workhack2.0

短期的に生産性を出し続けると燃え尽きてしまいます。

生産性は持続性が肝であるという点は、近年知られてきていると思います。

持続的な生産性

持続的な生産性(Sustainable Productivity)とは、生産性を持続的に発揮していこう、というあり方を指します。

生産性にはムラがある

ここでいう生産性は、ムラのある生産性を指します。単調作業や工場のような工業的生産、あるいは管理が強いような場面は含みません。

クリエイターがわかりやすいと思いますが、集中のムラが大きいような状況を想定します。

酷使しすぎると死ぬ

このような不安定な状況ですと、集中したいときにできるだけしておきたいので、できる限り続けます。その結果、脳を酷使しすぎてしまって翌日以降にも支障が出ます

Redditの以下スレッドでは生産性二日酔い(productivity hangover)と表現されています。

そうでなくとも、突然やる気がなくなってしまう燃え尽き症候群は知られています。

身体的疲労でないためわかりづらいですが、酷使は禁物なのです。

※そのような無茶な働き方をしないと先に進めない状況もあるとは思いますが、本記事では扱いません。

酷使しないラインを維持する

となると、最適なのは「酷使して支障が生じないライン」を維持することでしょう。これに取り組むのが持続的な生産性です。

持続的な生産性を手に入れる(一言で)

一言で言えばアンチビジー(Unti Busy)です。

酷使の元凶は多忙ですので、多忙を回避します。これができるかどうかがすべてです。その必要性がない人や、する気がない人は回れ右してください。

持続的な生産性を手に入れる

手に入れるための細かいコツに入っていきます。

ラインを知る

Ans: これだけ費やしたら翌日にも支障が出る、というラインを探ります。

お酒を飲む方は「2杯までなら大丈夫」といったラインを知っていると思いますが、それと同じです。といっても、生産は摂取ではないため、わかりづらいです。

指標としては「かけた時間」か「かけた時間帯」が使えます。1日4時間くらいなら集中できるとか、朝と昼はいけるけど夕方以降はポンコツになるとかいった傾向があるはずです。

特に「これ以上はなんか集中しづらい」「頭が回らない」「ついSNSや本を見ちゃう」「外の音が気になってしまう」といったしきい値があると思うので、その手前をラインにします。

持続的な生産性の肝は「支障が出る前段階で留めておく」ですので、そのラインを知る必要があるのです。これは感覚的なものなので、自分で探るしかありません。

生活リズム(時間帯の使い方)を固定する

Ans: 生活リズムが不安定だとラインを探れないので、固定します。

生活リズムが不安定だと、ラインを探るも何もありません。

※たまに脳の疲労に敏感な人がいて、そういう人は「いや、あとどれくらい残ってるかなんてわかるよ」ができます。このような人には不要です。

ですので生活リズムを固定する必要があります――といっても、病的な几帳面やオタクやアスリートのようなストイックさは不要で、時間帯の使い方を固定する、くらいで良いです。

時間帯の概念、特に自分で使い方をコントロールするという発想は意外とわかりづらく、当サイトでも解説していますので、よろしければご覧ください。

タスク管理におけるセクション(時間帯)を知っておくと、はかどる

集中のリズムをつくる

Ans: やる気が起きたときにやります、だと不安定なので、自動的に毎日取り組めるようにします。

具体的には集中のリズムをつくります。

有名なのはポモドーロ・テクニックでしょう。25分作業、5分休憩、4回回したら30分くらい大休憩、のリズムが知られていますが、細かいやり方はカスタマイズすれば良いです。

お前はまだ本当のポモドーロ・テクニックを知らない

他にも:

など、色々な工夫が使えます。

また、腰が上がるように焚きつけるというアプローチもありますね。先日は Just Do It!(いいからやれ!)について書きました。

JDI(Just Do It)をもっと使ってもらうために

手段を問わず、選ばず、少しでも集中が発動しやすい仕組みをつくってください。馬鹿らしいととらえず、ここにどれだけ費やせるかが勝敗の分かれ目とさえ思います。

オンの日とオフの日を許容する

Ans: 毎日持続できない場合、持続できない日を許容します。

上述した Reddit の内容ですが、オフの日を許容するという考え方もあります。以下にGoogle翻訳による和訳を載せます。

私が人々に伝えているのは、調子のいい日にシステムを構築して、調子の悪い日にもそれがあなたを支えてくれるようにすることです。

……

ここでの支配的な原則は、良いシステムは調子の悪い日にも機能するということです。これは、少なくとも、良いシステムは調子の悪い日を考慮に入れることを意味し、最大限に言えば、調子のいい日にやった仕事が調子の悪い日にも実際にあなたを助けてくれることを意味します。

https://www.reddit.com/r/productivity/comments/1ga0vay/comment/ltak6jx/

要は「調子の良い日」と「調子の悪い日」が両方あることを認めた上で、調子の良い日のときに、調子の悪い日の過ごし方も仕込んでおくということです。

調子の悪い日は、おそらく何もできないでしょうが、すでに仕込みができていれば下手に頑張る必要もなくなります。

具体的な仕組みのつくりかたは言及されていませんが、たとえばデイリータスクリストを知るやカレンダーなどで、調子の悪い日に先回りして「この日はオフの日にしよう、何もしなくていいよ!」などと強調しておくのです。

実質的には、以下が必要です:

腹八分感を許容する

Ans: 多忙になる手前でやめます。

ここまでのコツからにじみでていますが、「多忙にしない」ことが重要です。むしろ余裕があって、多少暇なくらいが望ましいです。

持続的な生産性は、ラインの手前を維持する(し続ける)営みなのです。

一般論として、人間の認知能力はたかが知れていますから、一日中集中できるなどということは通常ありえません。

※できるにしても、集中を要しない「作業」の比重が大きいはずです。単調作業、ゲーム、勉強や読書を含むインプットなどがそうですが、作業は負担が少なく報酬も大きくて長時間続けやすい営みです。

そういうわけで、多忙ではない感じ――余裕がある、暇があるといった腹八分目の感じを許容できるかどうかが実は重要です。ここは各自の思想や性癖にも絡む部分なので、できる・できないには適性があります。だから最初、一言でアンチビジーだとまとめました。