原則:Consider or Conflict(CoC原則)
サマリー
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背景とアプローチ
- このドキュメントでも強調してきたとおり、ASD 部下は組織やチームの、既存の規範――もっと言えば働き方や過ごし方に馴染めない
- 政府や法律でも言及するとおり合理的配慮が必要であり、合理的配慮とは個別に特殊な配慮を行うことである
- 🐰対話が重要というのも、合理的配慮に関する対話をせよという意味です。合理的配慮をせずに ASD 部下を既存に適応させるための説得 ではありません。それができないし、正解もないから、どんな配慮をしていくかを継続的に対話せよと言っているのです
- 🐰別の表現として、たとえばダブル・エンパシー(*1)があります。ASD が一方的に悪いと決めつけるのではなく、ASD と定型の相互理解の問題と捉えるのです。これは外国人と日本人、女性と男性などと同じ構図で、つまりは多様性ですし、まさに ASD 含む発達障害者の多様性はニューロ・ダイバーシティ(神経の多様性)と呼ばれています
- しかし、この考え方は、特に集団や規範に合わせることを是とする日本ではわかりづらい
アプローチ詳細
- Consider or Conflict
- Consider:考慮せよ。合理的配慮をせよ。
- or:さもなくば
- Conflict:衝突するだろう。紛争が起きるだろう。
- 衝突を選んでいいという意味ではない
- 🐰衝突は不可避と考えて、最初から合理的配慮を行いましょうと言っています
参考
- 1 On the ontological status of autism: the ‘double empathy problem’, 2012, Milton Damian.