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「マルチタスク」という言葉一つだと、実は上手く捉えられません。タスクの他にコンテキストも導入して、マトリックスにすることで、上手く捉えることができます。

マルチタスクのマトリックス

タスクとコンテキストの二軸で整理したものをマルチタスクのマトリックスと呼びます。マルチタスクと呼ばれるものには、実はタスクとコンテキストの二軸があるのです。

マルチタスクのマトリックス。

以下、詳しく見ていきます。

軸について

コンテキスト

コンテキストとは、現在抱えてる立場を指します。

役割、所属、責任など言い方は色々ありますが、数日以上の「全く関与しない」ができない程度に恒常的に仕事を発生させるものと考えてください。

仕事に限った話ではなく、子どもやペットや植物の養育や、毎日活動している趣味ゲームサークルのリーダーという立場などもコンテキストになります。

コンテキストを一つだけ抱える場合はシングルコンテキスト、二つ以上だとマルチコンテキストといいます。

タスク

タスクとは、現在進行中で締切を持つ「無視できない」事柄を指します。

打ち合わせなど参加を要請されるものも締切に含めます。なので、定期的な会議や会合がある場合は恒常的にタスクを抱えていることになります。

また、「無視できない」の定義は人それぞれです。極端な話、ろくでなしだと仕事や育児さえも無視できますし、ネグレクトだと生活上の諸手続きを無視できます。

タスクを一つだけ抱える場合はシングルタスク、二つ以上だとマルチタスクと呼びます。

マトリックス

コンテキストとタスクのそれぞれについて、シングルかマルチかで分けることができます。

再載します。

以下、各パターンを見ていきます。

1: シングルコンテキスト-シングルタスク

コンテキストもタスクも1つだけ持っているか、全く持っていない状態を指します。

現代において、この状態に至ることは通常ありません。あるにしても一瞬だけ・短期間だけとか、あるいは療養や生活保護くらいでしょう。言わば一種の境地であり、この境地に至る人をコグニティブ・ミニマリスト(Cognitive Minimalist)と呼びます。

つまり、ミニマリストと呼べるレベルで意図的に捨てていかない限りは到達できないような、特殊な状態です。

2: マルチコンテキスト-シングルタスク

複数のコンテキストを抱えているが、それぞれのタスクは一つ以下で済ませている状態です。

単一のタスクしかやらない人(職人気質)、あるいはできない人(不器用)が複数のコンテキストを抱えると、こうなります。

例を挙げるとクリエイター、末端の作業員や、腫れ物となっているメンバーやモンスター社員などですが、有能か・無能かはあまり関係がありません。また、本人が狙って至るケースと、周囲からの要請や自然な成り行きで至るケースがあります。

いずれにせよ、通常この状態に留まることは難しく(一つタスクができるのならさらに課すため)、とどまっているだけの特殊な理由がほぼ必ずあります。

3: シングルコンテキスト-マルチタスク

単一コンテキストの中で、複数のタスクを抱えている状態を指します。

現代ではあまり見かけません。

範囲を限定すれば、たとえば私生活はさておき「新卒で入社した会社内」に限定すればありえます。新人や平社員は、まずはシングルコンテキストの中で一つタスクを課され、それができたら複数のタスクが課される(3:の状態)でしょう。

しかし、人手不足の現代では社内だけでもマルチコンテキストは当たり前ですし、もちろん私生活もあります。単純な話、仕事と育児があれば、もうマルチコンテキストになるわけで、3: からは離れてしまいます。

4: マルチコンテキスト-マルチタスク

複数のコンテキストを抱えており、それぞれのタスクも複数抱えているという状態です。

現代では、通常この状態になります。あるいは最初は 1: ~ 3: だったとしても、次第に責任や興味の範囲が増えて、すぐにこの 4: になります。

マトリックスから言えること

4: のマルチコンテキスト-マルチタスクが唯一ではない、ということです。

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