パターン:隔離席
サマリー

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背景とアプローチ
- シングル離席は控えめなパターンである
- 同じ島にいることに変わりはないし、隣り合う者が一人とはいえその者も疲弊し続ける可能性が高い
- 👉️いっそのこと隔離する
アプローチ詳細
- 隔離とは:
- 隔離のアプローチ:
- 1: 島流し(別の島に移す)
- 2: ステルス・プレゼンス、たとえば遮蔽物やパーティションで視覚的に見えづらくする
- 3: スポット・フリーアドレス(ASD 部下のみフリーアドレスを認める。それを可能とするスペース、通信インフラ、ノートパソコンなどは必要)
- 最大の障壁は 役職者向けの分離ではなく、ASD 部下向けの隔離であるという発想を持てるかどうか
- 🐰このような発想の転換は、ASDマネジメントの基本です。より具体的にいえば、ここでは分離以外に隔離もあるという「新しい考え方」を採用することと、「いやこれ非倫理的じゃない?」といったアンコンシャス・バイアスを乗り越えることの二点が求められます
- その次の障壁が ASD 部下自身の意思
- 🐰ASD 部下次第ですが、このような露骨な扱いを嫌う場合もあります
- 隔離は時間をかけてでも検討した方が良い
- 長い時間を一緒に過ごすことになるわけで、隔離せずに不快を抱き続けるのはデメリットが多い
- 離職にも繋がりうるし、ASD 部下を話の種にした愚痴がしばしば開催されて周囲の生産性そのものが落ちる場合もある
そもそも論
- リモートワークが可能ならば、それでよい
- 🐰このページでは出社前提の組織におけるパターンを扱っています
🐰座席の設計に使えるツール
たとえばマインクラフトが使えます。
フロアの、特に自身の島周辺を サイズ感や比率も含めて なるべく再現します。細かいデザインは無視して、適当なブロックを使えばいいです。その上で、ASD 部下をどう隔離できるかを、実際にブロックを置きながら検討します。
マインクラフトでなくても構いません。CAD が使える場合はそれでも構いませんし、そこまで本格的なツールでなくてても、三次元的な空間設計ができるなら何でも良いです。
二次元的なツール(たとえば Excel や単に紙に書く等)はありがちですが、難しいと思います。このようなレイアウトは三次元的であり、視線や視界といった「二次元では見えない要素」も考慮することになるからです。隔離席パターンは、よほど狭いオフィスでなければ意外と成功します。「あ、この辺のスペースをこうすれば隔離できそうだな」という気づきを得られるかどうかがすべてです。そのためには、二次元上や頭の中で考えるだけでは難しくて(できる人もいます)、三次元的な設計ソフトウェアを使う必要があるのです。