workhack2.0

メンバー全員のプレゼンス(在席など過ごし方の状態)を共有するツールをプレゼンススペースと呼びました。

Remotty では 2 分ごとにウェブカメラで撮った画像が共有されます。Teracy では、現在のアクティブウィンドウがステータスメッセージとして共有されます。

プレゼンススペースを使うと、リモートメインでありながらもお互いの状態を知れる、という上手いバランスを実現できます。本記事では新しいあり方を一つ示します。

概要

Workspace As Presenceとは、ウィンドウやデスクトップ画面のスクリーンショットをプレゼンスとして共有することです。

※ワークスペース(作業場)をプレゼンスとみなす、ということでこの名前をつけました。

長いので以下WaPと略させてください。

ツールはまだない

WaP を行うツールはまだありません。WaP はおそらく、当サイトが今日新しく提唱する概念だからです。

※既存がありましたらぜひ教えてください。コメント欄を開放しています

以降では WaP を実現するための議論をしていきます。

メリット

Remotty と Teracy の間を取れること

Remotty はウェブカメラが必要ですし、自分の顔を映すので心理的なハードルがあります。また(良し悪しは状況次第ですが)サボりにくいので、サボらず着席し続ける仕事の仕方に寄せられてしまいます。

Teracy は、顔こそ映しませんが、今現在使っているウィンドウのタイトル(あるいは「ブラウザ」などカテゴライズされた単語)しかわからないので情報量が少ないです。

どちらのツールも心理的安全性が保たれているならどうとでも使えますが、そもそもそんな組織は稀です。さほど保たれていない、多数の組織でも上手く使えるプレゼンススペースが欲しいのです。

WaP は、Teracy よりも少し踏み込んだ情報(ウィンドウや画面のスクショ)を見せますが、顔は見せないのでハードルは下がります。

※もちろんスクショを見せるハードルは上手く解決せねばなりませんが。

ナレッジ共有や話題の提供になること

WaP は、スクショなどで画像としての情報量が多く、ナレッジや話題の提供にもってこいです。

特に生成AIと組み合わせると、自動で画像からテキスト情報や状況を吸い上げて、要約してもらったり知らない知識を教えてもらったりもできるでしょう。

※生成AIにプライバシーや機密情報を渡す恐れがあり、この問題は後述します(センシティブ安全性)。

共有の仕方

さすがに自動で共有されるのはプライバシー観点でキツイですから、一工夫必要です。一案を述べます。

まずは共有頻度を決めます。

remotty では 2 分ですが、Wap でもこのレベルを目指したいです。プレゼンスは高頻度で共有してこそだからです。いきなり 2 分は厳しいので、まずは 10 分や 5 分くらいから始めたいところです。

次に共有するまでの流れですが、自動と手動を組み合わせることを考えてみましょう。

たとえば、スクショ自体は1分間隔でランダムに撮るとします。共有タイミングが来たら、撮られたスクショの中から一つを選んで共有します。これなら、共有したくないものを選ばなくていいし、共有できるものも一つは混ざってるでしょうから共有できます。

この場合、調整すべきパラメーターは以下二つですね。

たとえば「0.5/10」は、0.5分(30秒)間隔でスクショを取り、10分間隔で共有することを示します。1/10、1/5、2/15など、色んなバランスがありますので模索しましょう。

ここで一つ気になるのは「共有頻度ごとにスクショを選ぶのが面倒くさい」問題です。10分間隔だとしても、10分に1度選ばないといけません。面倒くさすぎてやってられません

どうすればいいでしょうか?

いくつか解があります。

など。

正解はないですし、むしろここをどうできるかが WaP の肝だと思います。上手くできたらビジネスにもできると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。

Q&A

Q: センシティブ安全性って?

Ans: 自動で or 丸ごとデータを渡す場合の「センシティブな情報渡してないよね?大丈夫だよね?」的な不安を指します。

以下のツールを考えましょう。

「あなたのデスクトップ配下のすべてのファイルを生成AIがリアルタイムで読んで、何でも答えられるようにします」

これを聞くと、ITリテラシーの高い人は「プライバシーが生成AIに渡ってしまう」と心配すると思います。このような状況をセンシティブ安全性が低いといいます。

※センシティブとはプライバシーや機密情報などのこと。個人情報、パスワード、社外秘情報、誰にも見せない日記やログなど色々ありえます。

さて、WaP でも、スクショを生成AIに渡して役立てようとした場合は、センシティブ安全性が下がります。

スクショには「チームメンバーにも見せたくないもの」もあれば、「チームメンバーには見せてもいいけどその外には見せたくないもの」もあるはずです。生成AIに渡す場合、後者にひっかかるでしょう。

生成AIも活用したいのであれば、この安全性もクリアせねばなりません(本記事では扱いません)。