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人の行動パターンを、4 つの Re- で整理したものをフォーリ・マトリックス(Four-Re Matrix)と呼ばせてください。

フォーリ・マトリックス。

メリット

「行動する」の解像度を上げることができます。

特に、マトリックスのうちどれを指しているのか、どれをやるべきなのかといったように、マトリックスを用いた具体的な議論が可能となります。

マトリックスの解説

軸について

フォーリ・マトリックス(再載)。

横軸:オンデマンドは「必要に応じて」の意です。要求があったときに応えます。プロアクティブは「先を見越した」の意です。未来のために先手を打って動きます。

縦軸:一度限りとは、一度行動したらおしまいであることを指します。繰り返し使うとは、n回行動することを指します。

各パターンについて

フォーリ・マトリックス(再載)。

順に見ていきましょう。

1: Reaction

要するにリアクション(反応)であり、来たことに一度応えたらおしまいという行動です。

2: Reminder

未来のために一度だけやりたいですが、今できるとは限らないので、いつやるかを決めます。決めただけでは忘れるので、忘れないようにします。これを実現するための行動としてリマインドが知られています。リマインダーをつくるのです。

3: Reference

何か来ることが何度も起こる場合、毎回リアクションしていると大変ですから備えます。ドキュメンテーションやFAQやナレッジなど色んな概念がありますが、一般化するとリファレンス(参照できるもの)をつくるということです。

4: Retryable

未来のため、特に中長期的な何かのための行動は不確定的なものです。事前に計画したり、ゴールを設定したりといった従来のビジネスは役に立ちません。とりあえず投資して、まとまった密度で動いてみて、それで得られたことを振り返って次どうするかを考えるという探索の営みが求められます。

この探索は、現代では高度な概念であり理解しづらいです。当サイトではウォーターフォール、アジャイルに続く潮流 「エクスプロラトリ」していますが、おそらく難しいでしょう。

そこで、比較的かんたんに探索を行うための概念をつくりました。それがリトライアブルであり、n回取り組むことを目的とした行動を指します。

※造語です。詳しい説明は後述します。

リトアイアブルについて

n回取り組むことを目的とした行動をリトライアブル(Retryable)と呼びます。

来たら応えておわり(リアクション)でもなく、いつ来ても対処できるよう参照をつくっておく(リファレンス)でもなく、また近いうちに一度やるために仕込んでおく(リマインダー)でもない、第四の行動です。

n回やる

リトライアブルは、最初にn回くらいやってみようと決めたことです。一度やって終わりでもなければ、明確な達成条件があるわけでもありません。とにかく決めた回数分やります。

この決まりの悪さはビジネスの考え方には合いませんが、とにかくn回やることを目的とするのです

ウォーターフォール、アジャイルに続く潮流 「エクスプロラトリ」とも言えます。正解も計画もない中、それなりの分量をやってみると考えます。それを「n回やってみる」の形で表現しています。

「n回」も固定的ではない

n回やると書きましたが、最初に決めたnを律儀に守る必要もありません(守っても良いです)。

とりあえず「3回くらいやってみるか」と決めたあと、「まだまだ盛り上がるのであと5回は続けよう」としてもいいですし、「いまいち広がらないのでいったんやめますか」と中断してもいいのです。

エフェクチュエーションと似ている

ここでエフェクチュエーションを思い浮かべる方がいるかもしれません。

思想としては似ていますが、何を使うかが違います。

※エフェクチュエーションについては解説しません。以下記事を見てください。

https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m006222.html

https://scrapbox.io/nishio/%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

いずれにせよ、ビジネスとしてはまずは計画や課題その他ゴールありきで考えると思いますが、そうではないということです。