1. Topic pick
    1. トピックピックとは
    2. トピックピックの必要性
    3. 必ず n 人の意見が並ぶ世界
  2. 基礎概念
    1. 図示
    2. 単位
      1. トピック/Topic
      2. ページ/Page
      3. 共同リンク集/Topic Collection
    3. 単位(その他)
      1. プロジェクト/Project
      2. ユーザー/User
    4. 操作
      1. リンクする
      2. 刺す(Pick)
      3. フリーズする
      4. リリースする
    5. リンク
      1. 記法
  3. 探索を支援する概念
    1. 2つのレイヤーを行き来する
      1. トピックレイヤーとページレイヤー
    2. トピックの表示内容を決める
      1. デフォルトページ
      2. デフォルトページの決定
    3. 集中モード
    4. トピックとトピックを繋げる
      1. アタッチと自動リンク
      2. アタッチのイメージ
      3. 針でたとえる
  4. プロジェクトの俯瞰
    1. データ単位ごとの能力
    2. ユースケース
  5. FAQ
    1. Q: topickとは?
    2. Q: 意思決定者や他者のページに物申したいときは?
    3. Q: 通知やタスク管理はサポートする?
    4. Q: 共同編集機能を持たせないのはなぜ?
    5. Q: トピックからトピックへのリンクをサポートしていないのはなぜ?
    6. Q: ユーザーが抜ける場合はどうすればいい?
    7. Q: topick上の他者の活動にはどうやって気付けば良い?アシストする仕組みはある?
  6. 例: 会議するとしたら
    1. 前提
    2. やり方の例
    3. まとめ
  7. おわりに
  8. 更新履歴

Topic pick

トピックピックとは

トピックに対する記述が最大n人分並ぶ という情報のあり方のこと。トピックという対象に各自の棒(記述)をぶっ刺す、というニュアンス。

トピックピックは 並べるコミュニケーション の一種である。あるトピックには、常に(最大)n人分の記述が並んでいる。

トピックピックの必要性

従来のあり方は「ページが一つあって、その中を皆で編集する」であった。最終的に残るのは「皆のための記述」だけである。

この従来のやり方を トピックシェアリング と呼ぼう。一つの場を皆でシェアするこのやり方は、言及や協調がしやすい反面、各自が自由に振る舞いづらい。これでは生産的に動けない。

無論、個人で生産的に動きたいなら、個人のワークエリアで動けば良いのであるが、そうすると今度は言及や協調がしづらくなる。他人の個人的なエリアを好き好んで見る物好きはそうはいないし、見たところでその人のワールドなどわかるはずもない。そもそも個人ワークエリアが「他者が見ることができる」機能を持っているとは限らない。

共同の場でありながらも、個人が遠慮なく生産的に動く――

そのような微妙なバランスを欲しがっているのは、私だけだろうか。否、そうではないと思うからこそ、私は一案を投じることにした。

必ず n 人の意見が並ぶ世界

トピックピックは、n人分の意見が並ぶことを保証する。

トピック(話題) X に対し、n人がそれぞれ自分のページを刺す(刺さなくても良い)。Xに刺さったページは、誰でも自由に目を通すことができる。しかしページは個人の持ち物であるため、他人には編集できない――このような世界になる。

これにより、

トピックに対する情報を「人」から辿ることになる点にも注目したい。たとえば「Aさんならどう書くだろうか」「このトピックは B さんのページが一番詳しそうだ」「Cさんはいつも定義をはっきりさせるから最初に覗く」といったような辿り方になる。これは人間にとって自然な営為である。人は内容よりも人で物を選ぶ。

ここで「特定の人のページしか見ないのでは」との懸念があるかもしれないが、意外と杞憂である。というのも、何が書いてあるかは見に行くまでわからないし、見る際にお互いを拘束することがないということもあって、普段見ない相手(何なら嫌っている相手)のページも覗きやすいからだ。

ちなみに「最終的な意思決定はどうすればいいのか」という疑問もあるかもしれない。これについては、意思決定者がページを刺せば良い。

基礎概念

図示

topic と page

        [topic]
         A A A
         | | |
    +----+ | +-----+     Pick
    |      |       |
    |      |       |
 [page]  [page]  [page]
    A      A       A
    |      |       |     Edit
    |      |       |
  user1  user2   user3

topic collection

    [topic]  [topic]  [topic]
       A       A        A
       |       |        |
       +----+  |        |       Link
            |  |        |
           [topiccollection]
                 A       A
                 |       |      Edit
                 |       |
               user1   user2

page は topic collection にもリンクできる

                       Link
    [topic]<---------+
       A             |
       |             |
       |             |
  Pick |      [topiccollection]
       |             A
       |             |
     [page]----------+
       A               Link
       | Edit
       |
     user1

