パターン:ノー残業パターン
サマリー
- ASD 部下には残業をさせず、毎日定時間に収めるのが良い
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背景とアプローチ
- 定時間は(昼休憩を除けば)7~8時間が標準である
- 残業は極めて身近である
- ゆえに ASD 部下にも残業を課しがちだが、すでに述べたとおり ASD は燃費が悪い上、生活に関するこだわりを持つことが多く、高確率で衝突やローパフォーマンスが生じる
アプローチ詳細
- 半人前の原則でも述べたとおり、ASD 部下に(典型的な人材として)一人前の戦力を期待すること自体が無謀である
- この原則を受け入れることから始まる
- 身も蓋もない言い方をすれば、ASD 部下を抱えてしまった時点で負け戦は確定しているようなもの
- 標準を押し付けたところで、いたずらに疲弊と被害が拡大するだけ
- おそらく最初のハードルにして、最大の効果が得られるのが、このノー残業パターン
- ASD 部下に対してノー残業を適用できるかどうかは、マネージャーであるあなたの腕の見せ所である
- 🐰これができたら、ASDマネジメントの初心者は卒業と言っていいでしょう。最低限の合理的配慮を実装する程度の力があると判断できます
- さらに言えば、7~8時間の定時間さえも長い可能性が高い
- 労働基準法では労働時間の下限は定めていない *1
- したがって、可能であれば定時間以内の勤務時間にしてもいい
- 無論、会社のルールとしてそこまでの例外をつくるのはやりづらいだろうから、体裁上は定時退社にしなければならないだろう
- ノー残業を実現するには:
- 働き方をテンプレート化すると良い
- 時間さえかければ終わるという従来の作業よりも、誰も手をつけれていない探索型の仕事をしてもらう
参考