先日、二つの「埋めたさ」を取り上げました。
この二つと、内発的か外発的かという「動機」の軸を導入して、マトリックスにできます。
次のようになります。
埋めたさと動機のマトリックス
横 →:マインドフィルか、ブランクフィルか 縦 ↓:内発的か、外発的か
横軸についてはすでに解説しました。冒頭のリンクから各記事を見てください。
縦軸については、いわゆる内発的動機づけ、外発的動機づけの話です。
内発的とは、興味関心や好奇心や健康や持続性(サステナブル)といったモチベーションを指します。外発的とは、お金や名誉や「罰されたくないから」など外から来る報酬・罰則によるモチベーションを指します。
心理学的には、外発的よりも内発的の方が強く、かつ持続もしやすいとされています。外発的な方は、ニンジン(報酬)で釣る形にならざるをえず、持続的ではありません。持続させるためには報酬の重さや何かへの依存に頼らざるを得ません。責任が重くて高給な経営者を見れば、明らかだと思います。
人は埋めたがる生き物ですが、どのように埋めていきたいか、には型があります。この型を 4 つに整理したのが、このマトリックスです。つまり、埋め方の型を端的に俯瞰することができます。
俯瞰することで、以下ができます。
4 つの型それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
**
自分自身を知るため、あるいは最適化するためのマインドフィルです。どう埋めるかの工夫を楽しみます。
ライフハッカーや意識の高いビジネスマンが当てはまります。たとえば「今週は毎日散歩を取り入れてみよう」といった「生活のカスタマイズ」をします。もちろん、決めたことに律儀に取り組める実行力があります。
**
純粋な好奇心によるブランクフィルです。
誰に言われるまでもなく勉強したり、大学院に通ったり、本をたくさん読み漁ったりする人はここが強いです。
また「人と会話することで引き出す」タイプもおり、高頻度でいろんな人と会うことを信条とする経営者やビジネスマンがこれです。一方で、「仕事に役立つ知識を得るために」と割り切っていることもあります(この場合は後述する 4: です)。
**
仕事をするために、あるいは寂しさや退屈を紛らわせるために、とにかく何でもいいから埋めるというマインドフィルです。
1: の内発的な方は「自分のために」行っていましたが、3: のこちらは節操がないもので、埋められるなら手段は選びません。
たとえば仕事に集中するために、いろんな「ながら」を試すクリエイターはこのタイプです。あるいは、空き時間を単調なゲームに当てるビジネスマンもたまに見ます。
もっと身近には、仕事をして、家庭がいて、かつペットも飼うような人もおそらくこれです。マインドが大きいせいで、生物という「埋めやすい存在」に頼らざるを得ないのです。
**
役に立つものがほしいから、認知資源節約したいから、コミュニティで優位に立ちたいからといった理由によるブランクフィルです。
勉強や研究が好きな人というと、2: の内発的な方を浮かべるかもしれませんが、実はそうではないことが多いです。判断するのはかんたんで、ひとりで完結しているかどうかを見ます。もし、誰かとの対話や正式な発表などに頼っているとしたら、4: です。
一方で、仕事の場合は、もちろん外へのアピールも重要ですから、仕事として行っている人はほぼ必然的に 4: になります。別の言い方をすると、2: のように内発的にブランクフィルを楽しむためには趣味でなくてはなりません。