workhack2.0

すでに概念レベルでは色々とあります。あとは実践するだけです。あるいは技術によりツール化することで使いやすさを上げる手もあります。

本記事では、これら概念を紹介します。

※ちなみに「匿名」は有名ですし、目新しいこともないので今回は割愛します。

1: マスクド・アイデンティティ

素のアイデンティティ(容姿と性別と本名)を使わず、ダミーのアイデンティティを使い分けるというものです。

容姿も性別も本名も晒さなくて良くない? 「マスクド・アイデンティティ」

わかりやすいところで言えば、店員が付ける名札を仮名にすることはマスクド・アイデンティティの一種です。

容姿や性別についても、インターネット上ではすでに当たり前に使われています。これを仕事でも使うのです。

素のアイデンティティが隠されているからこそ、言えることもあるはずです

2: ロールプレイ

演技という本質は日常の至るところにあります。俳優は私たちを楽しませてくれますし、私たちも色んな場で色んな顔を使い分けたり、くだらない茶番に従ったりしています。

ロールプレイとは、何らかの設定を踏襲したキャラクターをストイックに演じることです。エンタメの分野ではありきたりですし、ビジネスでも軽度には行いますが、ここでは前者のエンタメのレベルをビジネスで使うことを意味します。

たとえば「のじゃロリ」や「お嬢様言葉」で仕事上の議論をする などです。

※わかりやすい例として挙げただけです。他にも例は無数にあります。

マスクド・アイデンティティだけでは口調や文体から本人を推察されてしまいますが、ロールプレイを使えばカバーできます

3: 動的な言い換え

自分が書いた文章や自分が発した発言をそのまま伝えると、自分だとバレやすいです。また、心理的な結びつきも強いため、リスクを恐れがちになります。

これを軽減する方法の一つが機械的に言い換え表現をつくって、それを使うことです。

ようやく実現の目処が経ちました。生成AIです。

たとえば言い換えをn個つくらせて、その中から一つを選ぶといったやり方がやさしいでしょう。今の生成AIですと、言い換えをつくる能力もスピードも十分なはずです。あとはプロンプトエンジニアリングとUIでしょう。

4: 時間差送信

情報をすぐに送ると、時間や場所といったヒントから特定されやすくなります。また、心理的にも特定されやすいと考えてしまい、発することのハードルになります。

そこで「1~6時間ばらつかせて投稿」など時間差をつけます。

時間差はランダムにつけてください。傾向を読まれなくするためです。最初からランダムで、かつばらつきの範囲が広いとすると、事実上、元の時間を読むのは不可能なのでハードルが下がります。

※あるいはチャットなど対面口頭以外の情報共有とコミュニケーションは「QWIC」側で時間情報を扱わない、または隠すことで「時間軸がもたらすハードル」を減らす潮流もありますが、高度となるので今回は割愛します。

おわりに

これらの概念は後ろめたく感じるかもしれませんが、実は「情報をやりとりするパラダイム」の一つにすぎません。人の正体を見ることからWhoパラダイムと呼びます。

一方、本記事で紹介してきた概念は、本質的には正体を隠して「情報そのもの」のやりとりを重視するパラダイムであり、Whatパラダイムと呼びます。

Whoパラダイムの限界を超えるには、パラダイムをシフトさせねばなりません。超えたい方は、この新しいパラダイムを先取りして一足先に超えちゃいましょう。