1. 緩いタスク管理
  2. アンチルーチン
  3. リピートマン
  4. クローザーとオープナー
  5. メッセンジャースタンス
  6. ライフプログラミング
  7. 日記としてのタスク管理
  8. 高密度タスク管理
  9. タスキズム
  10. アンチタスキズム
  11. 趣味としてのタスク管理
  12. TMIFM
  13. MSW モデル
    1. リーサル
    2. MUST/SHOULD/WANT について
      1. MUST
      2. SHOULD
      3. WANT
    3. MSW モデルの主観性
    4. 派閥
  14. 不要タスクに対する三つのスタンス
    1. ロガー
    2. アーカイバー
    3. トラッシャー
  15. アナログ・デジタル
    1. アナログ派
    2. デジタル派
    3. ハイブリッド派
    4. TM As A Key と TM As A Value
  16. 見積もりの志向性
    1. リアリスト
    2. アイデアリスト
  17. エンドフルとエンドレス
    1. エンドフルマネジメント
    2. エンドレスマネジメント
    3. エンドフルタイプ
    4. エンドレスタイプ
  18. ミミックとガラパゴス
    1. ミミック
    2. ガラパゴス
  19. 参考
    1. Web
    2. Web(ネタ収集先)
  20. 更新履歴

タスク管理にどう取り組むか、という心持ちは人それぞれである。ここではこれを「タスク管理スタンス」と名付け、筆者が実体験した or 見聞きしたスタンスをまとめる。

緩いタスク管理

タスク管理の恩恵は受けたいが、毎度厳密に管理したり実行したりするほど真面目ではないというスタンス。

特徴:

より一般的に言えば、タスクを管理する要領には長けているが、実行するやる気はあまりないとも言える。緩いタスク管理の根底は自己成長よりも面倒の回避(省力化・効率化・最適化)である。

アンチルーチン

ルーチンタスクを管理しないこと。

アンチルーチンの立場では、ルーチンタスクで表せるような些細な雑事は重要ではないため扱わないと考える。あるいは無意識のうちに「些細な雑事を管理するのは面倒だ(費用対効果が低い)」と判断する。

代わりに重要なタスクを粗い粒度で最低限管理することが多い。自身のハイスペックな頭脳または豊富な人脈(部下含む)に頼るため、タスク管理ツールはシンプルになりがち。

リピートマン

ルーチンタスクを多用する人のこと。

ルーチンタスクは繰り返し属性を持つがゆえに柔軟な運用がしやすく、たとえばプロジェクト管理やリマインダーとして応用することもできるため、好んで使う人がいるのである。

クローザーとオープナー

クローザー(Closer)とはクローズドなタスクリストをストイックに使う人のこと。オープナー(Opener)とはクローザーでない人のこと。

クローザーは一度決めた(クローズした)タスクリストに、ストイックに従う。新たな用件、発想、割り込みなどは別のオープンなリストに放り投げるだけであり、その場で相手にすることはないどころかその日は相手にしないことも珍しくない。何なら無視することもある。

通常、タスク管理ユーザーはオープナーになりがちである。一応クローズドなデイリータスクリスト等はあるものの、必要ならば脱線したり中止したりする余地がある。一方、クローザーとは、このような余地を一切合切無くしたスタンスであると言える。

ちなみにタスク管理を行わずに単に脇目も振らず没頭しているだけの者はクローザーではない。

メッセンジャースタンス

「未来の自分に命じる」「未来の自分に手紙を書く」といったニュアンスでタスク管理を行うこと。具体的には実行日が未来のタスクを積極的に配置するスタンスのこと。

リスト駆動生活という前提があれば、未来日に配置したタスクは当日目に入るため忘れない。これは言い換えれば未来の自分にメッセージを出すことに等しい。

ライフプログラミング

コードを書いてプログラムを実行させるように、タスクを書いて日々の生活を回すこと。

詳しくは ライフプログラミング を参照。

日記としてのタスク管理

タスクとしてつぶやきやポエムを書き込むことで、タスク管理を日記としても用いるスタンス。

日記として使えるかどうかはタスク管理ツール次第だが、実行日や開始終了時刻パラメーターを持つツールであれば、これはほぼ「自動的に日時が付与される一言投稿ツール」に等しいため、使いやすい。

