存在による検証
提出や公開をしなくても、手元で存在しているだけで検証になるという考え方。
背景
- 考えたことやつくったものは、すぐに提出したり公開したりしがち
- 提出:具体的に誰かに見せる
- 公開:具体的な誰か、または不特定多数に見えるように置いておく
- その心理は複雑だが、たとえば以下がある
- 現代のビジネス観の影響。プロトタイプをつくって早く検証すべし的なリーン的価値観
- 公開しておけば何か起きるだろうという受動的な下心
- 一区切りつけたさ。ボールを相手に渡した状態にしたさ
- 自己顕示欲。少しでも多くの人に届けたい、影響を与えたい、その反響を浴びたい
- しかし、早すぎる提出や公開のせいで精神に支障が生じやすい
- 評価フェーズのウェイトが大きくなる分、評価の状況や結果次第で気持ちが浮き沈みするため
- 需要に応える形で駆動するウェイトが増えて、主体性が失われていくため
- これを支えるのは外発的報酬です。金銭的報酬が大きい、ステータスが得られる、対人関係で満たせる等

- 別の言い方をすると、内発的な過ごし方が脅かされやすくなります

概要
- 目的
- 早すぎる提出や公開の弊害を防ぐために、意図的にセーブすること
- メカニズム
- 誰にも見せずに手元に置いておくだけでも、それなりの情報量は発生する
- 「あー、出さなくて良かった」「余計なこと言わなくて良かった」は誰しも一度は経験があるでしょう。これは頭の中で留めているだけでは至れません
- もっと言えば次の三段階があります
- lv1: 頭の中にあるだけ
- lv2: 形にしたけど、まだ誰にも見せてない
- lv3: 見せた
関連
- 寝かせること
- 寝かせることは、まさに存在による検証を使っています。というより、寝かせるとは「存在による検証と睡眠込みの強力な休憩を目的とした戦略的放置」のことです

- 愚痴は誰にも言うな、公開もするな、手元で書いてスッキリさせたら消せ的なプラクティス
- 設計
- たとえばマンガでは「ネーム」が設計に相当します。頭の中だけでは検証できないので、実際にラフにつくってみるのです。本当は自分ひとりでもできますが、プロなど商業レベルの人はパートナー(この場合は編集者など)に見せることも多いです
