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1日の業務時間あたり、90分のスラック(余裕)を確保すること。

『90分の余裕』があると何ができるか

次のとおりです。

仕事や家事といった作業の消化は想定していません。『90分の余裕』は、そのような直接作業以外の時間の使い方を想定します。

そもそもスラック(余裕)とは何か

スラック(余裕)とは、誰にも邪魔されず好きに過ごせることです。

場所は拘束されているかもしれません。たとえば仕事中ならオフィスや自席には拘束されます。しかし(スラックであるなら)時間の使い方までは拘束されておらず、自由に過ごせます。当然ながら割り込みや監視もありません。

極論、業務中にSNSやゲームをすることさえ可能です。 ※わかりやすさのための説明であり、コンプライアンスは各自遵守してください。

『90分の余裕』は、このスラックを90分確保することを意味します。

以降では『90分の余裕』の手に入れ方に踏み込んでいきます。

対象は「管理される側の人」です

90であることの意味

90分の余裕を手に入れる前の準備・確認

1: まずは必要性を問う

あなたは本当にスタックパラダイムを欲していますか? 心から欲しがっていますか?それとも「ちょっと興味がある」程度ですか?

必要性がなさそうなら、この先の努力もできないでしょうから回れ右した方が良いかもしれません。

2: スラックの意味を整理する

上記定義を参照してください。

90分の余裕を手に入れるために

戦略は3つです。

各戦略を詳しく見ていきましょう。

1 の拡大戦略は、たとえばトイレです。 トイレは場所的には拘束されていますが、つかの間のスラックとしてわかりやすいでしょう。 おそらく10分も無いでしょうが、仮にこれが1時間あったとしたらどうでしょうか。

このような「小さなスラック」は他にもないでしょうか? これをタイニースラックと呼びます。 拡大戦略では、タイニースラックを洗い出しつつ、それらを広げるにはどうしたらいいかを考えます。** **

次に 2 の干渉戦略は、たとえばすぐ仕事も雑談も何でも降ってくる上司がそうです。 余談: デスク爆弾という言葉もあったりします。

干渉する戦略ですから、この上司に実際に働きかけます。

他にもありますが、何かしら働きかけることからは逃げられません。働きかけの強度はありますので、状況に応じて使い分けるといいでしょう。d や a は比較的弱いですが、c は結構強いし、b は一番強いですよね。

最後に 3 の温存戦略は、少しわかりにくいですが、たとえば仕事上がりから寝るまでに1時間の余暇があるけど疲れていて何もできない場合、疲れてさえいなければその1時間を活用できる=スラックにできる、と考えます。

そのためには業務時間中、「疲れない程度にセーブする」必要があります。温存するのです。

戦略の使い分け

『90分の余裕』を手に入れるためには、上記の 3 戦略を駆使します。 細かい使い分けの話をします。

まず 3 の温存戦略は、できるだけ控えたいです。 ともすると睡眠時間を削ることになるからです。体力のある人や生き急いでも良い人なら使ってみても良いでしょう。

1 の拡大戦略と 2 の干渉戦略は、どちらを使うかは好みですが、たいてい干渉戦略は多かれ少なかれ要求されます。

拡大戦略だけで済めば良いですが、「ああ結局根本原因を何とかしないとダメだな……」となりがちだからです。

実際に『90分の余裕』を取れるかどうかは環境次第なところがあります。 というのも、ビジーパラダイムは文化や価値観であり、これらを変える(これらに染まった人を変える)のが難しいのです。というより、ほぼ無理ですね。

どちらかと言えば、スラックな待遇を「勝ち取る」ニュアンスで理解してください。結局のところ、実力で黙らせるか、腫れ物になって相手から距離を置いてもらうか、あるいは育児や介護など「よく知られた言い訳カード」を使うかの三択になると思います。

1 の拡大戦略が少しわかりにくいので、例を一つ挙げます。 「次の会議までは自由に過ごせる」とどうでしょうか。 結構なスラックになると思います。

たとえば次の会議が3日後で、ここで成果物をチェックされるとします。これは言い換えると、3日後の会議までは自由に過ごせる、と言えます。

すでにマイクロマネジメントされている場合はそうもいきませんが、ならばマネジメントを減らしに行けば良いのです。会議日など「チェックポイント」以外は自由に過ごせる、というワークスタイルを確立できるとベストです。

というより、確立できるよう少しずつ工夫していきます。まとまった時間が必要なんですと懇願したり、仕事では忙しい人と組んだり(チェックする立場が忙しいと待機時間が増えるので自由に過ごしやすくなります)、マネジメントされづらいリモートワークを増やすための言い分や立ち回りを考えて試したり etc

つまり拡大戦略とは、管理される分をいかに減らせるかを工夫する、とも言えます。裁量や放任が欲しいのです。

これには普段からの演出も重要だったりします。要は「あいつは放っておいても大丈夫」とか「気難しいから仕事以外で近づきたくないわ……」とか「あの人は家庭が大変だからなー」とかいったキャラ付けがあれば、それだけで裁量や放任を、つまりスラックを勝ち取りやすくなります。前述した三択ですね。

工夫にせよ、演出にせよ、まがいなりにも正当に見えるのならば、相手やチームもそれなりに配慮してくれるはずです。仮にこういった工夫や演出が通じないとしたら、2 の干渉戦略で強気に行くことになります。