高密度タスク管理

密度の高いタスク管理のこと。特に日常生活のすべてを管理するレベルの高密度なタスク管理のこと。

典型的には起床直後からタスク管理(ツールが示す次のタスク)に従って行動を始め、今日のタスクすべてを消化させることで今日のタスク管理を終える。日常生活上の雑事もルーチンタスクでもれなく管理する。この性質上、一日のタスク消化数は何十にのぼることも珍しくない。

タスキズム

タスキズム(Taskism)とはタスク管理主義の意。

タスキズムとは自身の行動や生活をタスク管理で済ませようとする主義である。動機は様々で、単に効率的効果的な手段だから採用しているケースもあれば、タスク管理という概念そのものが好きで固執している(タスク管理そのものが目的にもなっている)ケースもある。

タスキズムに当てはまりやすい特徴を以下に挙げる。

アンチタスキズム

アンチタスキズム(Unti-Taskism)とは「そもそもタスク管理が必要になるシチュエーションこそが悪である」とする主義である。

アンチタスキズムではタスク管理に頼らなくても済むように生活をコントロールする。

例:

趣味としてのタスク管理

タスク管理を手段ではなく趣味として楽しむこと。

タスク管理は実地的に発展してきた概念や手法でしかないため、自ら体系的に整える余地がある。またタスク管理は、いかにして自分の生活をシステム化するか、言語化するかといったエンジニアリングでもあるため、創造的な改善として楽しめる余地もある。

TMIFM

TMIFM(Task Management Is For Managers)とは「タスク管理は管理者のためのものである」とするスタンス。

管理者の例:

管理者は多くの雑事を抱えており、よほど優秀でもない限りは頭だけで効率的に捌き切ることはできない。この非効率はステークホルダー(管理対象含む関係者)への(反応の遅さや成果の質の低さ等による)不満足を招く。ゆえにタスク管理が有効である。タスク管理により、雑事に要する時間と負担を軽減し、浮いた分をステークホルダーへの不満足の解消に充てるのである。

一方、管理者でない者は、そもそも抱えている雑事が少なく、ステークホルダーの数も少ないため、タスク管理の必要性が薄い。ただし、より高みを目指したり、ストレスを減らしたりするために用いることはできる。

MSW モデル

MSW(MUST-SHOULD-WANT) モデルとはタスクの捉え方の一種で、タスクをリーサルという観点で MUST/SHOULD/WANT の三種類に大別するもの。

リーサル

リーサル(Lethal)とは身体的、精神的、社会的に致命傷を負うこと。

例:

MUST/SHOULD/WANT について

MUST

「やらなければならない」タスク。

やらなければリーサルに至るため、やらないという選択肢は基本的に無い。

例:

ただし(特に 3 については)本人がリーサルに至ると思い込んでいるだけであるため、実際にリーサルに至るとは限らない。たとえば「やらなければ解雇される仕事」があったとする。解雇されれば社会的立場や生活が危ぶまれるから、この仕事は MUST である。しかし実際、解雇になったとしてもリーサルになるとは限らない。というのも、挙げればきりがないが、貯金が底を尽きないうちに別の仕事に就けばリーサルは免れるし、ミニマリズムや自給自足といった概念を身に付けることで会社員という立場に依存せずに暮らせる要領をゲットできるかもしれないし、パートナーと相談として専業主婦または主夫として生きる道もあるかもしれない。

SHOULD

「やるべき」タスク。

MUST ほど重大ではないが、長期的に見ればリーサルに繋がりかねないため今からでもやっておくべきタスク。

例:

WANT

「やりたい」タスク。

リーサルに対する防衛や備えとは無関係の、ただ単に自分がやりたいタスク。

例:

ちなみに「WANT な SHOULD」や「WANT な MUST」は WANT ではなく SHOULD や MUST である。

MSW モデルの主観性

MUST、SHOULD、WANT の判断基準は主観的である。また、同じ個人であっても状況次第で変化する。

これは言い換えるなら、自分次第で判断基準を変えることができるとも言える。一般的に MUST と SHOULD が多いほど苦しくなるが、それらをタスク管理で捌くだけでなく、そもそもそれらの数を(判断基準を変えることによって)減らすこともまた重要である。

派閥

MSW モデルによって大別された三種類のタスクのうち、どのタスクをどれだけ重視してタスク管理するかという立場を派閥という。MUST 派、SHOULD 派、WANT 派がある。

