一方通行インボックス
まえがき:インボックスとは
あとで処理する対象を放り込んでおく領域をインボックスと呼ぶ。インボックスはよく知られたライフハックであり、導入すれば以下のように、
- Before: とりあえずその場で処理する(慌ただしい)
- After: あとで処理する(今が阻害されない&あとで冷静に処理できる)
ハッピーになりやすい。
本題:一方通行インボックス
そんなインボックスだが、運用方法には色んな工夫がある(これだけで一冊の本が書けるだろう)。今回僕は 一方通行インボックス というものを考えてみたので、まとめてみたい。
一方通行インボックスとは
気になったことをとりあえず書いておくインボックス。ただし 書いたことを処理するのは翌日以降でなければならない。
一方通行インボックスのメリット
一方通行インボックスのメリットはただ一つ。
「気になったこと」の大半が、実は取るに足らなかったことだと気付ける こと。
「気になったこと」が思いついた時は、言わば 酔った状態 であることが多い。その突発性や高揚により、しばしば冷静さに欠け、視野が狭まっている。そんな状態でその「気になったこと」を処理してしまうと、ある程度処理に時間をかけた後になって「あ、これ別に大したことはないわ」「これ別にやらなくて良いよね」などと気付くのである(運が悪いと気付かず進み続けることさえある)。
これを防ぐのが一方通行インボックスだ。
一方通行インボックスでは「明日以降処理する」ことにより、いったん寝かせる(自分が寝る)ことができる。酔った状態ではなく、 翌日の、冷静な自分として「気になったこと」と向き合える。そうすると、たいていの「気になったこと」が「取るに足らないこと」であるとわかる(経験則)。
一方通行インボックスは、この経験則を明示的に活用することで 「気になったこと」の不発率 を抑えるテクニックと言える。
一方通行インボックスのデメリット
一方、一方通行インボックスにもデメリットはある。
原石を見逃す
酔った状態である程度検討したら光る「気になったこと」
酔った時のモチベーションがないと続かない(覚める)
タスクロスト
直近やらなければならないタスクを「気になったこと」として書いてしまっていた場合
次に処理するまで処理されないので見逃す。
たとえば 2019/11/02 のある時に「明後日までに振り込みしなきゃ」と気づいたとする。
インボックスに入れる。
インボックスのチェック頻度は二日後にしていたとする。
チェックした時は振り込み当日だ。朝ならまだしも、夜なら間に合わないかもしれない。
このへんで力尽きた……
一方通行インボックスの運用方法
記入先 処理タスク(ルーチンタスク)