workhack2.0

**

コンテキスト・ワークショップ(Context Workshop)とは、現状の文脈について認識を合わせるためのワークショップです。

やり方

チームで行います。数人から数十人規模でも可能です。

ワークショップ中、参加者は以下を行います。

メリット

Ans: 活動のスタートラインに立つことができます。

VUCAな昨今、正解や事例がない中で進まねばならない場面が増えてきています。そのためには 1:いかに情報を引き出すか 「ブレイン・エリシット」上で、2:意思決定する必要があります。

コンテキスト・ワークショップは 1: を支援します。

文脈とその認識を見える化することによって、現状を全員に思い知らせます。またワークを通じて主体性や当事者意識も育めますし、多様性や課題も見える化するため、現実を突きつけてくれます。

もう一つ、いやらしい言い方をすると、やる気がない人やサボりがちな人、あるいは表明をしない人といった「動かない人」もあぶり出せます。

やり方詳細

表明の選択肢

以下のLv0~Lv3のいずれかを表明することになります。

ワークショップの流れ

至ってシンプルです。

これだけです。

ポイントは個人ワークとして行うことです。それだけです。それだけで、様々なコンテキストとその表明が可視化されます。

可視化されたそれをどうするかは別途話し合ってください(コンテキスト・ワークショップでは扱っていません)。

使うツール

以下が使えます。

お題を提示して、自分のアイコンを置くだけですので、アナログでもできます。

以下の場面を想定します。

現状を把握するために、コンテキスト・ワークショップをします。ツールとしては Miro を使うとします。

開催前

開催前に準備しておきます。

準備時。

ここでは3つのコンテキストが挙がっています。

メンバーとしては5人――🐮、🐷、🐶、🐱、🐵がいます。それぞれのアイコンに対応します。たとえば「佐藤さんは🐮を使う」のようにします。

※絵文字が不服なら、アバター画像や顔写真などでも構いません。名前など文字でもいいですが、「圧や退屈さ」が生まれるので、可能なら何らかの絵を使ってください。

表明の例

次に、ワークショップを始めて、表明を行ったとします。たとえば以下のようになりました。

ワーク(各自が表明)した後。

ここから色々なことがわかります。

提示の例

コンテキストは、誰でも新たに足すことができます。

「部長への権限集中」から派生させて、課長版を足した例。

もちろん、足したコンテキストへの表明も各自やります。

このようにしてコンテキストをどんどん増やしつつ、表明もしていくというワークです。

「コンテキスト」として何を挙げるか

何でも良いです。意味不明なら「理解できる」がつかない、というそれだけのことです

ただし、コンテキスト(文脈)ではあるので、以下を意識したいです。

特に断定が大事で、断定しないと「ケースバイケースだよなぁ」となってしまって身動きが取れません。別の言い方をすると、断定できそうなくらい言えそうなこと、言いたいことを提示するのがやりやすいと思います。

以下に、今回の例におけるコンテキストを挙げてみます:

例(ノートアプリの場合):

Cosenseを例にします。

初期状態は、以下のようになるでしょう。

初期状態。

表明を行うと、たとえば以下のようになるでしょう。

表明後。

提示として、新たに一つ足すと、以下のようになるでしょう。

課長版を足した例。

Q&A

よくある議論をQ&A形式で整理します。

Q: ワークが盛り上がりません

Ans: コンテキスト・ワークショップでは扱いません。

個人ワークで黙々やるだけという特殊なワークですし、ツールも使うし、メンバー全員に見える形で表明もするので何かとハードルは高いです。別途クリアしてください。

よくある原因は以下です:

おすすめは、皆で対面で集まってワークショップをすることです。つまり皆で同じ場所に集まりつつも、黙って個人ワークをするという光景になります。

このスタイルですと、場の圧力や非言語情報が豊富なので集中しやすくなります。

Q: 盛り上がってくると横長 or 縦長になっていくが、どうすればよいか?

Ans: どうもしません。

ワークショップ中は、各自あちこち行き来しながら提示と表明に努めます。それだけです。

数十人以下、1時間以下の規模ですと、提示の個数も現実的に収まるはずです。

Q: 付箋アプリとノートアプリはどちらが良いか?

Ans: 一長一短です。

付箋アプリは馴染みやすいですが、コンテキストを提示するのがつらいです。迂闊に文章を書くと、文字が小さくて読みづらくなり体験を損ねます。以下も見てください。

Miroでストレス無く付箋を書くコツ

一方、ノートアプリは、文章は書きやすいですが、付箋アプリよりも慣れていない人が多い傾向にあります。「慣れている人口の多さ」で言えば、以下だと思います。

Zoomなどビデオ会議 > TeamsやSlackなどビジネスチャット > Miroなど付箋アプリ > 同時編集可能なノートアプリ

**

付箋アプリまでは使える人でも、ノートアプリになると身動きが取れない、なんて人もざらにいます

Q: 掲示や表明をし終えて、やることがなくなってきたが、どうすればいいか?

Ans: 二つあります。

まず提示については、アイデアと同様、意外とたくさん出せます。基本的に提示を増やすことを考えてください。

次に、コンテキスト・ワークショップは1時間以内、長くても90分以内をおすすめします。個人ワークでただでさえ疲れますし、なんだかんだ飽きます。慣れてくると45分や30分も可能です。