パターン:明示的ないいえ
サマリー
- ASD 部下に対しては、その気がないならハッキリと No の旨を伝えるべし
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背景とアプローチ
- ASD 部下は遠回しの拒否を汲み取りづらく、明示的に拒否されるまでは永遠に取り組み続ける。何なら承認と解釈される場合がある
アプローチ詳細
- 遠回しの表現から汲み取ってもらうことは期待せず、明示的に拒否の意思を伝える
- ❌「その提案を投げるのは自由だけど、先方はすでにキックオフで挙げた施策三点で活動しているから、受け入れてもらえる可能性は低いと思う」
- ⭕「先方に受け入れてもらえる可能性はほぼゼロだし、変に目をつけられるリスクの方が高いのでやめるべき」
- 明示的に拒否することで衝突が予想されるが、臆さないこと
- むしろ対話の機会ととらえ、なぜ拒否するかをちゃんと理解してもらう
- 抽象的に見ると、以下のうちどちらに寄せるかという話になる
- 1: 衝突の回避:ASD 部下と衝突はしないが、ASD 部下側からの提案その他行動は止まない。毎回確認や相談を受けて、遠回しに逃げ続ける必要がある。業を煮やした ASD 部下側が過激な手段に出る可能性がある
- 2: 衝突の受容:明示的ないいえ(拒否)を提示することで、ASD 部下側の提案その他行動を止める。しかし ASD 部下が拒否に納得しない場合があり、納得してもらうまで対話が必要
- 🐰明示的ないいえパターンは 2 に寄せるものです
- 拒否の旨だけでなく、次に繋がるフィードバックを出せるとなお良い
- 逆に、フィードバックを出せないと(ASD 部下側が改善されないので)手持ち無沙汰にするしかなくなってしまう
- 今すぐ拒否できない場合は、ペース配分など「ASD 部下側を立ち回りをコントロールする情報」を与える
- 二択と自己判断原則でも述べたとおり
- 例: 「少なくとも来週までは可能性ゼロだから、再来週以降また提案してほしい」