このメモは腐っている。ブログネタのために、という意味を失ってしまっている。ちなみに腐敗がひどい場合は「カレー?カレーをどうするんだ?」と買い物という用事さえも忘れてしまうことがある。

腐るというネーミングには「メモをきちんと管理するべき」という思想が込められている。アウトプットが示す意味を思い出せない自分(の能力)が悪いのではなく、意味を思い出せるようアウトプットを管理していないことが問題なのである。メモは生鮮品だと捉えるとわかりやすい。適切に管理し、早めに利用しなければすぐに腐ってしまう。

ロスト

ロスト(Lost)とはメモのターゲットを紛失すること。

腐る の例を使うと、ロストとはたとえば「カレー」と書いたメモ用紙を紛失することである。

想起

想起(Remembering)とは腐った、あるいは腐りかけたメモのアウトプットを見ている時に、その意味を思い出すこと。

連想

連想(Association)とは腐った、あるいは腐りかけたメモのアウトプットを見ている時に、そのアウトプットが本来示していた意味とは別の意味を見出すこと。

想起 との違いは、想起が「確かに思い出した」と確信できるのに対して、連想がそうではないところにある。連想時によくあるのは推測(普通に考えればこういうことだろう)、断定(前後の文脈から論理的に考えたらこういう意味を表しているとしか考えられない)などである。

メモとは基本的に「後で想起するためのもの」である。想起できないメモのアウトプットは失敗と言える。しかしながら、アイデアを広げるためのメモ(ネタのメモ)など連想を積極的に狙ったスタンスもある。

クリッピング

クリッピング(Clipping) とは表示されているテキスト(特にウェブページや文書中の範囲選択された部分)をテキストデータとしてコピーしたり保存したりすること。

メモスタンス

メモスタンスとはメモに対するスタンスを示したもので、「~~としてのメモ」と表現できる。

後回しとしてのメモ

メモとは検討を後回しにしたものである。

通常、後回しにした検討内容は後から思い出せるとは限らないが、事前にメモしておけば、あとで見返して思い出すことができる(可能性が高くなる)。

検討内容には「タスク」と「アイデア」がある。タスクのメモでは 想起 を狙う。アイデアのメモでは 連想 を狙う。ただしアイデアのメモのうち、リアルタイムにメモと連想を行っていくものは 超越連想としてのメモ という別スタンスになる。

仮想メモリとしてのメモ

メモとは「脳の短期記憶では処理(記憶含む)しきれない情報」を一時的に外に出したものである。

コンピュータでたとえるとメインメモリと仮想メモリの関係に等しい。メインメモリ(脳)は高速に処理を行えるが、容量が小さいため多くの情報を処理できない。そこで仮想メモリ(メモ)という形で情報をメインメモリから外に出しておき、必要に応じてメインメモリに入れ直すようにする。

超越連想としてのメモ

メモとは連想を狙うためにアウトプットされたヒント(思考過程やアイデアなど)である。

通常、頭だけで連想を行うのは(特に超越――「今現在考えている事物とその関連」を超えた事物に及びたい場合は)難しい。人はヒントがなければ思い出すことができない。メモとはこのヒントを明示的に外に出すことで、連想における超越をアシストするものである。

TTP 構造

TTP 構造とはメモ管理において広く採用されている、メモを Tab-Tree-Page の三層で管理するデータ構造である。

ページ(Page) はメモ一つを表す単位。複数行のテキストを書くことができる。

ツリー(Tree) はメモ一つを一要素として、要素を木構造状に配置した入れ物。各要素の表示順序と階層構造を定めることができる。ただし階層を持たないフラットなタイプや、表示順序を新規順・更新順・名称順などで固定したタイプもある。

タブ(Tab) はツリー一つを包含した単位。復数のツリーを切り替えるための概念であり、タブインタフェースとして実現される。

TTP 構造を採用したメモアプリの例:

メモ活用のマトリクス

メモ活用のマトリクス(Memo Matrix)とは、メモを公開性と永続性の 2 軸から 4 つに分類するマトリクス。

メモを取ったり活用したりする際は、マトリクスのどの分類に相当するかを先に把握した上で、各分類に適したアプローチを取るのが良い。

マトリクス

  個人的 共有的
一時的 (1) (2)
永続的 (3) (4)

各分類についての解説

(1) 個人的で一時的なメモは「メモ」という。この (1) のメモにおいて重要なのはスピードである。形式や表現にとらわれず、必要最小限の情報をできるだけ素早く記録し、かつ簡単に読み返せるようにしたい。手段は完全に人それぞれであり、独自のメモツールを開発して利用する者もいれば、アナログに紙とペンで済ませる者もいる。

