仕事を「作業」にすることをワーカイズ(Workize)と呼びます。
作業とは「まあ時間をかけたらできるかな」で済むものを指します。いうなれば「時間さえかけたらできるような、かんたんな仕事」です。
※かんたんであっても、大変であることはよくあります。それでも時間さえかけたらできるものでしかないので、かんたんです。
仕事をワーカイズする(作業にする)ことで、仕事が「時間さえかけたらできるようなもの」になるというわけです。作業は取り組みやすくも改善しやすいものです。つまりワーカイズにより仕事が捗ります。
ワーカイズのわかりやすい例はプロです。
どの世界にもプロフェッショナルが存在、それでご飯を食べています。彼らの本質は何かというと、パラレルかつスピーディーだと思います。
なぜ仕事をパラレルかつスピーディーで済ませられるかというと、仕事≒作業だからです。一般人にとっては不可能 or 難しい仕事であっても、作業、つまりは時間さえかけたらまあできるよねという扱いにできてしまうのです。
それだけのスキルや経験、そして性能があります。
仕事には予算やスケジュールが存在するため、大体どれくらいかけていつ終わるかを言えねばなりません。これは、作業のようなかんたんな仕事でなければ言えません。それができるからこそ、プロとしてやっていけるというわけです。
主に取り組めることが 4 つほどあり、SIGE と総称します。
読み方はシゲでもサイズでも構いません。シゲの方が親しみやすいと思います。
プロの例でも見たように、まずは作業の早さです。
早くするためには標準化(マニュアル化はその一つ)や自動化などがありますが、より根本はスキルです。スキルがあればあるほど早くこなせます。
より性格に言えば、ある程度早く安定的にこなすためにはスキルを発揮するという次元に立つ必要があります。
わかりやすいのはスポーツでしょう。一瞬一瞬の立ち回りをクリアするためのには、それなりのスキルを要します。
※身体能力もある程度要しますが、これもスキルの範疇です
いちいち「ちょっと思い出すので待ってください」「10回やれば8回くらいは成功するんです、今失敗したのはたまたまなのでもう一度やります」などとは言いません。その場で安定的に発揮できねば話にならないのです。
仕事も同じで、スポーツほど刹那的ではありませんが、スキルの次元に立って刹那的にこなしていけるようにできます。
スキルがあるからといって仕事ができるかというと、そうでもありません。仕事の前にインプットが必要であり、その力は、スキルとは全く関係がないものです。
プロジェクトや作業のインプットが苦手な人達 「タイニーヘッド」
別の言い方をすると、インプットを要する仕事は「インプット」と「仕事」の二つが混在したものであり、そんな複雑なものは当然ながらワーカイズもしづらいです。
純粋に「作業」にしたいのであれば、インプットもきちんと行うか、あるいは減らすか免除してください。この点も上記記事で述べたとおりです。
インプットは仕事のついで、あるいは一部として軽視していいものではありません。少なくともワーカイズはしづらくなります。
※逆にすでにインプットが済んでいるとの文脈であれば、この観点は考慮不要です。
作業とゲームは同義である――とは言い過ぎですが、似たものだと思います。
だとした場合、ワーカイズとはゲーム化とも言えます。
ゲーム化することで着手しやすくなり、また持続もしやすくなるという点はすでに知られています。ゲーミフィケーションと呼ばれますね。
詳しい理論は割愛しますが、本質的には以下の要素を確保したいです:
つまり「どこを目指せばいいかを明らかにする」「大体何をすればいいかも出してくれる」「何かしたらすぐにフィードバックがくる」あたりをお膳立てすれば、ゲーム化になります。ひいてはワーカイズにもつながります。
ただし、このゲーム化は相当難しく、通常ゲームデザイナーやエンジニアといった専門家の領分となります。
唯一の例外は、自分で自分の仕事を行う場合です。常に上記を意識しながら立ち回れば、比較的ゲーム化しやすいと思います。
たとえばゴールは、最初から口うるさく議論すれば定められますし、フィードバックやリアクティブについても、自分のボールをすぐに投げ返したり、タスク全体を洗い出して一つ一つをさっさとこなしていったり(特に誰かの確認が必要な部分はさっさと出す)、あるいはそもそもコミュニケーション頻度を減らすためにまとまった仕事や裁量をもらうように調整したり、などやりようは色々とあります。
この点は仕事術(仕事のやり方や考え方)という視座が役に立ちます。当サイト『仕事術2.0』でも色々扱っているので、ぜひ見ていってください。
作業とは集中して取り組むものです。かんたんであれば「ながら」でもできますが、それでも集中していることに変わりはありません。
まず集中とはひとりで取り組むものです。したがって、誰かと話したり誰かに割り込まれたりすることは避けねばなりません。
次に、集中して取り込める道具と環境も必要です。
つまり作業に集中するには以下が要ります。
ですが、これらは総称して「環境」なので、SIGE では Environment(環境)としてくくっています。
と、ここでようやく本題に入りますが、であるならば、集中できる環境をつくれば作業にも入りやすい(つまりはワーカイズしやすい)ということです。
よく「形から入る」といいますが、まさにそのとおりです。