別の作業を始めたり、前回の作業から再開したりといった「切り替え」をコンテキストスイッチングと呼びます。
この戦略は二つあります。
リジュームとは再開です。 リスタートとは仕切り直しです。
前回の作業を再開など、前回の続きから着手することです。
前回どうだったかという文脈(コンテキスト)を思い出す必要があります。それができれば苦労はしません。
唯一、かんたんにできるのは、クリエイターなど、脳内で豊富な世界を展開できる才能の持ち主が、その仕事を継続しているケースだけです。稀ですよね。通常はそこまで才能はありませんし、生活も忙しくて、もっと雑多なタスクを多数抱えています。
では思い出すためにはどうしましょうか。以下がすべて必要です。
とても難しいです。これを実現するには、以下の考え方が要ります。
様々な仕事術が要求されます。
※わかりづらいですが、コンテキストスイッチングは認知資源をかなり食うので、疲れているとできません。脳死でもできる作業よりもはるかに高度なことです。無理にやろうものなら、文脈を踏まえない「めちゃくちゃな進め方」をしてしまって後々後悔するでしょう。もっとも本質よりも「誠意」を重視する社会では、それでも進めた方が評価が高くなりがちですが……。
前回のコンテキストは置いといて、というより捨てて、一からやり直すことを指します。仕切り直しです。
たとえば資料作成で言うなら、今までつくっていたもの(全部でも一部でもいい)を捨てて、また一から作り直すことを指します。リジュームの場合、どうつくっていたかを眺めながら思い出していましたが、それが大変なので、いっそのこと仕切り直してしまおう、というわけです。
もちろんケースバイケースですが、リジュームが苦手な人はリスタートに頼るのがいいでしょう。
リジュームに必要なことは、上述のとおり言語化しました。これを見て「それくらいかんたん」なのか、「いやいや無理だろ」なのかは分かれると思います。後者の人は、たぶんリジュームには向いていないので、リスタートに頼った方がいいでしょう。
※もちろん自身の忙しさをなるべく軽くして、切り替えに要するコストを根本的に下げる「盤外戦術」も重要です。が、リジュームが苦手な人は盤外戦術も苦手だと思います……。
もう一つの目安として、よく積読する人もリスタートでいいと思います。
もしリジュームの力があるなら、積読なんてする必要がなく一つずつ潰していけるからです。積読する人は、単に一つずつ潰していく力がないか、状況が許さないだけです。いずれにせよ「再開する力が弱い or 発揮しづらい」と言えるのです。
※ただし娯楽的・享楽的に「あさる」目的は覗きます。この場合は欲求の赴くままに読み漁るので積読になりがちです。
これらはいずれもコンテキストスイッチングの話であり、もっといえばタスク管理における「コンテキスト」をどう扱うかという話です。
コンテキストもまだまだ整備されていない領域ですから、仕事術2.0としてもやっていきたいところです。おそらくコンテキスト・エンジニアリング(Context Engineering)と題して整備していくのが良いでしょう。
以下のページを見たとき、
[再開可能性]というか、「中断してたアレ」の再開のやりやすさ。造語
私はコンテキストスイッチングでカバーできると考えたのですが、なるほど、たしかに「再開」と「やり直し」で捉えた方がわかりやすそうだと思い、今回このように整理してみました。