# バックロール(Back Role)
# [バックオフィス]の役割版で、間接的な仕事を役割化すること。したもの。

# 背景
- バックオフィスの概念は知られている
    - 典型的な間接業務はジャンルとして切り出されて、バックオフィスやコストセンターといったくくられ方をする
- 一方でバックオフィスは全社的な単位であり、小さな単位では存在しない
    - 各自が各自の力で雑務をこなす羽目になっている。各自ともバックオフィスの力は借りられる（借りさせられる）が、それでも無視できない負担である
    - あるいはマネージャーが行う羽目になっている。ど組織づくりや意思決定に専念せねばならない人材の、貴重なリソースを多く費やしており望ましくない

# 概要
- 間接的な仕事を負担少なくこなすために、そういう役割を設ける
- 一時よりも恒久寄り
    - たとえばポジションとして「インダイレクト・エンジニア」があって、基本的に間接業務に専念する役割として貢献する――そんなイメージです。月末で忙しいから今日と明日だけ仕事少し減らして、かわりに間接をしてもらうといった一時的な調整ことではありません。いわばチーム内の間接業務のスペシャリストです<a href="sta.md"><img src="https://gyazo.com/a0a22d2fc5cf4fb2525db091fb66594b.png" alt="sta" width="16"/></a>
- 例: 100%間接作業とそのサポートを行うメンバーがいてもいい
    - たとえばIT企業、特に大きな企業になってくると「ITには全く興味がないし、勉強も業務もしたくない」人がそこそこいます。従来だと、このような人も例外なく戦力としてカウントしていました。実際は半人前以下の戦力 + 間接まわりをたくさん手伝ってもらってる、のようなあり方になりがちです。このようなとき、いっそのこと間接まわりばかりをしてもらうのはどうか、という話です<a href="sta.md"><img src="https://gyazo.com/a0a22d2fc5cf4fb2525db091fb66594b.png" alt="sta" width="16"/></a>
- 主な役割
    - 1 サポート
        - 各メンバーの間接作業に関するサポート
        - オンボーディング、キャッチアップ、申請代行、リマインド etc
    - 2 改善
        - 間接作業をもっと効率的かつもれなくやるための[🙏仕事術](🙏仕事術.md)の検討
        - たとえばExcelなどで原始的に出欠管理をしているのを、ノーローコードやSaaSの使いやすいツールに切り替えるなどです。実際に採用するところまでやるので、社内ルールに從った申請や、もちろんチーム内のマネージャーとの交渉や調整もします<a href="sta.md"><img src="https://gyazo.com/a0a22d2fc5cf4fb2525db091fb66594b.png" alt="sta" width="16"/></a>
    - 3 デザイン
        - 「間接作業」の定義、棚卸し、議論、またバックロールとしてのスコープといったメタな検討
- バックロールの要件
    - [ギャランティよりもベストエフォート]にすること
    - 何でも屋の雑用屋さんとは違うので、そうならないようガードする
        - そのためには、まず3のデザインが必須。デザインされたこと以外はしない。次に、依頼が来たら対応するスタイルはおそらく外せないが、容易にギャランティ（今日中にやってくれ等）に繋がってしまうため[タイムボックス]を敷く
        - バックロールの適正者はワークライフバランスを重視する場合が多いので、仕事であろうとギャランティは望ましくありません。間接作業は本質的には難しくないので、よほど無能な人材でもない限りは、これで回せます<a href="sta.md"><img src="https://gyazo.com/a0a22d2fc5cf4fb2525db091fb66594b.png" alt="sta" width="16"/></a>
    - 一日数時間以上、手持ち無沙汰であっても容認すること
        - [スラック(Slack)](スラック(Slack).md)である必要はありませんが、デザインに取り組んだり、色んな人との会話のための時間は必要なので、勤務時間≒間接作業というほどギッチギチに詰めることは推奨しません。
- バックロールへのアサイン
    - 指示命令でアサインするのはハラスメント的であるため、本人の意向も尊重するべき

# Q&A
- Q: [Employee As A Customer](Employee_As_A_Customer.md)の一種？
    - Ans: はい
    - バックロールは、同じチームメンバー達を顧客とみなして、その人達の間接業務に関するニーズに応えるものだと考えて差し支えありません
- Q: 社内ドメインの理解や人間関係構築など、総合力が求められて結構難しい仕事じゃない？
    - Ans: はい
    - 直接作業者や管理職と同程度の給与を支払う価値があるくらいには難しいことですし、効果も出ることです
    - 向き不向きもあって、誰にでもできることではありません

# 開発秘話
- バックオフィスという言い方がありますが、同じことはチームや部門といった小さな単位でも適用できると思っていました。従来は全員が「直接作業メイン」「かつ間接も各自で頑張ってやらないといけない」状態であり、もったいないことです。直接作業者、間接作業者と分けて専任させた方がいいでしょう。前者をフロントロール、後者をバックロールと呼んで捉えることにしました
- この概念は拡張性をもたせています。たとえばフロントロールには「フロントエンド・エンジニア」「バックエンド・エンジニア」「プロジェクト・マネージャー」などを入れることができでしょう。バックロールには「ピープル・マネージャー」や上述した「インダイレクト・エンジニア」などを入れられます。もちろん、直接性・間接性は反映されていますので、この場合、ピープル・マネージャーとは、会社の意向その他ルールや文化に從ったマネジメントをするマネージャーを指すはずです。逆に、会社にはとらわれず、現場での人間関係を上手くやりたいのなら、フロントロールとして定義した方がいいでしょう――と、このように、直接性と間接性の視座で、ポジションを操作できるようになります
- [📖Remotism](📖Remotism.md)でも書きましたが、私は役割はもっと動的かつ柔軟につくれる・いじれるようになるべしと考えています。ソフトウェアと同じです。変化するのです。知的生産者として、そのための概念的道具をつくっています。これからもつくっていきますので、よろしくお願いします<a href="sta.md"><img src="https://gyazo.com/a0a22d2fc5cf4fb2525db091fb66594b.png" alt="sta" width="16"/></a>
