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フリーリジョン(Freeligion)とは、組織内のやり方や考え方にすんなり馴染めない異分子的な人材を指します。Religion(宗教)にFree(染まらない)という意味を込めています。

フリーリジョンは能力は十分か、突出しているのに、一部が馴染めないせいで戦力とみなされません。皆は何とかして馴染ませようとしますが、中々馴染まないので、そのうち疎ましくなって相手にすらしたくなくなります。

それは、たとえるならスティーブ・ジョブズに現場の仕事をやらせるようなもので、単に使い方が間違っています。フリーリジョンは、むしろ多様性を促進し、イノベーションを生む人材として希少なまであります。

組織に染まらないとは?

その組織が持つ世界観――文化や価値観やルールといったものにとらわれないということです。

これは以下の形で表出します。

1: アダプテーションが低い。

スキルよりもアダプテーション

2: インプットが苦手。

プロジェクトや作業のインプットが苦手な人達 「タイニーヘッド」

3: 多様性に当てはまらない。

※多様性はもっと広いものですが、「典型的な多様性」のみを多様性と考えている場合に、それに当てはまらないという意味です。たとえば「残業できないとか言ってるけど、育児や介護じゃないよなぁ……」など。

「典型的な多様性」だけが多様性じゃない

要するに既存の世界観にすんなりに馴染めません。そして、馴染めないからこそ、全く想定してなかった視点や提案を持ち込んできます

※わかりやすく提案してくるとは限りませんが、会話すればその節々でユニークな視点を感じることはできるはずです。

フリーリジョンが多様性とイノベーションを生む

フリーリジョンのような馴染めない人材こそが、多様性とイノベーションを生みます。

例:

たとえば「9:00~17:00 で出社してますけど、夜型の自分には合わないっす」というフリーリジョンがいたら、それは9:00~17:00以外の働き方を開拓するチャンスです。

すでにフレックスの概念は存在し、有用性も示されています。手段の一つして持っておき、使い分けられた方が便利なのは言うまでもありません。

あるいは「案件Aのインプットが複雑すぎて何言ってるかさっぱりっす」「1日で理解できるはず言いますけど、こんなん3日経っても無理ですって」というフリーリジョンがいたら、それは「メンバー = インプットを踏まえて貢献する」の固定観念を破るチャンスです。

破り方は色々あります。たとえば「インプットはしなくていいけど、インプット不要でこなせる作業をこなしてもらう」やり方があります。面倒な雑務を代行してもらう、クロスチェックやレビューを専任してもらう、コミュニケーションや情報共有しづらい部分の改善を考えてもらう、などですね。

要はチャンス

要は新しいやり方や考え方を試すチャンスなのです。

もし「なんでそんなことしなきゃいけないんだ」と考える人がいたら、現代では場違いなので認識を改めてください。現実的に常に試すのは難しいでしょうが、それでもやり方や考え方を調整・アップデートするという視座は、現代ではもはや必須のリテラシーです。それを理解せず、行動もしないのは、老害や無能と言われても仕方がないほど前時代的です。

※現場の下っ端であればまだわからなくもないです。

とはいえ、組織に染まる一般的な人達が、染まった状態から新しいものを生み出すのは難しいのです。というより無理です。これは特性の問題で、染まる才能と染まらない才能は共存しません。だからこそ、染まらない才能側であるフリーリジョンが役に立つのです。

多様性 → イノベーション

まずは自組織内で、フリーリジョンを受け入れる余地をつくります。これは新しい多様性を一つ(あるいは複数)手に入れたということであり、また仕事術(仕事のやり方や考え方)をいじるという視座を得たに等しいことです。

となれば、次は以下に繋げられます。

イノベーションはよく語られますが、いきなりは無理です。自組織内のフリーリジョンという多様性さえ受け入れられない組織に、イノベーションなどできるはずもありません。

逆に、受け入れることさえできたら、基礎素養はあります。