パターン:コミュニケーションのタスク化
サマリー
- ASD 部下とのコミュニケーションをタスク化すると、お互いに優しい
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背景とアプローチ
- コミュニケーションは(少なくとも日本のハイコンテクスト文化では)暗黙的で曖昧だが、ASD には適さない
- 👉️暗黙や曖昧を廃してはっきりとさせる、いっそのことタスク化する
アプローチ詳細
- タスクとは:
- ここでは 「終了したかどうか」という状態を持つ事柄 と定義
- 一般的には「未着手」「開始」「中止」「終了」「保留」などの状態が取られるが、最もシンプルなのは「終了」一つである。終了したか、それ以外か
- コミュニケーションとは:
- ここでは 何らかの達成条件を伴った、情報のやりとり と定義
- 達成条件がない場合も、とりあえずつくることができる
- たとえば雑談も「5分間雑談する」とすれば、5分過ごすことが達成条件となる
- また、週に5回以上行う(5分間の雑談が5回)、週に25分以上行うといった立て方も可能となる
- この前提でとらえると、コミュニケーションはタスク化できる
- そしてタスク化できるということは、ツールで管理できるということ
- メリット:
- ASD 部下としては、タスクを管理するだけで済むので楽できる。少なくとも暗黙的で曖昧な状況に対してバクチで突撃するか、リスクと考えて「一切無視する」かといったことをせずに済む。タスクを終わらせることだけ考えれば良い
- マネージャーとしても、ASD 部下が何を抱えているのか、何をしているかが見えるので精神衛生に良い
- また双方のメリットとして、改善もしやすい。新しいタスクを定義したり、既存タスクの達成条件を変更したりといった形で具体的に調整できるからである
- 使うツール
- QWINCS で言えば、I(Issues)を推奨。一つのタスクの一つのページで独立して扱える点が強いし、ブラウザで操作できるのでブクマや言及などもしやすい。C(チャット)だとおそらく難しい。N(ノート)だと通知を飛ばす機能が足りないかもしれない。あるいは、通知を飛ばしたい場合はチャットを使う手もある(Chat And Awayパターン)