ナレッジマーケットプレイス
全社員誰でもナレッジ(第三者が理解できる形で整備された情報)を読み書きできる社内プラットフォーム。
背景
- 私は全社員的な情報共有の重要性を再三強調していますが、中々通じません。思っているよりも時代を先取りしているようです。まだ早いようです

- そんな中、HRの文脈でマーケットプレイスの概念が出てきた
- [タレントマーケットプレイス]。人材の市場。要するに社内の業務マッチングプラットフォーム
- [オポチュニティマーケットプレイス]。機会の市場。アサインや学びの場など「参加やJoinする形の機会」のマッチングプラットフォーム
- これらはいずれも社内全体のプラットフォームとして整備され、社員全員が使える(募集側は権限が絞られることもあります)ものです。このような概念を、HRもようやく認識してきたということです

- 今ならその情報共有版を提示する形で概念化すれば通じるかもしれない、ということで、ナレッジ・マーケットプレイスとしました

実装例
正解はないが、一例を挙げる。
- 以下の7要素をサポートする:
- 1 個人アカウント。社員は誰でも個人レベルで(他者の承認なしに自分ひとりで)ナレッジを発信できる
- ブログ記事をイメージしていただいて構いません。タイトルと本文があります。使い心地(UIUXやレスポンスの速さまたエディタの機能、たとえばコピペだけで画像をアップロードできる等)は現代的である必要があります。現代の感覚がわからなければGitHub Issuesやnoteを学んでください

- 2 組織アカウント。🙏組織単位ごとのアカウントも公式に一つつくれる
- マネージャーAさんグループのアカウント、部門Bのアカウント、事業部Cのアカウント etc
- ただしナレッジは「個人」が書いたものを持ち込む形となります。いわば個人が書いたナレッジを、組織の顔で正式に掲載するニュアンスです

- 3 ユーザー利活用。フォロー、リアクション、ブックマーク、検索、フィルタリングなど各個人がナレッジを選別・保存する機能がある
- 4 ゲーミフィケーション。ランキングやトレンドなど、盛り上がりを支援する機能がある。また個人ごとのContributionなど貢献度のスコア化もある
- 5 AI連携。AIによる要約やQ&Aをサポートする
- 6 更新通知限定のマイクロブログ。XTwitterのような「つぶやき」ベースのSNS機能がある。各個人がつぶやける + フォローできる + リポストできる等。ただしつぶやきとして使えるのは「記事を書きました」「記事を更新しました」のみ
- 7 マッチング。読み手は、書き手に対して「詳しい話を聞きたい」「仕事を任せたい」などのアクションを送ることができる
- 解説
- 1,2,3,4は目新しさはないでしょう。これらの概念がわからない場合、既存のコンテンツプラットフォームを勉強してください。note、Qiita、Zennなどがおすすめです
- ポイントは5のAI連携と6のマイクロブログです。ナレッジは使われないと意味がないのですが、既存の技術や方法だとそこまで踏み込めませんでした。現代では、まずAIを使えば各個人ごとのフィットが可能です *1。また、インセンティブはゲーミフィケーションの他、マイクロブログで可視化します。ただしマイクロブログで何でも書けるようにすると容易に荒れてしまうため、ナレッジの更新通知のみ扱えるようにします *2
- *1 各個人の文脈をインプットする必要もありますが、ここでは割愛。原始的には各自AIとQ&Aしてもらうことで意味的に探してもらえばいいですが、Q&Aを使うところまで誘導する啓蒙が大変です
- *2 ナレッジとして攻撃的・エンタメ的な内容を書かれれば結局汚染されてしまうため、ナレッジとして許すコンテンツのガバナンスが必要ですが、ここでは割愛します
- またマーケットプレイスですので「マッチング」の概念は必須です。今回ですと、読み手からの積極的な関与です。つまり、積極的関与ができる口を設けておく必要があり、それを 7 として取り上げています
- もっと言えば、書き手には「読み手からのアクションを期待する」ことが前提となっています。もちろん、誰もがそうではないですし、普段期待する人でも期待したくない場合がありますから、設定で変えられると良いです。たとえば記事ごとに「お問い合わせ受付可否」を設定できるようにしたり、期限つきで可否を制御したりなど
- あるいは「私ではなく私の上司にご連絡ください」のような連絡エイリアスも設定できると、なお融通が利きます