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パターン:パーソナル・ワーキングアグリーメント

サマリー

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背景とアプローチ

アプローチ詳細

どのように定めるか

なお、運用後も必要に応じて修正していいが、2 と 3 ははさむこと。

何を定めるか

一例を挙げる。

上記はあくまで例であり、ASD 部下や状況次第で解は無数にありえる。重要なのは 働き方や過ごし方についてのみ 言及することであり、業績目標などパフォーマンスの評価に絡むものは扱うべきではない。

また、あまり多すぎても守れないため、働き方も過ごし方も 5 項目以内でコンパクトにしたい。まずは 5+5=10 以内のコンパクトなもので運用してみて、そこから洗練していけばいい。つまり丁寧につくりこむよりも、雑でもいいのでまずはつくってみて、実際に運用してみる 方が上手くいく。とはいえ、おそらくどちらか片方は 5 項目では収まらない可能性が高い。

カミングアウト方針

カミングアウトとは、ここでは ASD 部下本人が伝える「直接的カミングアウト」だけでなく、上司が伝える「間接的カミングアウト」も含む。

方針としては、間接的カミングアウトを認める条件 を決める。

基本的には同意制(ASD 部下側の同意を必ず取る)と超同意的措置(ASD 部下が許容しない場合でも、あるいは事前の同意取りなしに、こちらの判断で行うことがある)の二つを盛り込むことになる。

超同意的措置は、盛り込めば調整の余地が広がるが、(要は同意を無視して開示しているわけなので)ASD 部下との衝突率も上がる。これが嫌なら同意制のみでいいが、その場合、事情を知らないチームメンバーその他ステークホルダーの納得を得るのが難しい可能性がある。

折衷案が直接的カミングアウトであり、つまり カミングアウトが必要な場合は ASD 部下本人が同席し、本人の口から行う ようにする。これは納得感が高いが、一方で、通常(特に大きな企業)は ASD 部下は平社員であり、平社員を交えない会話は多いはずで、そこに ASD 部下を連れて来ること自体がやりづらい場合がある。また、これを認めると、いきなりチーム内で正式に発表する、のような大々的なやり方になりがちであり不和を生みやすい。良いバランスとしては、カミングアウト先をできるだけ小さく絞った上で、ASD 部下本人含めて集まった上でカミングアウトすることだろう。

文脈

文脈とは、ここではパーソナル・ワーキングアグリーメントの背景を補足するものである。必須ではないが、付録としてつくっておくと説得力が増す。

ASD 部下自身が書くものであり、自身の特性やそれと付き合うために行っていることなどを列挙する。つくりかたのアプローチとしては、大まかに以下二つに分かれる。

可能なら「もりもり」が良い。現代では生成AIが使えるため、生成AIに翻訳してもらったり、壁打ちしてネクストアクションを考えたりできるからである。その意味では、情報をたくさん載せてもらうもりもりの方が都合が良い。一方で、ASD 部下の書き方が支離滅裂な場合は、生成AIを用いた場合でも上手くいかないことがある。

🐰パーソナル・ワーキングアグリーメントの例

📌働き方

項目 条件・上限
勤務時間 フルフレックスを活用、基本 6:00~15:00
出社 多くとも 週1未満(可能なら月1未満)
残業 基本 ゼロ。日に数十分以下のオーバーは許容(実績上は月5時間以内に収まる)
定例会議 週2回または2時間以内。デイリー定例はしない
必要に応じた会議 翌日以降に調整
緊急時以外の「今すぐ来て」は禁止。
「この後どうですか」は可だが断る可能性高い
禁止する働き方 ・直帰を伴う働き方(業務外イベントは除く)
・ペアプロ・OJTなどのつきっきりマイクロマネジメント(研修・教育など業務外は除く)

📌過ごし方

項目 条件・上限
テキスト/口頭の配分 テキスト8 割以上 が望ましい。口頭は打ち合わせ時に限定
雑談 ゼロを推奨。振られたら応じるがクオリティは保証しない。
打ち合わせ前後・最中に挟む社交辞令は問題ないし無難に捌ける
ソロ/ペア/チームの配分 ソロ 8 割以上 が望ましい。
可能な限りチームよりもペアで済ませる。
チームはリスナー&入退場自由なら可
コミュニケーション・ホワイトリスト 🐶さん(上司)、🐱さん(よく知る先輩)、その他普段から接する人
コミュニケーション・ブラックリスト 🐑さん、🐴さん、新人全般。
用がある場合は必ずホワイトリスト経由で相談(迷ったら🐶さん)

🦜カミングアウト方針

📒文脈リスト

参考