workhack2.0

顔文字 → 絵文字 → スタンプと推移していますが、非言語情報を文字や絵で伝えるという潮流があります。

これを理解してないとスタンプハラスメントやマルハラスメントを起こしてしまいます。あるいは「そんなものはない」「仕事を舐めるな」「組織というものはだな……」などと目を背けてしまいます。

これでは溝は縮まりませんし、特に若手の離反(静かな退職含む)を防げません。

背景

ポイントを3点お伝えします。

1: 原始的なやり方からアップデートできてない

未だに原始的な対面口頭コミュニケーションが主流なのは、非言語情報をやりとりできるからでもあります。

会議も多いし、リモートもできるのに出社ばかりさせられます。あるいは、リモートができていても、オンライン会議に忙殺されがちです。

原始的なやり方しか取れないのは、単にアップデートできていないからです。このやり方への偏重そのものが、もう現代ではおかしいことです。スマホを知らない、使っていないくらいの無知であると考えてください。

2: 文字や絵に非言語情報を乗せるやり方はもう当たり前にある

とはいえ、リモートを含む「脱・原始的」なやり方であっても、私たちは人間なので非言語情報は必要です。だから文字や絵で乗せます。それが顔文字、絵文字、スタンプといったものです。

※脱・原始的なやり方としてテキストコミュニケーションとスタンプコミュニケーションを想定します。アバターによるジェスチャーなど、他にもありますが割愛します。

若者を含む、一部の世界ではすでにこれが当たり前となっています。当然ながら絵文字やスタンプの使い方・感じ方にもそれなりの型が生じています。

3: ミスマッチを認めないし、キャッチアップもしない

さて、原始的な人達は、そんなこともわかりません。なので使うときもすぐにミスマッチが生じます。

たとえばハートのスタンプを使ってセクハラ騒ぎになったり、

Teamsのスタンプでセクハラ騒ぎが勃発。ハートは使っちゃダメだったらしい。男性マネージャー45才が気持ち悪いと垂れ込まれ人事部ヒアリングの憂き目に。 会社が用意したツールじゃん、さすがに可哀想でしょ。

**

https://twitter.com/DaqhneOsmanthus/status/1778612996207763889

マルハラスメントが起きたりします。

https://www.asahi.com/articles/ASS3700QNS36ULLI001.html

ここではハラスメントの議論はしませんが、このような騒動に対して、若者側が悪にされがちです。

以下のような記事は枚挙に暇がありません。

https://toyokeizai.net/articles/-/739049?page=2

違うのです。

テキストコミュニケーションとスタンプコミュニケーションはすでに盛り上がっており、これらで非言語情報を上手く表現するとの文化や型がすでにあるのです

しかし、アップデートできてない人達はそれがわからず、仕事だから、組織だから、などと否定します。若者達も賢いので、いちいち反発はせず不満は飲み込んで無難な回答をします。

※違和感を言語化できない、という事情もあります。このような言語化はそもそも難しいことです(当サイトがウリにしているほどの希少な技術です)。

ですので、ヒアリングやアンケートでもあまりクリティカルな結果が出ません。

さらに厄介なのは、アップデートできていない人達が「原始的な対面口頭で非言語情報をやりとりすればいい」と思っていることです。ゆえにテキストやスタンプを軽視します。キャッチアップしようなどという発想は持ちません。

ここで一つ問いますが、そんな組織に若者が定着するでしょうか。するにしても、相当な我慢や演技を強いられます。

ではどうすればいいのか

一言で言えば「アップデートせよ」なのですが、それができれば苦労はしないと思いますので、まずはここから始めると良いというヒントをいくつかお伝えします。

明示的な解説

まずは明示的な解説です。

使用する絵文字やスタンプに関して、「こういうつもりで使ってるんだけど通じますか?」とか「他意は無いですよ」とか「正直意味がわからないので教えて欲しい」といったように、明示的に言葉にしてください。たとえば、

などです。

つまり、アップデートできていない人達は、テキストやスタンプを用いた非言語情報の乗せ方をちゃんと学んでください。

※脱線しますが、可能ならプライベートでSNSやゲームなどをして自ら学ぶが良いでしょう。

矯正と許容のバランス

次にすり合わせを行います。

上司先輩側は、仕事ではこういう風にやり取りしますというルールや文化を若手に教えます(矯正)。

若手側は、それを踏まえた過ごし方をしつつ、しかし普段やっているテキストコミュニケーションやスタンプコミュニケーションも臆さずに使うようにします。たとえばチームや部門や事業部内程度であれば問題ないでしょう。

そして、上司先輩側は、若手側のそれを受け入れます(許容)。

重要なのは矯正だけでなく、許容の余地も増やすことです。社外とのやり取りだったり、社内であっても形式的な作法がある場合は矯正でいいでしょう。

しかし、内部のやり取りまでも矯正するのは、行き過ぎです。アップデートできていない側のロジックを押し付けすぎであり、ハラスメントと表現されるのも無理はないかなと思います。

つまりすり合わせとは、矯正と許容のバランスを取ることです。

QoLの尊重

そもそものネックは、アップデートできていない人達が原始的なやり方にこだわっているところにあります。

ですので、原始的なやり方を減らすのがてっとり早いです。「QoLを尊重する」と言ってもいいでしょう。各自の生活の質を尊重できるような働き方をするのです。たとえば:

など。

対面という「拘束されるあり方」を減らせば減らすほど、各自は自分の生活スタイルに則りやすくなります。

いきなり全部減らすのは無理なので、一つずつでもやってみましょう。時間帯で区切って、やってみるのがおすすめです。10:00~12:00の間、今日一日、といった形で区切って「会議を一切しないで過ごしてみる」とするのです。

他、当サイトでも様々な仕事術を紹介しておりますので、ぜひ読み漁ってみてください。

チャンスでもある

アップデートできてない人達や組織が多いからこそ、アップデートできると強いです。