提案を受理してもらうためには、3つほどフィルターがくぐらねばならないと感じます。これを3つのTで整理しました。
「提案者」が「承認者」に提案を出すとします。
提案とは、提案者がやりたいことの許可を承認者に取ることとします。なので、承認者はOK(やってもいい)、NG(やっちゃダメ)、保留のいずれかをジャッジすることになります。
承認者が3Tをどのように使うかを見ます。
チームにも組織にも会社にも、伝統というものがあります。
宗教と同様、これを踏まえないと異教徒扱いします。正直言って論外です。当然ながら NG を出します。
ただし、提案者が伝統に組み敷かれている立場だと、ここで無条件に OK が出ることがあります。
たとえば同族経営の会社で、創業者の子供や親戚が平社員として来ているケースで、その人が提案を出している場合です。伝統として「創業者の家族はひいきする」があるわけですね。
信頼には正と負があります。
承認者が提案者に対して「こいつは信用できない」と負の信頼を抱いている場合、NG を出します。ですが、これを正直に言うわけにはいかないので、見かけ上は保留に倒したり、もっともらしい理屈をつけて遠回しに NG を匂わせたりもします。
逆に承認者が「こいつは信用できる」と正の信頼を抱いている場合、その信頼が大きいと、OK が出ることがあります。この場合、通常は提案者は相応のポジションを持っているはずです。一方で、ポジションがあるから OK を勝ち取れるとも限りません。
ここで OK が出る目安は、以下を両方満たすことです。
ここでようやく提案の中身がジャッジされますが、実はこの Theory(理屈)についても、中身を見ているようで見ていません。
というより、ここは要は、
承認者「私は納得させてみろ」
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ということであり、承認者は自分が納得しない限りは OK を出しません。
承認者が何を求めるかは恣意的で、以下 5W1H でいうと、どれをどれだけ要求するかは人次第です。
3Tが言っているのは、いくら提案自体が良いものでも受理されるとは限らないということです。
承認者も人間ですし、組織人ですから、3Tを使うことが多いです。3Tに毒されていない組織や融通を利かせられる承認者もゼロではないと思いますが、1%どころではない希少さだと思います。期待はできません。
というわけで、3Tをクリアすることこそ重視しましょう。