仕事の能力や生産性として見られるのは、主に「スピード」と「品質」ですが、それだけではありません。
これをSQFNと呼びます。
早さと速さ。
まず早さですが、終了するまでの時間が早い方が良いのは言うまでもありません。
※体験など時間を惜しむシチュは除きます
次に速さですが、行動や手を動かす速度が速いと、それだけ多く動ける・出せるので有利になります。
品質。
ここで品質とは、内側(仕事を行うサイド)から見た総合的な出来を指します。見やすさ、わかりやすさ、修正や改良のしやすさ、簡潔さ(無駄に複雑でないこと)、再現性、矛盾の無さや一貫性など。
品質が悪いと、拡張やメンテナンスがやりづらくなります。これは特に仕事を他者に渡すときに顕著に現れます。
適合。
適合とは外側(顧客や市場)から見た出来を指します。平たく言えば売れるかとか、儲けになるかとかいったことです。
いくらスピードと品質が良くても、適合しなければ意味がありません。逆に、スピードや品質が悪くても、適合しさえすればビジネスにはなります。
適合の良し悪しは、頭の良さとは「性能」に左右されます。適合はコミュニケーションと同様、高度で感覚的なものなので、性能が低い人には難題です。
斬新。
適合していなくても許容されることが稀にあります。斬新であるときです。
斬新であるものはイノベーションを起こします。あるいは、影響力を持つ人の目を引いて、一気に成功の階段を駆け上がれます。人類や業界や組織が直面する問題を解決することもあります。
斬新に再現性はありません。
いわゆるプロフェッショナルと呼ばれる人達は、適合が強い者を指します。成果が顧客や市場に受け入れられ続けて、それだけでご飯を食べられるほど適合の要領があるということです。
ですので、スピードや品質が高いとは限りません。
しかし、適合に値するアウトプットをつくるのはそもそも大変であるため、スピードはかなり要求されます。
スキルという形で表現されます。プロはスキルも高いことが多いです。あるいは、スキル面を別のプロに任せることもできますが、この場合も、コミュニケーションスキルは高いです。
品質については、プロは通常求められません。品質が多少低くても何とかなってしまうからです。
品質が要求されるのは、複雑なものをチームでつくるときです。これはプロセスを整備すれば良いというものではなく、たとえるなら作家がつくった作品を、途中で別の作家に受け継ぐようなシチュです。
現代ではITエンジニアが直面します。ITに関する品質の学問(工学)は発展も著しく、すでに一生をかけても追いきれないほどの膨大な蓄積があります。
斬新には再現性はありません。
天才と呼ばれる人達であっても、です。
なぜなら、いくら天才が斬新なものを安定的に出せても、それを受ける世の中が正しく受け取れるとは限らないためです。少なくとも受け手の問題で、再現性がありません。
たまに天才が出現して、出すものが何でももてはやされたりしますが、それは斬新ではなく適合の域です(あえて言うなら適合が天才的)。あるいは、権威化して半ば宗教と化しているかですね。
品質というとQCDSを思い浮かべるかもしれません。
そのあたりの概念と、その先を整理した記事を書いています。