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「いつ終わるかわからない」

こんなときは時間的安全性が低いと言えます。

時間的安全性とは

時間的安全性(Temporal Safety, TS)とは、ある拘束された状態が指定どおりに終わるという確かさを指します。

いつ終わるかわからない場合、時間的安全性が低いと表現します。

時間的安全性は「ある」「低い」「ない」で論じます。「高い」とは表現しません。

時間的安全性の性質

主観である

時間的安全性を脅かされている、と感じるかどうかは人次第です。また同じ人であっても状況次第です。

能力次第である

たとえばマルチタスクが得意な人は、終わるまでの間に別の仕事ができるため脅威とは感じないでしょう。

思想次第である

たとえば会社のビジョンやリーダーに強く共感し、かつプライベートに関心がない人がいたとします。

このような人は、(仕事においては)時間的安全性の感覚は鈍くなります。

※余談ですが、逆を言えば、時間的安全的な脅威をどの程度感じるかであなたの思想がわかります。強く感じる場合、あなたはその時間の使い方を要請する環境への思想が弱く、かつプライベートへの関心も強いと思います。

これはしばしば自認を裏切ります。自分では「思想が弱い」「プライベート重視」だと思っていても、脅威を感じていないのであれば、実際はそうではありません。思っているより思想が強いか、プライベートを軽視している可能性が高いです。

時間的安全性が低いと、どうなるか

報連相がしづらく(されづらく)なります。 イベント等への参加もしづらく(されづらく)なります。

なぜなら、脅かされるからです。

「いつ終わるかがわからない」という高ストレスな状態は避けたいため、その発生原因である報連相や参加そのものから逃げようとします。いわば防衛反応、拒否反応のようなものです。

時間的安全性を手に入れるには

能力や思想を変えるという観点は扱いません。

また以降では会議を例にします。イベントの例は扱いません(一部当てはまらないものがあります)。

終わりを保障する

たとえ議論やその他進行が中途半端であっても、いったんそこで終わらせます。

続きをどうするかは別途決めて、終了タイミングとともに再度セッティングしましょう。そして、その場でも終了時間はちゃんと守ります。それでも終わらなかったら、また同じことを繰り返して、続けていきます。

この手間を惜しまないでください。

終われる権利

終われる権利(Right to Leave)とは、終了タイミングが来たら終わってもいいことを保障する権利です。

※名前は「つながらない権利」を参考にしています。

たとえば会社(あるいは自組織)ルールや文化として、これを行使してもいいことにします。

あるいはパイオニアとして、まずは自分が始めてみてもいいでしょう。終わらない権利であることを説明した後、実際に終わらなかった場合に退出してしまうのです。

行動してみると、意外と何とかなることがわかります。

もし問答無用で通用せず一蹴される場合は、その組織は時間的安全性に無頓着だと言えそうです。無頓着な組織を変えるのも、この概念を通じさせるのも難しいので、本当に安全性を欲するのならば、別の組織に行った方が良いでしょう。

セーブの要領を覚える

すぐに終われない理由の一つは、その状況(コンテキスト)を素早く保存する要領がないからです。

このような状況の保存をセーブと呼びます。セーブが上手くいった場合、あとで(たとえば30分後)スムーズに再開できます。あるいは、追加の打ち合わせなしに、残りは非同期コミュニケーションの本質と必要性などで進めることができます。

セーブの要領ですが、これはシンプルで、終わる前に議事録と議事メモは違いますをつくっておくことです。

議事録と議事メモは違います

つまり、実質的に会議終了前までに議事メモが(少なくともかなりの部分は)完成している必要があります。録画はダメです。音声や映像は(記録として残るのは良いことですが)俯瞰ができないので、スムーズな再開ができません。

例外的に、図や光景を見るだけで思い出せる場合は、写真で済むこともあります。

別解として、残り数分のタイミングでセーブ作業をするのも便利です。ここでは全員が全力がセーブにかかります。

議事メモに慣れているならテキストでいけるでしょうが、慣れていない場合はホワイトボードなどに書いて、それを撮影するのが良いでしょう。

ポイントは、その会議自体のまとめを書くのではなく、セーブしたい情報だけを扱うことです。

……が、これは正直難しいので、これをするくらいなら議事メモを定着させた方が良いと思います。

会議のやり方を工夫する

耳タコな一般論ですが、一応挙げておきます。

工夫を駆使して、時間タイミングを守って終われるようにします。