原則:半人前の原則
サマリー
- ASD 部下が標準的な「一人前の戦力」になることを期待してはいけない
- むしろ半人前が限度、くらいに割り切るべきである
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背景とアプローチ
- 一般的に、一人前と呼ばれる戦力になるためにはドメイン知識の踏襲が必要である
- ドメインとはここではチーム、会社、顧客、その他ステークホルダー、界隈や業界といった「周辺の関係者や世界観」を指す
- ドメインはそれぞれ固有であり、たいていは暗黙的で、特定の人(達)が情報や権限を握っている
- そのために、それらと上手く付き合っていく営みが事実上必須である
- もちろん「知っている」「理解した」だけではダメで、適切な場面で適切に発揮できねばならない
- ASD はドメインの理解とそこに住む人達と付き合っていく要領に欠けている。知識やスキルが人並以上でも「新人より使い物にならない」「いない方がいい」がざらに起こる
- 👉️ドメインへの適応を前提とした戦力、としての期待を最初から諦める
アプローチ詳細
- アプローチは二点
- 1: 成果の拡大よりも「被害の最小化」を目指す。日本はメンバーシップ型雇用であり、一度受け入れてしまったらかんたんには追放できないので、仕方なく付き合うとはらをくくる。その上で、せめて被害を少なくすると考える
- 2: トリックスターの原則に従い、トリックスター的な貢献を模索する
- 運用例:
- 最小化を目指すのみ
- まずは最小化を目指し、続いてトリックスターを模索する
- 最初から積極的にトリックスターを狙う
- 最小化させておとなしく過ごしてもらうモードと、トリックスターとして積極的に動いてもらうモードを行き来する。使い分ける