タスケニングをサポートするテクニックや考え方を広く紹介する。
はじめに
読み方
- 大見出しにカテゴリを、中見出しにネタを列挙する
- ルーチンタスクの具体例については以下の様に書くことがある
routine「(ルーチンタスク名) @(頻度)」
注意事項
- タスク管理に関する用語は惜しみなく使うことがある
カテゴリ > 未分類
Taskenism の 3C 視点
タスケニングに必要な三つの視点。
- Collect
- 知る/把握する
- 今日はどのタスクをやるべきか
- この日に・この時間に行うべきタスクは何か(予定)
- この日までに・この時間までに行うべきタスクは何か(締切)
- Control
- 御す/制御する
- 今日はどのタスクをどの順番でやるか
- 今日中にやるタスクはどれか(明日以降に回せるタスクはどれか)
- n日に1回だけ行えばいいタスクはどれか
- n日に1回だけ行えばいいタスクをいつ行うか
- このような制御をどうやって実現するか(どんなツールや運用論を使うか)
- Concretize
- 崩す/細分化する/具体化する
- この目標を達成するために必要な行動は何か
- この目標を達成するために必要な行動はどこまで終えているか
セクション
「時間帯」の意。
- ルーチンタスクの大半は「いつやるか」がおおよそ決まっているため、セクションを意識してタスケニングすると管理・適応しやすい
- セクションを意識することで、時間帯毎に想定される状況・状態を考慮したタスケニングが行える
- 例1: 朝は集中できるから創造的なタスクをやる
- 例2: 午後 13-14 時は眠くなりがちだから作業系のタスクを入れて頭を温める
カテゴリ > タスクの種類
インボックス
気になることを入れた何か。
例:
- 郵便受け
- メールの受信ボックス
- 後で処理する書類を溜めてるトレー
- 「あとでやること」リスト
- 頭の中だけにある「気になること」
インボックスは溜まり方と存在形態で分けることができる。ただし脳内だけは例外。
溜まり方 | 存在形態 | |
---|---|---|
郵便受け | 勝手に | 物理 |
メールの受信ボックス | 勝手に | 電磁 |
書類を溜めたトレー | 自分で | 物理 |
あとでやることリスト(紙) | 自分で | 物理 |
あとでやることリスト(PC) | 自分で | 電磁 |
脳内にある「気になること」 | - | - |
運用について:
- 勝手に溜まるインボックス
- 定期的に処理する
- 処理とは何らかの行動を伴わせること
- 生産性の観点では逐次処理よりもバッチ処理(まとめて読んでまとめて処理する)が良い
- 定期的に処理する
- 自分で溜めるインボックス
- 定期的に収集する
- 集中収集(数十分~数時間をかけてじっくり洗い出す)
- 瞬間収集(思いついたことを素早く記録する)
- 収集したものは定期的に処理する
- 定期的に収集する
タイニータスク
2分以内に終了できる、具体的に行動可能なタスク。
- タイニータスクは管理コストよりも実行コストが小さいため、タスケニングせずその場で終わらせてしまうのが望ましい
管理コスト > 実行コスト
- ただし……
- タイニータスクの数が多い場合は、把握しきれず忘迷怠になりやすいのでタスケニングする
- タスケニング手段が非常に効率的な場合は、
実行コスト >> 管理コスト
となっているため、あえて管理しても非効率にはなりにくい
- タイニーの定義と(タスケニングせずに)扱える量は人それぞれ
- よく有名で有能な者が「タスク管理は不要。その場で終わらせていけばいい」と言うが、それは頭の性能が良くてたとえば「タイニー = 10分以内」「15個くらいは忘迷怠無しでいける」なんてことになっている
- 凡人は「2分以内」「3個くらいでもう忘迷怠が起きる」レベルもざら(と思う)
カテゴリ > リスト
タスクリスト
タスクを記したリスト。
- 単なる箇条書きもあれば、ソフトウェア的に高級な操作やフォーマットを搭載したものもある
- タスクの管理はほぼリストによって実現される
- リスト以外にあるとすれば カード方式 くらいか
オープンリスト/クローズドリスト
(特にタスク)リストの性質を表す言葉。
- オープンとはリストを編集できる、の意
- クローズドとはリストを編集できない、の意
リストの中身を作り込む時はオープンにする。リストを利用する時はクローズドにする。つまり編集と利用を混同させないために、オープン・クローズという概念を明示的に取り入れる。
予定リスト
予定を列挙したリスト。
- カレンダーを使わずに済ませることができる
- 例: 「予定リストを毎日見る」「まだ入れてない予定をリストに書く」ルーチンタスクを仕込む
- フォーマットを工夫すれば週報などの提出用にもそのまま使える
例:
- 09/30 mon 1230- XXXX に関する打ち合わせ in YYYY 会議室
- 09/30 mon 1730- 夕礼
- 10/01 mon 0930- 朝礼 in 事業所 AAAA、BBBB 会議室
連絡待ちリスト
A さんからの連絡待ち、を記したリスト。
- 連絡待ち(相手がアクションを起こさないと先に進まない状態)を忘れることなく対処する簡易的な手段
- そもそも連絡待ちに対してできること
- 連絡待ちとして何があるかを把握しておく
- 連絡待ちをこまめにチェックし、鈍いようなら催促を入れる
- 連絡待ちリストの運用
- 連絡待ちが発生したら、連絡待ちリストに追記する
- ルーチンタスクで一日一回くらい連絡待ちリストを眺めるようにする
- 進展があった項目は削除する
例:
- 2018/09/26 A事業所からPCパーツ届く
- 2018/10/01 11月休暇申請
ネタリスト
ネタ(創作、発信、その他仕事や趣味などで用いるネタ)を記したリスト。
- ネタをタスクとして扱うとタスクリストが破綻するため、ネタリストを別につくっておくのが賢い
- 無意識的に活用できるようになるまではルーチンタスクで誘導するのもアリ
- 例: routine「ネタリスト見て今日書くネタ決めよう @1」
- 例: routine「次の一週間で書くネタを 7 個選んでタスクリストに配置する @毎日曜日」
- メンテナンスは定期的に行う。ネタリストが肥大化すると形骸化しやすい
- 例: routine「意味不明なネタを削除する @7」
- 例: routine「もうやった or やめたネタを削除する @14」
- 例: routine「正直微妙だと思うネタを削除する @14」
- ネタの追加方法も悩ましい
- 一行一ネタで書く
- 速い
- 後で読みづらい
- 一行一ネタでタグ付で書く
- まあまあ速い
- あとで grep すれば絞り込める
- タグの入力が面倒
- 一行一ネタで書く