workhack2.0

フッキング(Hooking)とは後で扱うために名前をつけておくことです。

その名のとおり、フックをひっかけるニュアンスがあります。

メリット

名前をつけることで、扱い「続ける」ことができる

何でも曖昧な認識やイメージだけで済むと便利ですが、そうもいきません。他者や、あるいは未来の自分に対しても、言語化しないと伝わらないことがあります。

また、特に創造やメモの文脈だと、言語化して捉えておかないと、あとで思い出せなくなってしまいます(ロスト)。

逆を言うと、名前をつけてしまえば、以後はその名前でその対象にアクセスできるようになります。「あれ」や「あんな感じ」や「あの辺」といったものも扱えるようになるのです。

私たちの生活を支える IT は、主にプログラミングによってつくられています。

このプログラミングは、言ってしまえば名前というブロックを使ったパズルです。変数、関数、モジュールやクラス、パッケージ、ファイル名など至るところで名前をつけています。名前をつけているからこそ、ブロックとして扱えています。

名前をつける営みは、それほどまでに強力なのです。フッキングは、この力を意図的に利用するものです。

難易度

名前をつけるのは、実は難しくない

万人に通用する名前や、センスが良い名前は難しいですが、自分が後でも扱えるようにするための名前程度であれば、実はそんなに難しくありません。自分にさえ理解できればいいからです。

極端な話、「1号」「太郎」「ひーちゃん」「アルファ」みたいな意味のない名前でもいいのです。むしろ、好きな単語をとりあえず付けることで愛着を狙った方が定着しやすいまであります。

フッキングに慣れる

3ステップに分けて説明します。

Step1

日記と同じで、まずは誰にも見せずひとりで、雑に始めてみましょう。

何にフックをひっかけても(何に名前をつけても)構いません。自由です。おそらく、思い浮かべるだけでそのうち忘れてしまうものとか、上手く言えないけどモヤモヤしているものなどがあるはずです。そういったものに、好き勝手に名前をつけてみるのです。自分ひとりなので、出来は気にしなくてもいいです。

Step2

そうして慣れてきたら、次は未来の自分が理解できる名前を目指しましょう。未来の自分とは、たとえば明日の自分がその名前を見て思い出せるか、ということです。

明日ができたのなら、3日後、1週間後、1ヶ月後など伸ばしてみましょう。

この過程で、名前の付け方の奥深さに気づいてくると思います。特に何十と概念を扱いたい場合、テキトーな名前では扱いきれなくなります。意味的にしっくりくる名前をちゃんと考えないといけない段階が来ます。特に、前提となる単語の知識(語彙)はあった方が良さそうだと気づきます。たとえば、普段よく使う言葉を辞書で引いてみたりして、微妙な違いを調べたりするようになるでしょう。

スポーツには身体能力が、ゲームにはスキルが大事ですが、名前をつける営みには語彙力が重要です。

Step3

未来の自分相手でも通じる名前をつくれるようになったら、ひとまずはゴールです。あなたは自分の思いやアイデアを、比較的思い通りに捉えられるようになっているはずです。

その先、他者に伝える部分を目指したいのであれば、あなたがつけた名前を誰かに伝えましょう。あるいは公開しましょう。

例:

例1は、名前をつけたというより、既存の単語を当てはめたものです。よくあります。世界も歴史も広いので、あなたの頭にあるそれには大体誰かしらが名前をつけています。

例2は、自分で考えた名前をつけたものであり、既存の名前に新しい意味を充てるパターンと、新しい名前を充てるパターン(造語)があります。本記事がまさに好例で、造語しています。

どちらを使っても構いません。既存のを探したり思い出したりするのが得意な人もいれば、自分で新たに定義する方が得意な人もいます。

一般的には前者、既存が好まれますが、細かい意味の掘り下げが甘くなりがちです。「コミュニケーション」や「エンゲージメント」などはそうですよね。逆に、ちゃんと掘り下げて伝えたいなら後者、造語が良いですが、ちゃんと定義・説明しないとまともに伝わりません。

ちなみに、当サイトは後者のスタンスを取っています。対面を増やしてもエンゲージメントは向上しないし、スプレディケーションもしてきました。