知能、地頭、頭の良さといった話題はよく盛り上がりますが、脳科学を含め、解明はまだまだなので不毛です。
重要なのは、わかりやすくてしっくりきやすい考え方を採用することです。本記事でも一つ提示します。性能(スペック)です。
脳の性能(Brain spec)とは、頭の良さを表現する捉え方の一つで、頭の良さ=処理性能の高さと捉えます。
主義思想やライフスタイルにより、必ずしもこれらを持っているとは限りませんし、意図的に持たないこともありますが、必要なら難なく持つことができます。
別の言い方をすると、性能とは瞬発性と原始性です。
瞬発性とは、素早く処理できることです。コミュニケーション能力が高い人やゲーム(スポーツ含む)が上手い人がわかりやすいと思います。
別の言い方をすると、要領の良さや応用力を司っています。
スキルや知識の有無とは関係がありません。スキルや知識があっても、瞬発性が無いと素早く処理できませんし、応用も利きません。なので要領は悪く見えます。
これを「スキルや知識がないから」と評する人は多いですが、少し違うのです。スキルや知識といったマテリアル(材料)と、それを素早く使う力(瞬発性)は別なのです。
※科学的な正しさを論じているのではなく、この捉え方ではそう捉えます。そう捉えた方が実情に即しているからです。
原始性とは、道具や記録に頼らず処理できることです。物覚えが良い人、手先が器用な人、脳内で思考や検討を完結できる人や、絵や数字や音を扱える人などは原始性が高いと言えます。
原始性が高い人は、脳内で処理したものを出力すればいいだけとも言えます。道具や記録に頼らずに済みますし、それらの修練や使用にエネルギーを割かなくてもいいため燃費も良いです。結果として、慌ただしい場面でも持続します。
これだと言える測り方はまだ無いと思います。現状でも IQ が端的だと考えます。
IQ として WAIS-IV を取り上げます。軽く解説します。興味がないか、正確な情報を知りたい方は読み飛ばしてください。
WAIS-IV では以下4指標 + 全検査 IQ(FSIQ)を測ります。
IQ120 といった表現は FSIQ を指します。平均ラインが 100 ですので、100 より高ければ「平均以上の性能」と言えます。
※ちなみにWAIS-IVは年齢で分けています。20歳のIQ 120と、30歳のIQ 120は別物です。各年齢グループにおける水準であり、たとえば20歳の場合は(たぶん)20-24歳のグループにおいて 120 だといっています。
IQ を挙げると、よく「指標としては短絡的だ」「頭の良さはそんなに単純ではない」といった反論が出ますが、性能としては悪くない指標だと思います。
実際、瞬発性や原始性を左右する能力を計測できていると感じます。実際に検査を受けると、各指標のどこが強いのか、弱いのかといったことがわかります。
たとえば視覚や聴覚の情報処理は問題無いが、その情報を頭に留める部分が苦手といったことがわかります。留められない分、性能としても不利です。
※脳内に五感情報(特にイメージ)を浮かべられないアファンタジアという現象もあったりします。
人生全般で不利になることです。
現代は性能の高い人達が支配しており、ある程度の性能の高さは当然のように要求されます。
勉強やコミュニケーションの良し悪しはそのまま将来や境遇に直結します。仕事でもスキルと知識だけで通用することは稀で、インプットや適応も要求されます(以下記事参照)が、ここでも性能が求められます。
プロジェクトや作業のインプットが苦手な人達 「タイニーヘッド」
娯楽や趣味もそうです。たとえば性能が低いと、楽しめるゲームも少なくなります。ゲームはルールや立ち回りがそれなりに複雑で、瞬発的なので、性能が無いと遊べないのです。同様に、読書も、下手をすればマンガですら楽しめません。「人並以上に努力して勉強すれば理解できるから問題なし」とはならないのです。
そもそも、それなりに高度な世界になってくると応用力がどうしても必要になってきますが、性能が低いと応用ができません。「これ以上いくら努力しても上がらない」との頭打ちがすぐ来ます。冒頭で述べた「性能が高い人の例」ですが、低性能な人はおそらく一つとして満たせないでしょう。
融通が利きません。
というのも、なまじ性能が高いがゆえに「何とかなってしまう」からです。やり方や考え方といったことに目を向ける必要がありません。
汚部屋のたとえがわかりやすいでしょう。たとえ汚部屋であっても、それで生活が問題なくまわる(まわせるほどの性能がある)のなら掃除は要らないわけです。ずっと汚部屋で過ごすので、感覚が麻痺していきます。
他にも例をいくつか挙げます。
要するに、すでに溺れていることがあると、それを手放したくないので安住しようとします。安住できるだけの性能はあるので、できてしまいます。また手放した後の退屈に耐えられない(性能を持て余してしまう)ので、なおさら手放そうとしません。
まず性能が低い人は、以下のとおりです。
自己理解とカバーの二点は、何としても確保してください。
高性能な人は基本的に忙しく過ごす一択ですが、低性能な人はそれ以外も選べます。特に、自己理解と道具が生命線ですから、この二つにかける時間は恒常的に確保したいです。
家族との時間を確保する人は多いと思いますが、それと同じように、自己理解とカバーの時間も強く確保するのです。
カバーについては、仕組みや道具と書きましたが、ここは何でも当てはまります。スキルや知識はもちろんのこと、当サイトで扱う仕事術(仕事のやり方や考え方)も当てはまります。自己啓発やライフハックといったものも含みます。
どうやって身につけていくかの手段も様々です。本を読んでもいいですし、ネットで記事を見ても、動画も見てもいいでしょう。ITであれば、ゲームやエロ目的で遊んでいくうちに身につく、というのもよくある話です。つまり体験を通じてでも身につけてはいけます。手段は以下の3つを全部使いたいです。
特に 1: と 3: は自分の軸になります。好きなことや得意なことがあれば、それを充てるといいでしょう。
軸がないと、自分で意思決定することができずに、流されるしかなくなります。高性能だとそれでも生きていけますが、低性能はできません。
低性能は汚部屋では生きていけません(生きていける性能がありません)。だからこそ、汚部屋に陥るのを自ら防げねばなりません。それができるだけの力と感覚を身に着けないといけないのです。
諦観については、どこまでやるかにもよりますが、ミニマリズムや静かな退職、あるいはひろゆきの発言でいう「生活保護」がわかりやすいでしょう。楽できるならこれくらいでいいや、という感覚です。程度の差はありますが、諦観の本質は「高性能な人達と同じ舞台で戦ってもキツイので降りる」ということです。
諦観は低性能の特権だと思います。高性能な人は、上述したとおり融通が利かないので、このような選択は取れません。
仕事術(仕事のやり方や考え方)という視座を手に入れてください。❌当サイトについて。
当サイトの紹介する様々な仕事術は、高性能にあぐらをかいて凝り固まっているあなたをガツンと殴ってくれると思います。
ここでもいくつかかんたんに紹介します。
典型的な多様性に限らず、多様性を理解しましょう。
変人のポテンシャルと向き合ってみましょう。
自分達がとらわれている文化を自覚しましょう。
いずれにせよ、自分達が当たり前とするあり方を自覚し、融通を利かせるところから始まります。
そのためにはそれなりのリソース(特に時間)が必要ですので、その捻出から始めましょう。
性能も含めて、さらに3要素で整理したものです。