workhack2.0

本記事は、ワーク・ゲーミフィケーション(下記記事)の一手法です。

ワーク・ゲーミフィケーション ~仕事をガチでゲーム化する~

FCFSとは

FCFSとは「報酬つきの軽い仕事」を組織内に公開し、先着順でアウトプットを受け付けるというやり方です。

※FCFS は First Come, First Served の略で、先着順の意

流れ

1: 依頼者が、仕事依頼を出す

🐶っ [仕事依頼]

**

2: 志願者は、早いもの勝ちで志願する

[仕事依頼] ←🐈️ 🐅 🐂 🐴

**

3: 依頼者は、早く志願した人から順から評価する

報酬つきの軽い仕事とは

つまり、軽い仕事に対するアウトプットを受け入れた時点で、報酬(事前に設定していた金額)が実際に動きます

依頼とアウトプットは全部見えます

FCFS では、依頼やアウトプットの内容はすべて見えます。

つまり組織内の全員に見えます。ですので、内密なやりとりはできません。内密なやり取りをしなくても済むような依頼やアウトプットを扱うことになります。

また、この透明性は、ゲーミフィケーションにも働きます。

FCFSでは志願は早いもの勝ちですが、最初に志願した人のアウトプットが受け入れられなかった場合、それも公開されます。以降の志願者は、それを参考にした上でアウトプットをつくれるので有利です。

もちろん、最初に志願した方が、最初に見てもらえるという意味で有利なのは言うまでもありません。

※システムと制度は必要

FCFS(というよりワーク・ゲーミフィケーション)を行うためには、相応のシステムと制度が必要です。

本記事では扱いませんが、軽く整理しておきます。

以下が必要です:

まず、最低でも 1: と 2: は必要です。

そもそも FCFS は Open Wide のカテゴリで、組織内全員という数の力に頼ることでフィードバックを増やすものです。組織内全員が自由に行動できねばなりません。

3: と 4: はお金の話なので、ある程度フローや管理は複雑になるでしょう。

3: については、典型的には所属組織(チームやプロジェクトや部門)単位で持っている予算を使います。各個人は所属組織から使用許可をもらいます。

あるいは各個人に財布を与えるという発想もあります。以下は社員ウォレットという考え方です。

社員ウォレット(Employee Wallet)

4: についても、やはり仕事依頼に応えて入手したお金は、所属組織の稼ぎとして計上すると思います。

加えて、稼いだ金額を個人ごとに集計すれば、評価としても使えます。給料に反映するインセンティブにしても良いでしょう。

いずれにせよ、お金を動かすのが大変なら、ポイントやコインといった擬似的な通貨でも可能です。

メリデメ

Q&A

よくある議論をQ&A形式で整理します。

Q: 仕事依頼に集まったアウトプットは、事前に全部覗ける?

Ans: いいえ。

先着順で、一つずつしか覗けません。

たとえば🐨、🦍、🐪の順でアウトプットが来ている場合、あなたは🐨のアウトプットしか見れません。

🐨のアウトプットを見て、採用するかどうかを決めます。採用した場合は、🦍や🐪のアウトプットは見えません。逆に、採用しなかった場合は、次は🦍のアウトプットだけが見えます。

※すでに述べたとおり、🐨のアウトプットは公開されます。🦍や🐪は参考にできてしまいます。

別の言い方をすると、ターン制です。

まずは🐨のターンであり、🐨だけがアウトプットを提出できます。

Q: 仕事依頼の期限(志願者一人あたり)はどのくらいが良い?

Ans: 選択できるようにします。

例:

期限が来ても採用がなかった場合、その仕事依頼は削除します。新陳代謝のためなので、残したままにはしないでください。同様の理由で「無期限」も許容してはなりません。

前提として、FCFS は Open Wide であり、数の力に頼るものですから、あまり長い期間はやめましょう。3日も正直長いと思います。最大でも1日で良いと思います。

それでアウトプットが来なかったら、再度依頼を出せば良いのです。その方が、利用者が FCFS のシステムを触る時間も長くなり、定着に繋がりやすくもなります。そもそもシステムを触ってもらうことも大事なので、こういう工夫は取り入れていきたいところです。SNSと同じです。

依頼に付与する報酬にグレードを持たせても良いでしょう。

たとえば30分以内なら報酬は1万円、それ以降は5000円に下げます、といったセールのような変化を加えると、よりゲーミフィケーションが促されます。

Q: 実名が良い?匿名が良い?

Ans: どちらでも良いですが、システムとして統一してください。

つまり、必ず「全員実名」か「全員匿名」のいずれかになります。

なぜかというと、両方許容してしまうと実名が有利になってしまう(匿名は信用しづらくてアウトプットを無視されがちになる)ためです。

おすすめは匿名です。フィードバックに権威は必要ないですし、実名制だと依頼や志願に尻込みする人が多いからです。軽い仕事とそのアウトプットをやりとりさせればいいだけですから、匿名でハードルを下げてしまいましょう。

日本の文化(異文化理解力の8つの指標と、特に日本の傾向)では顔が見えない匿名への抵抗感は強いですが、慣れの問題です。匿名掲示板やHN名ベースのSNSなど、実名を使わないあり方はすでに日常と化しています。

Q: アウトプットとして何を受け付ける?

Ans: テキスト + 画像で十分です。

パワーポイントレベルの資料を想定するよりは、その前段階の「情報」を提出できるようにしたいです。そうしないと、志願者側のハードルが高くなってしまって、FCFS が成立しません。

体裁やデザインといった部分に時間をかけているともったいないので、意識的に回避してください。欲しいのはあくまでも情報です。

仕事依頼の画面上では、ファイルの提出をできないようにする(テキストを書く + 画像を貼り付けるだけにする)くらいしても良いと思います。あるいは、note のように、書きやすいエディターだとなお良いです。

複雑な図や表が必要な場合でも、それらをつくって画像にして、その画像を貼り付ければ済みます。

別の言い方をすると、アウトプットを含む一連のやりとりをシステム上で完結できるようにしてください。別ファイルをダウンロードして、は面倒くさすぎるので排除してください。

Q: 過去の依頼と類似した依頼を出しても良い?

Ans: 良いです。

むしろ積極的に推奨してください。

重要なのは依頼者側が問題解決することですので、依頼者が「過去の依頼を調べるのだるいんで出します」「過去の依頼調べたらタダでわかるかもしれないけど、それでも出します」というのなら、それはそれでいいのです。

ありがちなのが、ナレマネの一環として「まずは過去の依頼を調べましょう」のようなルールを敷くことですが、不便なだけなのでやめてください。