単位

トピック/Topic

話題。

トピックは実はページタイトルである。

ページ/Page

あるトピックに関する記述。

ページとは personal page である。

ページには private と public がある。どちらも 1-topic につき 1-page のみ刺すことができる。private は自分にしか見えない。public は他者にも見える。

共同リンク集/Topic Collection

トピックへのリンクをn個並べたもの。

共同リンク集は non personal である。

単位(その他)

プロジェクト/Project

n-Topic、n-Page、n-TopicCollection、n-Userを持つ単位。ScrapboxでいうProjectみたいなもの。

ユーザー/User

利用者一人を指す単位。

ユーザーの一覧や各ユーザーの活動内容などはプロジェクトから辿れる。

操作

リンクする

[pagename][topicname] の形で、文法として書いて繋げること。

刺す(Pick)

各ユーザーが自分の personal public pageを繋げること。刺される先には、最大でn人分のpersonal public pageが刺す。刺される先からは、刺さっているpersonal public pageを自由に辿れるが、他人のそれは編集できない。

フリーズする

ページまたはトピックに対して「現時点の内容を保存」して「エクスポートできるようにする」こと。

フリーズされたものはフローズンという。

以下もフローズンであるが、エクスポートの意味合いが強い。

その他

リリースする

フローズンを正式採用すること。リリースされたフローズンは、当該ページやトピックの「リリース一覧」から誰でも閲覧・ダウンロードできるようになる。

リリースできるフローズンはページとトピックのみ。

リンク

記法

まだあまり真面目に考えてない。scbベース。区切りは「刺す」ニュアンスが出てそうな<を使うことに。

リンクの視覚的区別

探索を支援する概念

topick は並べるコミュニケーションに主軸を置いているが、これゆえの不便もある。

たとえば情報を探索しづらい。「トピックにページを刺す」という制約を採用しているため、情報を見るためには必ず「トピックにアクセスする → そこに刺さったページにアクセスする」の二段階が必要になる。

このような不便を解消するためには、さらに複数の概念を導入しなければならない。

2つのレイヤーを行き来する

トピックレイヤーとページレイヤー

トピック間を辿るレイヤーと、ページ間を辿るレイヤーがある。

利用者はトピックレイヤーとページレイヤーを意識しながら行き来することになる。

トピックの表示内容を決める

トピックTを開いたとき、どのような内容を表示するべきだろうか。候補は以下のとおり。

少なくとも c は必要である。でなければ T から(それに刺さっている)ページを辿れない。

しかし c だけだと、何らかのページを見に行くためにワンクッション必要であり面倒である。最初からページが表示されていると楽である。ここで、 a と b が出てくる。つまり 「その最初に表示するページとして何を選ぶか」「表示数はどうするのか」という問題 である。

デフォルトページ

極力シンプルでありたいので、topick では a のみをサポートする。つまりデフォルトで表示するページは高々一つである。このようなページを T の デフォルトページ と呼ぶ。

デフォルトページの決定

デフォルトページの決定には ユーザー投票 を用いる。

まずポイントを導入する。

次にデフォルトページの決定方法を定める。

ここから言えるのは、次のとおりである。

集中モード

topickにおいては「自分のページをつくる」ことが主活動の一つになる。快適につくれるように整えることは大事だ。

集中モード をサポートする。これを有効にすると、

集中モードの特徴は「自分が書いたページ」を最も目立たせることである。ユーザーはページを書くことに専念しつつ、必要に応じて他のページを見ることもできる。集中モードは、言い方を変えれば 自分に関してのみ、デフォルトページを自分のページにするモード とも言える。

トピックとトピックを繋げる

アタッチと自動リンク

トピックTに関連するトピックT1をつくる際、TからT1までどうやって辿るかという問題がある(トピック間リンクはサポートしていないため)。これを解決するのが アタッチ である。

