ソフトスキル開発の仕方に正解はなく、SSE そのものも探索と選択を突きつける営みである。しかしゼロから模索するのは分が悪い。そういうわけで、SSE の提唱者である私がつくった Tool をいくつか紹介しよう。
6T で述べたとおり、Tool というからには具体的に使用可能でなくてはならない。またハードウェアやソフトウェアといったハードなツールではなく、テンプレートやチェックリストといったソフトなツールを示すものであった。本章でもソフトツールを示すところまでなるべく近づきたい。
「なるべく」と書いて逃げたのは意図的だ。必ずしもソフトツール化できるとは限らないためである。あるいは、できたとしても何十ページ何百ページものボリュームになりかねないことがある。SSE 全般に当てはまることだが、厳密に Tool 化すればいいというものではない。大事なのは具体と抽象のバランスだ。具体的だが 200 ページの内容、抽象的だが 3 ページの内容、具体と抽象を上手く混ぜた 20 ページの内容――これらはどれもありえるし、状況次第でどれが最適かも異なる。本章では三番目の路線を採用する。抽象寄りにコンパクトにしつつ、具体的に使ってもらえるだけの情報も上手く盛り込みたい。