派閥は MSW 各々に対する好みではなく、自身の置かれた状況によって決定する。たとえば MUST な事項を多く抱える人は MUST 派になる(ならざるをえない)。また WANT 派が SHOULD 派になるためには、SHOULD 派が見ている世界や前提を自ら取り込む必要がある。

不要タスクに対する三つのスタンス

不要タスク(終了したタスクや中止したタスク)をどう扱うかという立場は三つある。

ロガー

ロガー(Logger)。

アーカイバー

アーカイバー(Archiver)。

トラッシャー

トラッシャー(Trasher)。

アナログ・デジタル

アナログ派またはデジタル派は、デジタルまたはアナログに対する強烈な忌避を持っている。

アナログ派

アナログなツールのみ使う。

忌避の例: 「機械は嫌いだ」

デジタル派

デジタルなツールのみ使う。

忌避の例: 「手書きだと字が汚いし、書くのも探すのも遅いし、でマジでストレスじゃね?昔じゃないんだしさ」

ハイブリッド派

両方使っているのがハイブリッド派。

特に意識しなければハイブリッド派になる。

TM As A Key と TM As A Value

キーとしてのタスク管理(Task-management As A Key)とは、対象を思い出すためのヒントとしてタスクを扱うこと。基本的に己の頭に頼ることを前提としているが、頭だけでは思い出せないこともあるため、タスク管理という形で必要な時に素早く思い出せるようにすることを狙う。

バリューとしてのタスク管理(Task-management As A Value)とは、対象そのものを記す手段としてタスクを扱うこと。基本的に己の頭を信用しておらず、タスクは「読んだだけで具体的行動またはマイルストーン(目的と進捗をまとめた何らかのメモやページなど)への誘導が行える」レベルで細かく記述する。

見積もりの志向性

タスクの見積もりを行う際の戦略として過去志向と未来志向がある。

リアリスト

リアリスト(Realist)とは過去志向で見積もりを行う者。過去ログという過去の定量的な結果をベースに、見積もりを行う。現実的な見積もり方法である。

アイデアリスト

アイデアリスト(Idealist)とは未来志向で見積もりを行う者。「タスク A は以前も一度やって、30 分かかってたから、次は 20 分くらいで終わるよな」のように、自身の成長を見積もりに盛り込む。挑戦的な見積もり方法である。

エンドフルとエンドレス

タスク管理ユーザーにはエンドフルタイプとエンドレスタイプが存在する。

エンドフルマネジメント

終わりが見えることを管理すること。タスク管理においてはゴール(達成条件)のある大きな事柄の進捗をタスクをもって管理すること。

エンドレスマネジメント

終わりが見えないことを管理すること。タスク管理においてはゴールの小さな単発作業や習慣、あるいは何らかの理由によりゴールを定めていない事柄(例:本気で習得するつもりはないがさわりは見てみたいという軽い好奇心)・定められない事柄(例:メモ)の実践を、タスクをもって実現すること。

エンドフルタイプ

エンドフルなタスク管理を行うユーザーのこと。

以下の傾向が見られる。

エンドレスタイプ

エンドレスなタスク管理を行うユーザーのこと。

以下の傾向が見られる。

ミミックとガラパゴス

ミミック

既存の理論や体系を鵜呑みにしてタスク管理を行うこと。

TaskChute2 を例にするなら、TaskChute2 をそのまま活用したり、マニュアルやネット上の記事やセミナー内容で得たことをそのまま運用すること。

ミミックスタンスのメリットは、あるタスク管理を手早く吸収し、開発者の意図を愚直に享受しやすいことにある。しかしタスク管理は汎用的につくられており、そのままでは応用しづらいことも多々あるため、細かいシチュエーションでつまづきやすい。

ガラパゴス

独自の理論や体系でタスク管理を行うこと。

TaskChute2 を例にするなら、TaskChute2 を使いながらも独自の使い方を混ぜたり(例:ヒント/コメント/評価は使わず節内Sをコメント欄として使う)、TaskChute2 をヒントにした別のツールをつくったり(例: Tritask )すること。

ガラパゴスのメリットは、自分の状況に合ったタスク管理を少しずつ確立していけるところにある。しかし他を参考にすることをおざなりにすると車輪の再発明になりかねない。

参考

本ページ筆者によるネーミングは「→」で記す。

Web

Web(ネタ収集先)

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