アタッチとは「あるトピックTから、Tに関連するトピックT1をつくる」こと。このとき、T1はT T1というトピック名になる。また T の関連情報として T1 が表示されるようになり、T を見ている読者が T1 に気づくことができる。この自動表示を 自動リンク という。

アタッチはその名のとおり「連結」するニュアンス。T1 は T に連結している。

アタッチのイメージ

以下にイメージを示す。

トピックT

    +---+
    |   |
    |   |
    +---+

トピックT1

    +===+
    |   |
    +===+

トピックTに、T1を連結させる

    +---+
    |   |+===+
    |   ||   |
    +---++===+
トピックTにはページが刺さっているとする

     |
     V
    +---+
    |   |<-
    |   |<-
    +---+
     A A
     | |

トピックT1にも刺さっているとする

     | |
     v v
    +===+
    |   |
    +===+
      A
      |

TにT1をアタッチした後は、こんな感じになっているだろう

     |||
     VVV   |
    +---+  V
    |   |+===+
    |   ||   |<-
    +---++===+
     A A   A
     | |   |

針でたとえる

プロジェクトの俯瞰

n-topic n-page が集まってる世界をどう俯瞰するか。

データ単位ごとの能力

各単位は何の俯瞰を持つべきか。

ユースケース

FAQ

Q: topickとは?

Ans: Topic Pickの略

Q: 意思決定者や他者のページに物申したいときは?

Q: 通知やタスク管理はサポートする?

Ans: しない

topickが扱うのはタスク(実施と締切が確定した事柄)の前段階である。たとえば情報共有、アイデアや出来事の議論、言語化の練習、語り合いや娯楽としての議論などを想定している。別の言い方をすると、タスクを確定させる前段階の創造・コラボレーション・整理用途で使う。あるいは純粋に娯楽や気分転換として使う。

なぜタスクを扱わないかというと、ややこしくなるからである。通知も組み込まねばならないし、タスク管理(≒状態・アサイン・関係の管理)も必要になる。ツールあるいは思想として煩雑になることは目に見えている。

Q: 共同編集機能を持たせないのはなぜ?

Ans: topickの思想ではないから

topickのコンセプトは 並べるコミュニケーション である。従来の「皆でつくった代表的な情報だけが存在する」だと、一部の声も大きい者しか反映させることができないし、そもそもすべての意見を乗せることもできない。topick ではそれを憂いており、全員の意見を並べられるようにしてある(ページを刺すことでしか情報を記述できない)。

もし共同編集を入れてしまうと、ユーザーはこればかり使うことになるだろう。並べるコミュニケーションを実現するためには、そのような妨害因子は潰さねばならない。そもそも並べるコミュニケーションは見慣れない概念であろうから、これくらい荒療治しなければ定着しない。

Q: トピックからトピックへのリンクをサポートしていないのはなぜ?

Ans: 並べるコミュニケーションの思想が妨害されるから

topickで行いたいことは、並べた意見(刺されたページ)を読ませることである。安易にトピック間リンクをサポートしてしまうと、ページを見に来る行動が減ってしまう。また、利用者はトピック間リンクを書くことに忙殺されてしまい、ページの記述が疎かになる。

しかしながら、トピック間リンクがないと不便なのも事実である。そこでアタッチをサポートしている。

Q: ユーザーが抜ける場合はどうすればいい?

Ans: コンテンツは残すが、レフトユーザーである旨は表示する

:warning: まだ検討が甘い。デフォルトページ決めはどうするか等、一通り精査する必要がある。

Q: topick上の他者の活動にはどうやって気付けば良い?アシストする仕組みはある?

Ans: アプローチはたとえば以下であろう。

ただしメンションなど通知はサポートしない。割り込みは個人の創造性を集中を妨げる。

例: 会議するとしたら

前提

やり方の例

部門プロジェクトPがあるとして、ここに「2021/11/05定例会議」トピックをつくる

まとめ

おわりに

本文書ではトピックピック――1つのTopic(話題)に必ずn人がPage(記述)を刺せる形態を提示した。主要な単位、便利な概念、やることやらないことの明示など必要な要素は一通り示した。また、最後には定例会議にも適用できる例を示した。

次の段階は検証である。実際に手を動かさねば、机上の空論でしかない。動かし方としては右記の二種類があるだろう――トピックピック用のツールを新しくつくる。Scrapbox など既存ツールに制約を加えてトピックピックっぽく使ってみる。

更新履歴

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