モンスター社員や「物わかりの悪い集団」の対処法として隔離があります。
隔離とは、集団を適用対象と非適用対象に分けて、後者にバレないよう前者にのみ適用を続けることを指します。
後者を無害郡、前者を有害郡と呼びます。つまり隔離とは、集団を無害と有害に分けて、無害だけでこっそりやる、それも有害にはバレないようにやるということです。
チームで行う場合、有害郡は1人になると思います。たとえばモンスター社員です。
組織で行う場合、有害郡は複数の社員になります。たとえば、ある全社的施策において、しつこくクレームを送ってくる一部のクレーマー社員です。従業員5000人の会社において、ある施策に対するクレーマー社員が4人いる場合、この4人が有害郡です。
有害郡に疲弊せずに済みます。
有害郡への対処は、通常はチームや組織として毅然と対応すると思いますが、そうかんたんに行かずに長期化しがちです。また矢面に立つ人(上司やリーダーやマネージャーやフロント)も疲弊します。
抜本的な対処にはどのみち時間がかかりがちですが、これは言い方を変えるなら、その間は耐えねばならないとも言えます。毅然と向き合い続けることは「手段の一つ」であり、他にもあります。
それが隔離です。隔離を使えば、有害郡に気付かれることなく、有害郡を無視して進められるので疲弊しません。
隔離は行うが、有害郡にバレないようにする努力まではしません。ですので、有害郡に見つかることがあります。
隔離を行う上、有害郡にバレないよう努力もします。バレないような仕組みや運営の手間があります。
7人のチームで🐶さんという有害なメンバーがいる場合:
例2: 会社の新制度を全社的に適用したい場合
よくある議論をQ&A形式で整理します。
Ans: あります。
そもそも常に内密な隔離ができるとは限りません。
こっそりプライベートなチャンネルをつくって有害郡以外を招待する、くらいならわかりやすいですが、そう単純に「無害郡だけが居る場所」をこっそりつくれるとは限らないのが一つ。
そしてもう一つが、仮につくれるとしても、「こっそりハブるのは違うんじゃない?」といった反発をする人がそれなりにいるのが一つ。
ですので、内密な隔離ができるとは限らない(静かな隔離になってしまうことがある)のです。
次に、有害郡にあえてダメージを与えるために、静かな隔離をするという戦略があります。つまり有害郡に遠回しに「私たちはあなたをハブってますよ」と伝えるのです。
これにより有害郡とのさらなる確執を狙います。有害郡がこれで変に暴走すれば、追放の口実にできます。
ただし、これは性格の悪いやり方ですので好みが分かれます。また、有害郡への個別のフォローも忘れないようにしてください。たとえば、有害郡に対して仕事上必要な情報を渡さないようなことがあると、それはただのハラスメントです。たとえ相手が有害郡であろうと、あってはならないことです。
ここでアタプター戦略も役に立ちます。
Ans: 有害郡の脅威が強ければ説得は不要です。
平等意識の高い人などは、隔離というやり方そのものに異を唱えがちです。ですが、有害郡の有害性が高い場合は、そうも言ってられなくなります。
そうも言ってられないほど満場一致で有害かどうか、は一つの目安です。たとえば精神的安全性は、現代では満場一致で有害になると思います。
別の言い方をすると、ちょっとした好き嫌いで隔離を行うのは間違っています。あくまでも有害性が高い場合の、現実的な策として隔離を行うのです。
あるいはキラークエスチョンとして「じゃあ君に任せてもいい?」も使えるでしょう。
私たちはすでに最善を尽くしたが、割に合わないので隔離に踏み切ろうとしている。でもあなたは反対している。ならあなたに対応をお任せしたいが、どうか?
というわけです。卑怯な言い方かもしれませんが、重要です。有害郡と一緒に過ごすことによる弊害は大きいものであり、一個人の「ハブるのは人としてどうかと思います」的な意見と付き合っている場合ではないのです。
現実的な対処が他に思いつかないからこそ、隔離に踏み切ろうとしているのです。