workhack2.0

メンタルモデルと投資が足りないからです。

まずは理由を3つほど

1: 受身のメンタルモデルだから

自分たちで試していけばいいだけなのに、そのような発想を持つことができません。

これは上から与えられたことや、顧客から言われたことに対応するというメンタルモデル(行動特性)があるためです。このような人達をリアクター(Reactor)と呼びます。

リアクターは、言われたことを満たすための創意工夫はできますが、それだけです。言われていないことを自ら創意工夫してみることができません。能力やリソース以前に、そのような発想を抱けないのです。

Ans: メンタルモデルの問題。

2: 忙しいから

現代人は、というより現代人でさえも、毎日定時間以内の仕事で済ませることすらできないほど忙しいです。どころか「そんなものでは?」「社会を舐め過ぎでは?」といった反応も珍しくありません。現代を支配する宗教の一つと言っても過言ではないほどであり、『仕事術2.0』では、これを多忙主義と呼んでいます。

※多忙教としても良かったのですが、初見で理解しづらいため「主義」にとどめています。

そんな状態で新規事業や改善活動を行うこと自体に無理があります。時間はもちろん、体力や気力も消耗しているわけで、ハンデを背負っているようなものです。それでも結果を出せている例があるのは、単にその人達が優秀なだけです。たとえば、そういった活動を「作業」とみなせるほど優秀だったりします。

仕事を早く進めたいならワーカイズ(作業化)せよ

新規事業や改善活動は、それなりのリソースがあれば本来は難しいことではありません。難しくしているのは、単に忙しすぎて諸々のリソースが足りていないからです。

厄介なことに、搾取する側であり、結果を出してきた優秀な側でもある経営者は、この事がわかりません。そもそも資本主義も弱肉強食的なパラダイムであり、少数の強者が多数の弱者を支配する構造で、強者としてはリソースを締め上げない理由がありません。

Ans: 社会構造の問題。

3: 権威主義だから

私たちは権威が出す情報を鵜呑みにしがちです。ベストセラーだから、会社が言っているから、大企業の研究結果や政府の見解だから、有名人が言っているから――情報の内容ではなく、誰が出したかを見て判断しています。

当然ながら、これでは新規事業や改善活動に関する提案や議論もまともに行えません。行えるにしても、権威を持つ者か、上手く演出できる者に限られます。

新規事業や改善活動では豊富な試行と議論が重要です。権威に縛られていると身動きが取れません。

権威に頼る主な理由は認知資源の節約であり、現代においては非常に有用な戦略ですが、こういった活動を行いたいのであれば、そもそも節約自体がナンセンスです。

Ans: 認知資源ケチの問題。

ここまでのまとめ

新規事業や改善活動が進まない理由を3つ挙げましたが、要するに スタートラインに立っていないのです。また、活動するリソースがないのです。

どうすれば進められるか

以下の二点です。

1: スタートラインに立つ

これはメンタルモデルの問題です。

「リアクターだから」ではなく、自ら動けばいいだけです。 「毎日働かないと」ではなく、仕事を減らせばいいだけです。 「認知資源がもったいないから」ではなく、使えばいいだけです。

しかし、すでに述べたとおり、これらはメンタルモデル(行動特性)であり、いわば現時点の仕様として組み込まれたものです。抗えません。

ですので、新しいメンタルモデルを組み込む必要があります。一般的には「教養」によって知識的に貯めるか、「パラダイム」によって殴られて変わるかですが、もう一つあります。

当サイト『仕事術2.0』がまさにそうですが、仕事術(仕事のやり方や考え方)という視座に立つことです。術と向き合い、自分なりに使いこなすことで、術を扱う側の立場に立ってもいいのだ、立つことができるのだと悟ることです。

仕事に限らず、人生でも遊びでも趣味何でもいいですが、抽象的すぎて or 具体的すぎてメンタルモデルを扱うには至れません。ちょうどいいバランスで、かつわかりやすいのが仕事です。

当サイトでは様々な仕事術を紹介していますので、ぜひ使ってください。新しい提案や容赦の無い言語化ばかりですので、かんたんではありませんが、だからこそ良い練習になります。

2: 投資する

すでに当サイトでも口うるさく述べていますが、結局のところ、リソースを持つ者がリソースを出すかどうか次第です。

以下はDXの例ですが、このような場面はよくあります。

DXが進まない理由は人材不足じゃなくて、経営層が無能なだけ

もしあなたが無能な経営者であるなら、リソースが無いと活動できないのですから、いいから出してください。

それができないなら、素早く判断できるように日々勉強してください。また、何でも自分で負うのには限度がありますから、権限委譲してください。

そもそも、このようなボトルネックを何とかするためには、仕組みや、もっと言えばやり方や考え方の工夫も必要です。仕事術も役に立ちます。当サイトもお役立てください。