モブワークとはワーク・ゲーミフィケーションの一種であり、モブプログラミングを一般化した「仕事の仕方」です。
ワーク・ゲーミフィケーションについては解説しません。以下記事を読んでください。
また、モブワークはペアワークの派生系であり、本記事でもペアワークについて知っていることを前提として話を進めますので、知らない方は以下を読んでください。
基本的にペアワークと同じで、ナビゲーターが1人ではなくn人になったものです。
目的やメリットも同じで、レビュアーというボトルネックを解消することです。n人全員で1つのタスクに専念して、ぶっつけ本番で終わらせてしまいます。
本番なので、あとで別途レビューするといったことはしません。一回限りの本番を積み重ねていきます。
モブワークでは、プレイ(Play)という単位で仕事を進めます。
プレイとは、
というもので、いわば一試合分に相当します。プレイは常に本番であり、いわばモブワークを行うチームは、本番の試合を戦い続けるアスリートチームのようなものです。
ペアワークでは、お互いにとって最良の過ごし方(無理や無茶をせずに質を求める)を模索すればよく、労働時間や休憩タイミングの融通は利かせやすいものでした。モブワークは違います。
n人全員で1つのタスクに専念するという性質上、全員の心地を求めるのは不可能です。プレイとしてこうやるんだ、と決めたら、我慢してでも食らいつかねばなりません。
もちろんチーム内でベストな塩梅を模索するべきですし、変更も可能ですが、それでもペアワークほど融通は利か無いことが多く、強いファシリテーションはおそらく必要です。もし、どうしても馴染めないメンバーがいたら、その人は追放してください。
モブワークではプレイ中の専念が Must です。
モブワークではチームn人中、ドライバー1人、ナビゲーターn-1人で望みます。プレイ中に誰がどれだけドライバーを担当するかはストラテジー次第です。
ストラテジーとは、ドライバーをどのように運用するかという戦略を指します。
仮に1プレイ60分、チーム4人だとして、ストラテジーの例を挙げます。
この例を見てもわかるとおり、またモブワークでも述べているとおり、メンバー全員は対等な実力を持つはずですので、ドライバーの選出もランダム性が高くなります。
逆に、このタスクは🐶さんと🐱さんが詳しいから主にこの二人をドライバーにしよう、といった偏りは望ましくありません。
※一方、緊急度の高いタスクの場合はガッチガチに偏らせることもあります。ずっと同じ人(たとえば最も手が早い人)がドライバーになることもあります。
ストラテジーは、事前につくっておけば使い分けることができます。
「ローテで行くか」「サドンでやろう」といったように、共通言語化して語れるとコミュニケーションがスムーズです。
ペアワークは二人だけで、量よりも質を求めるもので、ということもあってある意味じっくり行うこともできますが、モブワークは違います。
会議が時間中に何とか決定・進展させたいのと同様、モブワークもプレイが終わるまでに「きりのいいところまで」進めます。進めることを強く目指します。
理由はいくつかあって、
などです。
この「プレイごとにきりのいいところまで進められる」塩梅をモブワーク・リズムと呼びます。
モブワークの定着は、このリズムを手に入れられるかどうかにかかっています。それくらいに重要です。
別の言い方をすると、リズムを得られるようにプレイの中身(タスクとプレイ時間とストラテジー)を調整していってください。