私たちひとりひとりはたくさんの情報を持っており、これをいかに引き出すかが肝心である――。
このような考え方をブレイン・エリシット(Brain Elicit)と呼びます。Brain(脳内)からElicit(引き出す)というニュアンスです。
VUCA 改め VUCARD の時代な現代において、重要となる考え方です。
素のアイデンティティ(名前・容姿・性別)を晒すこと自体が一つの脅威となっています。また単一の見せ方しかできないというボトルネックもあります。
ここを脱すると、より融通が利くようになります。
原始的な対面口頭、同期的なコミュニケーションだと発言量――もっと言えば情報を出せる量に限界があります。
この限界を脱するには非同期的なあり方が必要です。そのためには手段以前に、メンタルモデルを変えねばなりません。
たとえば、コミュニケーションというと常に特定の誰かを想定して、その人のために何を伝えるかを練り上げると思いますが、これだけでは限界があります。
なので、それを1.0と名付けた上で、もう一つ別のメンタルモデル2.0が要るんだよという点を言語化しました。
そもそもコミュニケーションという概念自体にある種の限界があります。
やはり新しい概念が必要です。
メンタルモデルの次は、当然ながら相応の方法やツールも要求されます。当サイトでも色々取り揃えております。
また、コミュニケーションの機会を意図的に設計することでも可能です。
コミュニケーションの注入(CI, Communication Injection)
インセンティブがないと、人はやる気になりません。
究極的には、業績以外の評価指標を目指すことになります。つまり情報を出すこと自体のインセンティブを正式にサポートします。
そうすれば「情報共有」そのものの価値も理解されてきて、自然と共有されるようになります。情報共有については以下を。
ブレイン・エリシットの肝は「主体的に情報共有してもらう」ことです。
情報を引き出したいだけなら、単にマネージャーがひとりずつヒアリグしていくことも考えられます。それこそ1on1でも良いわけですが、このやり方はスケール(拡大)しません。
まずマネージャーが引き出さないと引き出せないため、マネージャー自身がボトルネックになります。次に、情報はマネージャー自身が握ることになるので、情報格差に繋がります。階層的な組織であればそういうもの(上の階層ほど情報を多く握る or 握れる)ですが、階層という原始的なあり方を脱したいのなら、逆を言えば握らせてはいけないわけです。
ですので、ブレイン・エリシットでは以下を強調します。
つまり主体的に共有してもらうことを目指すわけです。