当サイトでは「仕事術(仕事のやり方や考え方)」という言い方をしていますが、仕事学――つまりは学問として扱った方がいいのでは、と思うこともあります。
実際、仕事術には学問としての側面もあります。少し整理してみました。
学問として見る、ということで仕事術ではなく仕事学と呼ぶことにしましょう。
マトリックスで整理すると、以下のようになります。
哲学とも文学とも工学とも違う。
既存の学問とは異なるあり方です。
道具をつくるという実践寄りの顔を持ちながらも、科学には頼らず思考実験を重視します。しかし、文学で行う妄想や想像ほどファンタジーでもありません。
「仕事学」だと収まりが悪いので、「●学」と名付けたいです。 皆さんならどんな名前にしますか?
ChatGPTと壁打ちしながら考えてみて、行学(こうがく)を思いつきました。
行学とは、行動するための実践的な学問です。
仕事術には以下の性質があります。
ですので、行学は、色んな人の色んな仕事術が玉石混交に混ざったあり方になると思います。従来の学問のように、唯一無二の理論が君臨する世界とは異なるものです。
仕事術は、必要に応じて理論化・体系化できます。
これを出荷と呼びましょう。たとえば工学的に整備することもできますし、ビジネス書はまさにそうですが書籍の形で、無駄にストーリーや言い換えを盛り込んで文学的に仕上げてますよね。これらは工学への出荷、文学への出荷と言えます。
取り組み方として、主に以下があると思います。
行学でも(行学含めどの学問でも)すべて使いますが、行学が重視するのは 4: の思考実験です。
科学的に厳密に実験するわけでもなければ、実物をつくって検証するわけでもありません。かといって自由なファンタジーを構築するほど現実や実践から離れもしません。
現実的な目線で考える、考えを重ねるということを重視します。なぜかというと、仕事術が本質的に個人的なものだからです。
行学では、この多様性を無理に潰そうとしません。各個人が自分ととことん向き合って、思考実験して、他者でも理解できるように・他者でも使えるように整えます。
そうしてできた「仕事術」が集まったものが、あるいは集まる場所そのものが行学なのです。
現状、最も近いものは知的生産だと思います。
かんたんにいえば、知的生産というのは、頭をはたらかせて、なにかあたらしいことがら――情報――を、ひとにわかるかたちで提出することなのだ。
梅棹忠夫『知的生産の技術』
提出するものを「仕事のやり方や考え方」に絞ると、行学になるでしょう。
行学は、従来とは違った学問のあり方です。個人の成果物も積極的に受け入れます。
あなたもぜひ、自分の仕事術を考えてみませんか。
当サイトでも様々な仕事術を紹介しています。既存の紹介もありますが、大部分は新しく言語化して整理したものです。
それでいいのです。そういう世界なのです。玉石混交の集まった世界で、好き勝手に漁って、遊んで、考えてみようではありませんか。