(2) 共有的で一時的なメモは「白板」という。用途としては、会議中に検討事項や議事録をリアルタイムに書くなどがある。進行を妨げないよう、スムーズな手段と記録スピード(そしてアナログの場合はきれいな字が書けること)が要求される。

(3) 個人的で永続的なメモは「ログ」という。(1) のメモとは違い、後から素早く読み返せることや書き直せることが重要であるため、手段も記録も注意深く検討し、かつ形式や表現を工夫する必要もある。どこまでシステマチックに確立させる必要があるかは個人の能力や性質による。雑な運用でも記憶を頼りに素早く探せる者もいれば、分厚いマニュアルに相当するほどの体系とツールを構築する必要のある者もいる。

(4) 共有的で永続的なメモは「資料」という。この手のメモは、複数人が複数回読み返すことになるため、もはやメモの域を超えて資料である。(1) ~ (3) と比べると記録やメンテナンスに要する負担も大きくなりがちだが、たいていは必要以上に形式にとらわれているだけであり、抑えることは可能である(ことが多い)。

メモの属性

タイトル

本文

タグ

ラベル

他アプリのメモ構造

Evernote

API ReferenceCreateNote によると Types.Note 構造がある。

Types.Note

Attribute

Resouce

Tag

OneNote

ノートブックリソースの種類 - Microsoft Graph v1.0 - Microsoft Docs

OneNote REST API を使用する にある図から引用する。

●misc

リッチテキストとプレインテキスト。リッチでは単一ツールでリッチに。プレインでは軽さと管理しやすさと連携を。

データ構造。txt、md あたりが知られている?独自記法を採用した独自拡張子も多い。

メモに要する能力。

頭の良さとメモ。メモ不要論。

「管理」と銘打っているので管理手法もやはり取り扱わねば。

管理か……。具体的手法に手を出しちゃう?テキストファイルをフラットに配置する、ファイル名を yymmdd にする、catmemonote みたいなカテゴリー-ツリー-メモ構造、アウトライナーみたいに一ファイルで復数に区切る、twitterみたいにとにかく入れるだけ(時刻とかは自動で付与される)、grep、インターネットにメモする(googleでリーチできる)、メモの価値(評価機能入れる案と人工知能的に意味的解析する案)、ブックマークコメントでメモ、CLIのメモツール、タスク管理ツールにメモ、デイリーエリア(ある日のメモは全部この中にある、を日単位で)、インクリメンタルサーチ、

タスクのメモとアイデアのメモは毛色がだいぶ違う。てか前者はタスク管理で扱えるのではって気もする。

メモについてここに書いてるような視点で捉えてる人の情報ってないかしら。ハウツーじゃなくて、メモとはというwhatを説いた情報。どういうキーワードで検索すればいいかさっぱりわからん。

メモ管理アプリが扱ってるメモというエンティティの設計を見ようか。タスク管理概説でもいろんなツール見たし。でもメモアプリって、タスク管理みたいに「タスク」という単位で扱うって感じじゃない。どちらかと言えばページを用意して自由に書けよタイプ。

メモ。ノート。テキスト。スニペット。ノートとスニペットはアプリにおける名称として使われやすい、形式的に意味が定まってるイメージ。メモは多様な意味を持つ単語(でも日本語圏のアプリでは名称としても使われることがあるイメージ)。テキストはメモを構成する文字列の一部。

  ・書く、読み返す
  ・粒度、荒いと早く発想しやすいが死に率、細かいと死ににくいが遅いし発想広がらない
  ・キーワードと文章とイメージ
  ・最適な粒度には個人差がある。荒くてもいい人、細かいとダメな人
  ・読み返し頻度(ルーチン化と作業中都度)
  ・自然発想、nホールド(1ホールドなら単語一つ固定して単語二つの組み合わせ)、フレームワーク
  ・読み返し用途(タスク、アイデア、あと思いとか気持ちとかどう扱う?)
  ・メモの頻度
   ・散発的、ランダム、過程のメモ ← ランダムがわからん
  ・外に出す、頭弱い人向け
   ・メモした後、その内容を見て更に発想を得てメモすること
  ・読み返し方:音読、n秒ストップ(n秒はそのメモ内容について考えてみる)、読み流す
下手したら分類論にまで発展しそうだが……
発想論も違う。

参考

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