workhack2.0

本記事は、ワーク・ゲーミフィケーション(下記記事)の一手法です。

ワーク・ゲーミフィケーション ~仕事をガチでゲーム化する~

SiNS

SiNS(Social intra-Networking Service)とは、社内SNSを指します。特にワーク・ゲーミフィケーションが発生しやすい性質を持つものを想定します。

例「社内Twitter」

社員のみが利用できるX(Twitter)のようなSNSがあるとします。以下を満たすとします。

このような社内SNSがあると、現実のX(Twitter)と同様、個人レベルで多様なつながりや拡散が生まれます。同じ社員同士ゆえに親近感があり、民度も高いため、建設的なやりとりも生まれやすいです。

結果としてワーク・ゲーミフィケーションが重視する「フィードバック」の機会も増えます。わからないことをポストしたら知っている人が応えてくれたり、問題提起や企画を書けばコメントをくれるでしょう。

もちろん、従来のSNSと同様、インプレッションや存在感を示すことが価値につながるので、ポストやリプライを行うインセンティブも高いです。ポストやリポストの総量が増え、総量が増えればそれだけフィードバックが来る率も上がります。

SiNSにより、従来の閉鎖的な階層組織だけでは行えなかったスケールで情報量と流通量が増えます。よって誰もがフィードバックを得やすくなります

SiNSの要件

ワーク・ゲーミフィケーション、特にフィードバックを活性化させるためには、それなりの要件を要します。

調達の要件

自由の要件

オープンの要件

インセンティブの要件

運用の要件

SiNSを実現する

以下の2つが必要です。

本記事では 1: のツールのみ議論します。

どのようなSNSを使うか?

手段の例を挙げます。

他にもあると思いますが、オープンの要件やインセンティブの要件を満たせるものでなくてはなりません。

正解はなく、どれを使っても SiNS は可能ですが、発信難度と影響力と表現力に差があります。

とはいえ、発信のしやすさと影響力の大きさを考えると、現状はマイクロブログ一択だと思います。

どのSNSも社内SNSとしては便利ですが、今回はワーク・ゲーミフィケーションの文脈であり、フィードバックを活性化させたいので、発信のしやすいマイクロブログに分があります。

SiNSを実現できるツールはあるのか?

Ans: ありません。

まず社内SNSを実現できる手段そのものが少ないのと、あったとしても、上述した要件を満たすものがありません。

要件を満たすことは非常に重要です。要件を満たせないと、ワーク・ゲーミフィケーションと呼べる(フィードバックが活発である)状態に至れません。

また、社員全員のアクセスに耐えうるインフラが必要といった課題もあります。課題全般は以下記事で整理しています。

ワーク・ゲーミフィケーションを実現するためのシステムや制度

それでも現実的に実現するとしたら?

2024/11 現時点で、最も現実的に実現しやすいのは Issues でしょう。

たとえば GitHub Issues(あるいはよりコミュニケーションに適した Discussions)が使えます。すでに何千何万人が参加するオープンソースとしての事例が数多くあります。

仮にこれを採用する場合、一つのリポジトリに全社員を集めて、Q&Aサイトとして使うことになるでしょう。

しかしながら、インセンティブ要件の「各個人のスコア」が無いので完全ではありません。また、社員数が多くて盛り上がる場合は、流速が速すぎて追いきれなくなり形骸化します(「Rapid Q&A」で社内Q&Aを実現するのように割り切るなら問題ない)。

次いで Viva Engage のようなマイクロブログです。

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-viva/engage

ですが、オープンの要件を満たさないので、クローズドな利用がメインとなってしまって、ワーク・ゲーミフィケーションと言えるほどフィードバックの多い状態には至れないと思います。

と、この程度であり、まだまだ現実が追いついていません。

※だからこそ圧倒的なビジネスチャンスだと考えます。

他のSNSについては、社内で使うものすらありません。

あるいはあっても少人数用です。ブログ系ではすでに企業向けもありますが、たとえば従業員3000人の大企業で使うとして、3000人全員が使えるかというと、使えません(想定されてもいません)。